世にも恐ろしい話の魔窟

ピアニカの恐怖

恐ろしいものとは……。この世には、身の毛もよだつ恐ろしい魑魅魍魎がうごめいている。
ときにそれは、人心を乱し、震撼させ、ときにウツツとウツセミの結界をも侵犯し、
時空の漂泊者は夢の刻を彷徨う。げに恐ろしや異形の神の徘徊跋渉。
ここは、人の心に潜む恐怖の話を集めた闇塊ページである。
投稿はここへ! 私の恐ろしいもの

恐ろしいものとは
それは、他人の唾液がいっぱい詰まったピアニカです。合奏の練習が終わったあとの生温かいピアニカの管の存在を思うと夜も眠れないほど恐ろしい。ときにそれをふざけて振り回す輩がいますが、真剣に殺意を覚えます。私の小学校では、ピアニカが学年に5台しかなかったので、合奏の時間は、友人をけり飛ばしてでも木琴を選んだ私です。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、プールの更衣室に敷いてあるスノコです。湿っていて、他人の髪の毛がへばりついて、もし、パンツをはくときによろけて、転んでしまったら……。きっと気絶するほど恐ろしい。東京都・もみ

恐ろしいものとは
それは、他人の噛んだ後のガムです。もちろん経験はありませんが、無二の親友が「これおいしいよ」とニッコリ微笑んで、口から噛みさしのガムをくれたとて、私は「ありがとう」とは言えないでしょう。大阪府・だま

恐ろしいものとは
それは、汗かきで油手の寿司職人の握る寿司です。これに準じるラインとして、しゃべるときによく唾液が飛ぶ人がいますが、唾液が激しく飛ぶ、おしゃべり好きな寿司職人の握る寿司も恐怖です。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、ガキが芋の子を洗うように泳いでいる児童用のプールです。児童用のプールは確実に、水温が一般用より高く、その生温かさが私を恐怖の底に突き落とします。東京都・もみ 以前、プールの撮影をしたことがあるのですが、児童用プールの水の濁りはタダモノではない汚染度。視界はほとんどゼロ状態で、粘度の高さも際立っていました。兵庫県・写真家

恐ろしいものとは
それは、流しそうめんの下流です。上流に口臭のキツイ人がいたり、はたまた、しゃべりまくっている中高年の女性&ガキのグループがいる場合は、さらに恐怖が倍増してしまいます。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、さっぱり忘れていた、嫁の誕生日の翌朝です。長野県・わんどん

恐ろしいものとは
それは、3回流しても流れてくれないウンコです。愛知県・祐

恐ろしいものとは
それは、他人のなめたスプーンです。アイスクリームやプリンなどを食べていると、たまに「ひと口ちょーだい」と、ねだられることあります。分けてあげるのはやぶさかではないのですが、ベロンとなめて「おいしかった」とスプーンをかえされた途端、それがいかに私の好きなハーゲンダッツやフォションでも、それ以上食べることはできません。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、嫁に出張と偽って、彼女と宿泊した翌日のホテルのエレベーターで、そこのホテルに友達とランチを食べにきた嫁と偶然乗りあわせたエレベーターです。心臓が止まりそうになり、まじでうんこをちびってしまいました。数十秒間ではありましたが、それは私にとっては、数十時間にも相当する拷問の時間でした。死ぬかと思いました。兵庫県・会社員

恐ろしいものとは
それは、プールです。もしかしたら、排便後、きちんふいていないかもしれない臀部がつかっている水や他人の唾液が混ざっている水には、どうしても顔をつけることができません。そんな私の高校受験時の志望校の第一条件は『プールのない高校』でした。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、誤植です。以前、選挙用のチラシを制作したことがあるのですが、立候補者の写真を間違えてレイアウトしてしまいました。誤植だとわかったのは、印刷後でしたが、さらに恐ろしいのは、間違って印刷された人がすでに故人だったということです。大阪府・デザイナー

恐ろしいものとは
それは、一枚一枚、指にツバをつけて数えられたお札です。端っこが、湿って色が変わっているお札を受け取るのは、仕事とはいうもの、恐怖で顔がひきつります。東京都・カリスマレジ打ち嬢もみ(明朗会計)

恐ろしいものとは
それは、小学生の団体で満員になっている電車の車両です。うるさいのも許しがたい事実ですが、それよりもガキ特有の生臭いニオイがたまりません。強いてたとえるなら、鉄のニオイとでも申しましょうか。また、ガキはよく放屁するのでとても困ります。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、彼のマンションへ初めて誘われて、部屋にあがったとき、ブーツの下にはいていた、昔の男が残していったおっさん靴下“通勤快足”です。ラブラブムードが一瞬にして凍りついたことは言うまでもありません。皆さん、洗濯はこまめにしましょう。京都府・まりん

恐ろしいものとは
それは、券売機の前で、買った切符を口でくわえながら、小銭を財布に戻すオバハンです。そういうオバハンの後から自動改札機を通るとき、出てきた切符をさわるのは、ちょっと躊躇します。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、友達が連れてくる可愛くもない乳幼児です。よだれだらけの手であちこちさわるし、お気に入りのアクセなんかも、口に入れやがります。クッションにボトリとよだれを落としたときは、親の見てないところで、思いきりつねってやりました。大阪府・ブー

恐ろしいものとは
それは、1ページごとにツバをつけてページをめくる人です。以前、取材先で指をなめなめパンフレットの説明をしてくれたオヤジがいましたが、話の内容より、オヤジの指が次にどこをさわるのかが気になり、いたたまれませんでした。帰り際、オヤジの目を盗んで、新しいパンフレットにすり替えて帰ったことは言うまでもありません。店主(潔癖症)

恐ろしいものとは
それは、道路の真ん中でする野グソです。小雨が降っていたので、草むらでは臀部が濡れてしまうと思い、人も車も来ない道なので、仕方なく道路の真ん中で用を足していたのですが、まさか排便中に、トラックがやって来るとは思いもよりませんでした。また、野グソといえば、山の中で汽車の撮影をしていたときのことです。突然便意を感じたものの、その場を離れて、一瞬のチャンスを逃すこともできず、野グソをしながらシャッターを切ったことも、忘れられない思い出です。東京都・写真家

恐ろしいものとは
それは、超むかついたときの私です。営業でいろんな企業を回っていると、時にこめかみあたりの血管が炸裂するくらいに、腹が立つことがあります。そんなとき、私は、その会社のトイレでうんこをして、流さずに帰ることを以て、報復とすることにしています。東京都・会社員

恐ろしいものとは
それは、仲間気取りのコーラの回し飲みです。「次はあなたね!」と差し出されると恐怖をおぼえます。以前、むせた人のタンが飲み口に付着したのを見たときは、仲間であることに深い後悔を感じました。山形県・あぶ

恐ろしいものとは
それは、真夏のノースリーブです。お嬢様高校の誉れ高い我が高校時代のことです。音楽の時間に手作りの木製リコーダーを作成しました。できあがったものの皆「音がでなーい」と騒いだら、敬虔なクリスチャンである先生は「温めればいいのです」といって、やおら私のリコーダーの口をワキへはさみました。真夏の暑い日、先生はノースリーブ。それを見たクラスメイトたちは一瞬水を打ったように静かになり「あっ、音出るようになった!」と、口々に叫んだことは言うまでもありません。兵庫県・K

恐ろしいものとは
それは、極寒のウルムチのトイレです。もちろん水洗ではないので、累々と堆積した凍ったうんこが氷山のようにそびえ、しゃがむとお尻につきささることは避けて通れません。しかたがないので、立ったまま、生まれて初めて立ちうんこを経験しました。東京都・写真家

恐ろしいものとは
それは、個別包装されていない爪楊枝です。昼食に定食屋に入ったときのことです。オーダーした日替定食を待ちながら、向かいにの席に座っているオヤジを何気なく見ていると、彼はテーブルに置いてある爪楊枝で、シーハー、シーハーとした後、今まで歯垢をほじくっていたであろう、その爪楊枝を! そのまま器に戻したのです。途端に食欲喪失。それ以来、むき出しの爪楊枝は絶対に使用しないことにしています。兵庫県・自営業

恐ろしいものとは
それは、大勢の関取がまわし姿で汗かきながらついた餅です。年末に「●△部屋の餅つきの様子です」というニュースをTVで見るたびに、すっぱい汗がいっぱい入ってるであろう餅の味を想像してしまいます。もし、ワキガの力士がいたらどうしよう……。たとえ、私がタニマチになったとしも絶対食いたくないです。神奈川県・会社員

恐ろしいものとは
それは、駅のホームなどを歩いているときに、後ろから聞こえてくる「かーっ」という音です。そして、その後に必ずやってくる「ぺっ!」。加藤ちゃんぺまら、まだしも、オヤジの吐き捨てるあの痰には我慢が出来ません。もし、その飛沫があやまってスカートの裾ににでもついたら!! あの音を聞くと、身も心も震え上がり、思わず反射的に体をひねり、その音源の主を目つき剃刀にして睨みつけてやりたくなります。でも、生来の気の弱さから、粟立つ肌をかかえながら、音源とは別の方向に歩み去ることしかできない私。嗚呼……。京都府・はな

恐ろしいものとは
それは、立ち食いそば屋によくあるウォーターサーバーの横に置かれているグラスです。湿った布巾の上に飲み口を下にしてふせられたグラスで水を飲むのは雑菌と接吻しているのと等しい行為だと思います。東京都・アルコール消毒

恐ろしいものとは
それは、レモンです。学生時代にさかのぼるマラソン大会の日のことです。走りながらビタミン補給にレモンまるかじりしていた友人。どうか自分だけ食べて欲しいと願いながらちらりと友達のレモンと口の接点を見たその瞬間!ながーいよだれの糸が7、8センチにも伸びていました。そのレモンを手渡されたその瞬間、体が凍りつき大幅に遅れをとってしまった私。今でもレモンを見ると酸が湧き出てきます。不潔恐怖のネコ

恐ろしいものとは
それは、温泉のサウナの隣にある水風呂です。サウナに入った人の汗がそのまま入っていに違いないと思うと冷や汗が出ます。