か行
●快傑ライオン丸
♪風よ光りよ正義の祈り〜。獅子丸が「風よー光よー、たあーっ!!」
●カウベル
アルペン地方でよく見る打楽器。たまにスイスのセントバーナードも首につけているが、日本ではなぜか、これをドアに付けている喫茶店が多い。そういう店はたいてい、スポーツ新聞と週刊ポストか現代、漫画アクションなどを常備しており、店の前に「香り高い珈琲を」という看板が掲げられており、コーヒーの回数券があり、店主はマスターと呼ばれる。
●確率変動
俗に「確変」。パチンコのCR機で、必ずフィーバーがくることが約束されている至福の時間。現金機のフィーバー台でも「時短」というモードがあるが、これは20回や50回など、まわる回数が決まっており、これが終わったときの悲しさは言葉にならない。
●かげろうのお銀
水戸黄門ご一行様の紅一点。いつも、三味線を抱えた芸者姿で敵陣に忍び込み、必ずお風呂に入る。エロな悪もんの親玉に「わしもそっちへ参るぞ」と言わせるが、悪もんが風呂場をのぞくと消えている。殺陣のシーンでは、銀色のスパッツを着用。演ずるは、由美かおる。西野バレエ団出身。金井克子もここの出身。にしても、かなりいい年なのに悪もんに「ういやつじゃ」「生娘はよいのう」とか言わせるのは、無理があるような気がする。
●重ね言葉 (京)
京都では、形容詞を強調する場合、その言葉を重ねて表現する。「今日はあっつい(暑い)、あっつい」、「おっきい(大きい)、おっきい犬」「きれい、きれいな花」等。関西圏でこのような表現をするのは京都人しかなく、「〜どすえ」より、この重ね言葉を使っていれば、ほぼ京都人と思って間違いない。
●かしまし娘
ウチら陽気なかしまし娘〜♪と歌って始まる、正司歌江・照江・花江の3人姉妹の漫才。昔は女性3人で楽器を持って漫才するスタイルが流行りだったのか、ばら・ゆり・ぼたんの「フラワーショー」、春美・秋美・夏美の「ちゃっきり娘」などがあるが、なぜか必ず中央に立つリーダーは、着物を着て三味線を持っている。
●カジュアル・ディ
バブル崩壊のあと、行政改革、規制緩和の一環として、官公庁の主導のもと、週末にオフィスでカジュアルな服装で仕事をする日として設定された。
●片桐くん
テレビドラマ「飛び出せ青春!」の不良役。演じるのは剛たつひと。この系譜をくむのが「3年B組金八先生」の加藤くん(直江喜一)だ。いずれもガクランの襟を開けており、インナーに赤いTシャツを着て、教室の一番後ろに座っているのがお約束。
●ガッチリ買いましょう
夢路いとし・喜味こいしが司会。3万円、5万円、7万円のコースがあり、素人の参加者が時間内にその予算内で買い物をする番組。最後のほうは帳じり合わせに、グリコアーモンドチョコレートやポッキーなどが選ばれていた。
●川崎球場
1952年に完成。55年からは大洋の、78年からはロッテの本拠地だった。1988年、10月19日、近鉄
対 ロッテはダブルヘッダで、その2試合とも近鉄が勝つと、西武を抜いて逆転優勝となるはずだった。第1試合は近鉄が勝ち、第2試合は4対4のまま延長戦に突入。パリーグの規定では、試合開始から4時間を経過すると、新たなイニングには入らない。つまり、4時間を経過して同点であった場合、たとえ延長10回までしか終わっていなくても、試合は同点で終了となるのである。有藤監督の9分間という長い抗議に「せこいまねすんな!」と怒鳴った後の延長10回、ノーアウトからランナーが出たが、続くオグリビーが三振、そして羽田がセカンドゴロ併殺打に終った。試合時間は無情にも4時間を過ぎ、この時点で近鉄の勝ちはなくなってしまった……。その裏、無意味な守備につく近鉄ナインの無常観漂う顔顔顔。店主の人生の野球観戦でこのときほど大泣きしたことはない。しかも翌日のスポーツ新聞各紙のトップニュースは「阪急、オリックスに身売り」。くだんの川崎球場は、2億2000万円の累積赤字を計上。2000年3月閉鎖。
●河内音頭
700年の歴史を持つという民衆芸。現代の河内音頭は江州音頭の変化したものであるというのが定説である。昭和初期に現在の音頭の原形ができあがり、その後も、三味線と太鼓の伴奏にエレキギターなどが加わり、ワールドミュージックと呼ばれる音楽に変化している。河内音頭は、聞いてナンボ、踊ってナンボ。踊らないとその魅力を半分も味わえないと言い切れる。店主はこの河内音頭をことのほか好み、毎年夏になると大阪府八尾市を中心とした河内地方に出かけ、一心不乱に踊り狂う。
●河原町のジュリー
今で言うところの街を浮浪するレゲエおじさん。昭和50年代に京都河原町周辺をいつも徘徊。コールタールで固めたような長い髪の毛と、どこか哲学者然とした風ぼうが特徴。なんとなく市民に愛をもって受け入れられていた街の風物詩。ボ・ガンボスのどんとが以前所属したバンド「ローザルクセンブルグ」時代に彼を歌ったことは、どんと亡き後、懐かしい。
●気ぃ悪い (京阪神)
「きぃわるい」。ちょっと気分悪い、軽くむかつくの意。「あの人自慢ばっかりして、なんや気ぃ悪いわぁ」とか「えらい、気ぃ悪うてすんまへん」という風に使う。
●企業秘密
おっさんが何か話したくないこと、あるいは知らないことを聞かれた場合、苦しまぎれで返す言葉「企業秘密やねん」。もちろんそのおっさんは、会社組織でもないし、その内容のほとんどが、さして重要でも機密でもないことが常である。
●北大阪急行電鉄
通称「きたきゅう」。江坂から千里中央まで結ぶ電鉄。「急行」という名称とは裏腹に、運行車両のすべてが各駅停車という不条理な第3セクター会社。千里への道は北大阪急行で。
●キダ・タロー
昭和プロ所属の作曲家。別名、浪花のモーツアルト。「プロポーズ大作戦」「ラブアタック!」「花の新婚!カンピューター作戦」のオープニング曲などが代表作であるが、なぜかどの曲もよく似ている。ズラフト会議というサイトで第一位指名されていたが、至近距離でインタビューしたことのある店主は、パンチョ伊藤の次の第二位指名として投票したい。
●喫茶柴犬
兵庫県北部で見かけた喫茶店。畳20畳ほどもある超でかい看板に、実写的な柴犬の絵が描かれていたのが強烈だ。この地域では「喫茶ヤンキー」という店もあるが、いずれも入ったことがないので詳細は不明。
●きーひん (京)
来ない。「明日来ないの?」は、「明日きーひんの?」となる。ちなみに大阪弁では「けーへん」、神戸弁では「こーへん」となる。
●きさんじ (京阪)
聞き分けのよい。行儀のよい、おとなしい。極めてよいこ。特に子供に対してよく使う言葉。店主はけっしてきさんじな子ではなかったが。
●きづつない (京阪)
「いや〜、田舎から送ってきた桃をおすそ分けしただけやのに、こんな高いお菓子、お返しにもろて、なんやきづづないわぁ」というように使う。思ったよりたくさんギャラをいただくと、まことにきづつない。が、しかし。こういうことはめったとない。
●キーハンター
恋も夢も望みも捨てて、非情の掟を守る国際警察特別室のもとに集められた秘密諜報員。世界をまたにかけて活動している(?)せいか、へんな国の国王とかが出てきて少し笑える。谷口ユミ役の大川栄子が可愛かった。
●木目込み人形
18世紀に京都で始まった木目込人形。金襴などの布地をボンドで、木型に貼り付けていくのだが、比較的簡単にできるので、老人会などで頻繁に制作されている。店主の実家にも数体あるが、部屋の雰囲気を一瞬にしてダサくする強烈なオーラがある。
●ケミカルウォッシュ・ジーンズ
強力な酸化剤を生地に反応させて色ムラを演出させたジーンズ。 ’80年代半ば頃、大流行。しかし、今やアニオタの象徴で、センスの無いスニーカーとあわせてコーディネートされていることが多い。小太り&めがね&紙袋という単語とも対になる。東京の秋葉原、大阪の日本橋などで、大量に見受けられる。
●木村庄之助
大相撲の結びの一番で登場する行司の名前だが、おっさんが「どっこいしょーのショーノスケ」と、よく掛け声に使う。同様に「よっこいショーイチ(横井庄一)」というのもある。どうでもいいが店主の祖父は正之助(永浜商店初代店主)といった。
●ギャル
今や死語と化した若い女性を指す言葉。以前、某新聞に、“イマドキの若い女性のトレンド動向”というテーマで、特集記事を書いたことがあるのだが、新聞の刷り上がりを見ると「ナウなヤングギャルに大人気!」という大きな見出しがデカデカと付けられていた。脳天をオノで割られたような衝撃が走り、まじで、30秒ほど、息が止まってしまった。
●キューピット
70年代までは、よく見受けられた喫茶メニュー。カルピスをコーラで割り、レモンの輪切りを一切れ浮かした、糖分過多の飲み物である。
●京大西部講堂
`70年代、東京の日比谷野音と共に日本のロックの聖地として並び称された。村八分からローザルクセンブルグまで……。店主は、中学〜高校時代、まるで寺院のような趣の建物の中で、ほこりまみれになりながらライブに熱狂したものだ。偏差値や共通一次の問題はさておき、この講堂があるという、それだけの理由で京大を目指した大バカものだった。
●京橋グランシャトー
大阪・京橋にあるサウナや中華料理、パチンコ、カラオケ、ゲームセンターなどの入ったレジャービル。「♪京橋っは、ええとこだっせ、グランシャトーがおまっせ。サウナに入ってええ男。恋の花も咲きまっせ。グランシャトーは、レジャービル。グランシャトーへいらっしゃい!」というCMソングは、大阪人ならたいていの人が歌える。
●銀河計画
ベルギーダイヤモンドなど、豊田商事グループの統括。「純金ファミリー契約証券」「総合レジャークラブの会員権」などインチキなペーパー商法で顧客をだまし、販売被害総額は1500億円。昭和60年6月に、豊田商事グループの会長永野一男は、マスコミのカメラが見守る前でマンションに侵入した2人組に殺される。鮮血に染まった日本刀を持って「おれがやったんや」とうそぶく犯人・飯田某が強烈だった。関西の子供の間では、ちょっとの間「おれがやったんや飯田」というのが流行っていた。
●銀座
全国的に有名な東京の繁華街。ところが、清水銀座、川越銀座、明石銀座、鳴尾銀座、垂水銀座、日野銀座、相模大野銀座など、全国津々浦々にも銀座はある。しかし、“難波銀座”や“三宮銀座”、“河原町銀座”なんていうものがないことからも、二番手、三番手の繁華街&商店街の呼称であることがうかがえる。ちなみに“なんとか富士”というのもこれに準ずる。
●クヒオ大佐
エリザベス女王と親戚で、カメハメハ大王の末裔で、プリンス・ジョナ・クヒオ大佐と名乗る年寄専門の結婚詐欺師。鼻を整形し髪を金色に染め、映画「愛と青春の旅立ち」のような軍服を着て外国人になりすましているが、どうみても日本人にしか見えない。服役を繰り返し、シャバに出るたび詐欺をしている懲りないオヤジ。
●クビチョンパ人形
30年以上前、ユニの鉛筆を1ダース買うともらえたドリフターズのメンバーのソフビ人形。首と胴体が分かれていて、胴体部分に圧力をかけると、首が「ポンッ!」と飛ぶ仕掛け。しかし、鉛筆1本10円の時代に、1本100円のユニ鉛筆は子供にとって高嶺の花。ドリフファンだった店主は、祖母にねだり、買ってもらったはいいが、根拠なく加藤茶だと思ってワクワクして箱を開けたら、人形は高木ブーだった。あまりのショックにヒザから崩れ落ちたことを鮮明に記憶している。
●国見高校
長崎県のサッカーで有名な高校。サッカー部の小嶺忠敏前監督は、俳優の名古屋章に酷似している。
●来島どっく、函館どつく
現在は新来島どっく。造船メーカーである。まぎらわしい社名の例として、ここと、函館どつくがあげられるが、「どつく」とは関西では「殴る」の意であり、なんかこの社名を見るといつもお尻がこそばゆくなる。
●紅茶キノコ
昭和50年頃にピークを迎えた健康飲料。砂糖入りの紅茶に酢酸菌のようなものを入れ、冷暗所で保管すると、ぶよぶよしたキクラゲみたな菌が発生する。すっぱくてまずかった。素人健康法には、10円玉をはったり尿を飲んだりと、いろんなブームがあったが、いずれにしても、いわしの頭も……ということなんだろう、きっと。
●子供が乗っています。
よく車のリアウインドウに貼られているシール。「子供が乗っています」から? それがどないやねん! とつい突っ込みを入れたくなるが「子供が乗っています」から、ノロノロ運転でも許せ、あるいは車間距離をあけろ、とでも言いたいのだろうか? それなら、いっそ「子供が運転しています」だったら、怖くてみんな十分な車間距離を保つと思う。
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