始めは軽い風邪程度の症状であった咽頭痛が急激に悪化して、激しい燕下痛、発熱、燕下障害、呼吸困難が出現して窒息死する危険もある病気です。この病気は殆どが大人に発症します。扁桃やのど(咽頭)の所見は正常なことが多く、耳鼻咽喉科で間接喉頭鏡や内視鏡(喉頭ファイバースコピー)を使って「のど」の奥(喉頭)を診ていただかないと見逃される恐れがあります。
喉頭蓋は声帯の上側にあって、物を飲み込むときに気管の中に入り込まないように蓋をする構造をしています。そこに細菌感染が起きて喉頭蓋炎を起こしたり膿瘍を形成すると、気道の入り口が塞がれることになって、呼吸が出来なくなります。風邪症状で病院にかかっていて抗生物質や鎮痛剤を内服していても、急性喉頭蓋炎や喉頭蓋膿瘍は出来ることがあり、しかも症状は数時間のうちに急激に悪化して命に関わることもあって、病状の変化には注意が必要です。
喉頭蓋膿瘍 喉頭蓋
治癒後の正常な喉頭所見
舌根〜喉頭〜下咽頭
a.喉頭蓋、b.喉頭蓋結節、c.声帯、d.仮声帯、e.声帯突起、f.披裂喉頭蓋ひだ、g.楔状結節、h.披裂部、
i.披裂間ひだ、j.喉頭室、k.咽頭後壁、l.気管、m.輪状軟骨弓、n.梨状陥凹(下咽頭)、o.舌根、p.喉頭蓋谷
自由が丘耳鼻咽喉科 笠井クリニック
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