耳下腺炎
唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺など)の腫れる病気について
【主な唾液腺疾患】
1.外傷
2.急性炎症
(1)流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふく風邪)
ムンプスウィルスによる急性耳下腺炎の1/3は片側性。比較的小児に多い。ムンプス難聴、脳髄膜炎、睾丸炎、膵炎、卵巣炎などを合併することがある。MMR(麻疹、ムンプス、風疹)ワクチンの接種が勧奨されている。(参考:おたふく風邪のリスクについて)
(2)急性化膿性耳下腺炎
耳下腺の口腔内への開口部から逆行性に感染が起きる。高齢者、術後、口腔内衛生不良、唾液分泌低下、唾石症などが誘因になる。耳下腺を耳前部から前方へ圧迫し、口腔内の耳下腺開口部から膿が排出されることで診断できる。抗生物質による治療を行う。
(3)耳下腺内リンパ節炎
3.慢性炎症
(1)反復性耳下腺炎
(2)線維素性唾液管炎(アレルギー性唾液腺炎)
(3)慢性硬化性唾液腺炎(キュットナー腫瘍)
(4)慢性耳下腺炎
4.特殊性炎症
結核・梅毒・放線菌症
5.シェーグレン症候群
6.サルコイドーシス(ヘールホルト症候群)
7.ミクリッツ症候群、ミクリッツ病
8.軟部好酸球肉芽腫症(木村氏病)
9.唾液腺症(無症候性唾液腺腫大)
10.唾液分泌障害(口内乾燥症、唾液分泌過多症)
11.唾石症
12.唾液管異物
13.がま腫(ラヌーラ)
14.腫瘍(耳下腺腫瘍、唾液腺癌)
(耳鼻咽喉科学、北村武編、文光堂、1985年より改変)
自由が丘耳鼻咽喉科 笠井クリニック
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