副耳(ふくじ)は、先天性耳瘻孔ほど発生頻度は高くはありませんが、耳珠や耳輪脚の前方部分などに単発性あるいは多発性の小隆起として出生直後から認められる体表奇形の1つです。他の奇形を合併しなければ機能的障害を引き起こすことはなく、見た目だけの問題ですので、治療を急ぐ必要はありません。乳児期に気になるようであれば、茎の細い副耳は一時的処置として古くから行われている結紮法で目立たない程度に壊死・脱落させることは出来ます。昔は出生直後にお産婆さんが行っていたものです。軟骨を含む大きな副耳や結紮法で残る小隆起などは整容的に形成外科的手技で切除・縫合します。切除手術を行うには全身麻酔あるいは局所麻酔が必要です。副耳切除術は保険点数が2,240点の手術です。
初回に大きな目立つ副耳を2個結紮切除→ その後に残りの2個を結紮切除→→ 2年後に残存部を形成外科的に切除・縫合手術を施行(全身麻酔下の入院手術)
局所麻酔下に軟骨と共に副耳を切除・縫合(外来日帰り手術)
福耳(ふくみみ)というのは、大黒様や布袋様のような耳たぶ(耳垂:下図7)の大きな耳のことで、金運に恵まれるということで、これは手術治療を必要とすることは通常ありません。
耳介各部の名称
1. 耳珠 2. 耳輪脚 3. 耳輪 4. 対耳輪脚 5. 対耳輪 6. 対耳珠 7. 耳垂
a. 舟状窩 b. 耳甲舟 c. 耳甲介 x. 耳介結節 G. 外耳道
自由が丘耳鼻咽喉科 笠井クリニック
[ 耳鼻咽喉診療案内|小児耳鼻咽喉疾患|院長紹介|診療方針|地図案内|
|医療設備|診療時間|リンク集|医療費・保険診療Q&A|レーザー治療|
|いびきの治療|いびきQ&A|レーザー手術|アレルギー性鼻炎・花粉症|
|ラジオ波治療の適応|鼻づまりの原因と治療|当サイトについて|索引 ]