外耳炎、湿疹性外耳道炎、外耳道真菌症 笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室
 外耳道の皮膚は薄くて刺激に対して非常に敏感です。いじりすぎると外耳道炎は湿疹状態になり、かゆくなってまた患部をいじってしまうと言う悪循環で、外耳炎や外耳道湿疹はこじれるとなかなか治りません。(耳かきと外耳炎耳かきによる外耳炎危ない耳掃除外耳道炎の原因は耳掃除と外耳炎
外耳道真菌症、カビ外耳道真菌症;カビの白い菌糸と黒い胞子
カビ、外耳道真菌症外耳炎、外耳道真菌症清掃後、抗真菌薬塗布
 外耳道炎、外耳道湿疹で皮膚の抵抗力がなくなると、時にはアスペルギルスやカンジダといったカビが生えて外耳道真菌症になっていることがあります。耳鼻咽喉科ではまず耳あかやカビをきれいに掃除してから、感染が加わっている場合には抗生物質を含んだステロイド軟膏や点耳薬、カビが原因になっているときには抗真菌剤を塗布するといった処置治療を行います。それを何度か繰り返すことで、大抵の外耳道炎や外耳道真菌症はよくなります。しかし中には慢性湿疹の状態になり、何ヶ月も治療を継続しなければいけない方があります。長引く外耳炎には、かゆみの防止のために抗ヒスタミン剤の内服や軟膏を使い、必要以上に耳はいじらないようにする事が大切です。
 極めて希なことですが、慢性の難治性湿疹性外耳道炎として経過を見ているケースで外耳道癌(外耳癌)の場合があり、たかだか外耳炎と言っても、あなどらないように注意が必要です。
外耳炎
慢性湿疹性外耳炎

外耳道真菌症、中耳真菌症の診断と治療(真菌症治療ガイドラインより
どのような患者がハイリスクか
・耳かきなどにより外耳道皮膚が損傷
・抗菌薬の点耳、ステロイド点耳薬の長期使用
・鼓膜穿孔を伴う慢性中耳炎
・免疫抑制状態
どのような場合に発症を疑うか
・耳鏡検査にて、白色あるいは黒色の菌体が観察され、臨床症状として、痒み、耳漏、耳閉塞感、耳痛を認めるばあい。
どのような検査を実施するか
・顕微鏡下または内視鏡下での耳内観察
・真菌学的検:直接鏡検法、耳漏からの真菌培養
治療
・清掃
・抗真菌薬クリームの塗布
・ブロー液の耳浴
・局所療法でコントロール出来ない深在性真菌症に限り抗真菌薬の内服治療

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