突然ですが、水上は「明るくて可愛い絵」より、「綺麗で陰鬱な絵」に惹かれる傾向があります。その為なのか、もともと暗い人間なのか(笑)わたくしの描く人物の表情は、「笑顔」が物凄く少ない…ええ、もう数え上げられる位少ないのです…ああ、やっぱり根暗なのかしら(泣)
そんな背景もあって、この「深海〜」の表紙を依頼された時「拓海を儚げで切なく!」と言われ、水上は燃えました。切ないですって?ツボよツボツボ、ほほほほ〜……とか訳の分からない雄叫びをあげながら(ウソです)まずラフを。調子にのって可哀想な拓海ばかり5点あげ、内4点を「こんなもんで…」と依頼人(渚氏)に提出。渚氏は迷うことなく左の絵に決定。
 本番の下絵に入る段階で、アクリルの水彩画法でいくか、はたまた色鉛筆かで大分迷いまして、実は一度はアクリルで行こうと決めたのですよ。よし!と気合をいれて水上の勝負紙(笑)アルシュの細目で描き始めたはいいが、丸網(モールド)で漉かれたアルシュ独特のきめが、細かい表情を描きこむのを邪魔するため下絵の段階で見切りをつけ、我が愛しのmuseのサンフラワー紙を使った色鉛筆での彩色に…。
 こんな具合で生まれた、蓮池で腰冷やしながら切なげな表情の拓海君は、その表情を裏切らない内容のお話の表紙となりましたとさ(南無!)


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