Episode Guide

07-28:いがみ合い
(All That Jazz,1997/4/30,1997/11/12,1999/6/12)

【ケリー vs バレリー】
インフルエンザで寝込んでしまったケリー。自分は病気になると我がままになるからと、ビーチアパートへ帰ろうとしたケリーを、ブランドンがカーサ・ウォルシュに引き留めたのだ。また、バレリーもケリーに伝染されて寝込んでいた。二人はベッドの中から、「ジュース!ティッシュ!雑誌!早く!!!」とブランドンに甘え放題。

リビングで鉢合わせしたケリーとバレリーが、「人の秘密を暴露するのが趣味のくせに」「いい加減いい子振るのは止めなさいよ」と罵り合っているのを見たブランドンは、犬猿の仲である二人を残して出かけるのは心配だったが、サマンサの授賞式へ出かけていった。

ケリーの部屋を訪れたバレリーは、自分がケリーを毛嫌いしている理由をケリーが知らないはずない!と言うが、ケリーは全く想像も付かなかった。バレリーの言い分はこうだ。
2年前、パームスプリングスから戻ってきた自分とブランドンは、リビングでいい雰囲気となっていた。ブランドンから迫ってきた所へ、ケリーが突然訪ねてきて、ブランドンに話しがあると言って連れ出した。ケリーは「ブランドンとやり直したい、バレリーとは付き合わないで、ブランドンなしでは生きていけない...私がどうなってもいいの?」と言って、ブランドンにケリーとは付き合わないよう約束をさせた!!!

それに対し、事実は全く違うと説明するケリー。
二人の雰囲気で何が行われていたかは想像がついた。ブランドンを連れ出した自分は、「プロポーズを断った事で怒っている事も、やり直す気持ちはナイということも知っている。まだブランドンを愛しているから、ぜひ幸せになって欲しいと思っている。しかし、バレリーに利用されているのではと思って心配をしたが、本当に好きなら幸せになって! バレリーと付き合いたいと言うのなら、自分は黙って受け入れるしかないわ。」と気持ちを伝えて、ブランドンも、バレリーとの事は迷っていると言っていた。

今度は、聞きたい事があるからと、ケリーがバレリーの部屋を訪ねた。ブランドンは後ですると言ったのに、電話をかけて来なかった...だから、自分が帰った後、どうなったか知りたいというのだ。ケリーの想像はこうだった。
ブランドンがリビングに戻ると、バレリーは「ケリーはディランの所へも行っているは。ケリーが気になる?」と言って、ブランドンの気持ちを確認。ケリーはケリーで勝手にすればいいし、自分はバレリーがいいと言って、ブランドンは再びバレリーとキスを・・・

バ:
100%その通り!ブランドンとの夜は最高だった
ケ:
それならば、どうしてブランドンとの間を邪魔したなんて言ったのよ! ブランドンと寝たなら私を責めるの事はないでしょう?
バ:
ブランドンとは何も無かったし、これまでもそうだ。知ってるくせに聞かないでっ
(バレリーに「何も無かった」と言わせたケリーは、内心やったっ!という笑みを浮かべた。)
バ:
自分はブランドンをその気にさせようとしたのに、"兄妹のようなものだから"と言われて駄目だった。最愛の人との仲をケリーに邪魔されたのよ。
ケ:
あんたは最愛の人はコリン、次はトムと言って、今度はブランドン? 何が嘘だか分からなくなっているんじゃない? 私がここに来るのが耐えられないのはそっちでしょ。
バ:
じゃぁ、どうして私の大切な家族を奪おうとするの?
ケ:
最愛な人が大切な家族? 勘違いをしているんじゃない?最愛な人と家族は別々のものでしょう?
翌朝、バレリーから「ケリーとは色々あったけど、これから寂しくなるわね。ニューヨークにあるコロンビア大学院へ進学する事になってるんでしょう?」と聞いたブランドンは、初耳だったがそれを悟られまいと話しを合わせ、後からケリーにその事を確認した。ケリーは、それはブランドンと寄りが戻る前の話しで、合格はしたけど行く気は既にない...ブランドンと一緒に居たいから!と打ち明けた。バレリーが自分の日記を盗み読みして得た情報だろうというケリーは、「自分はバレリーと上手くやって行こうと努力したが、バレリーがいるなら自分は二度とここへは来ないわ」と言い、ブランドンは、バレリーは家族同然だから無理を言わないでくれと頼んだ。

【バレリー】
「ビル・テイラー投資会社」で働いているというデレク・ドリスコルが、深夜クラブにいたバレリーを尋ねてきた
(ことの発端はこちら)。バレリーは、自分はビルの娘ケリーとは大変親しくしている友人だと話した。デレクは、クワラ・ルンプールへ出張中のビルの使いでやって来たと言って、何も知らないというバレリーに投資の概要を説明し、海外にいい投資先を見つけたと言い出した。

【ドナ】
デビッドから「ニューオリンズへ行って、一緒にエキゾチックに過ごそう」と誘われたドナ。最初は渋っていたが、ニューオリンズはとてもいい所だし、翌日朝一番の飛行機で戻ってくれば授業に間に合う...と、デビッドに付き合うことにした。ドナは翌日、ラングリー教授による繊維学の授業で「スポーツウェアの販売戦略を立てる」という課題を発表することになっていたし、取り分け目を付けられていたのだ。
デビッドは、ジャズ・フェスティバルに出演する為に、ニューオリンズに行っているというモニカの関係者Mr.バーンと打ち合わせをする事になっていた。モニカは来週、P.P.A.D.への出演が決まっているアーティストだ。

二人がやって来た「Gulf Court HOTEL」では、ダブルベッドの豪華な部屋に通された。デビッドは、ツイン・ベッドを頼んだが満室だったとドナに言い訳し、ドナも気にしないわと返事した。しかし、デビッドはこの旅行にコンドームを持参して、サイドテーブルにセットしていた。

打ち合わせの為に訪れたクラブで、ドナは飲み過ぎてすっかりいい気持ちになっていた。デビッドはドナを抱えてホテルへ戻り、二人はベッドの上で長い間キスをしていた。デビッドは「そのままドナと・・・」と、首筋へと愛撫を続けたが、ドナは正気に戻って言った。「ごめんなさい。私恐いの...どうしても先に進めない。今夜こそと思ったけど、でも今は駄目...酔った勢いなんて」と言われたデビッドは、気持ちを確認し合える別の方法があればいいのにと頭を抱え、結局はドナだけがベッドで寝て、デビッドはソファで眠ることになった。

翌朝、目覚めたドナが時計を見ると、針は午前8時を指していた。デビッドが午前6時と午後6を間違えて目覚ましをセットしていた為、ベルが鳴らなかったのだ。授業に間に合うかどうかわからなかったが、二人は大急いで出発の支度を始めた。しかし、ドナが発表の道具を持って大学に到着した時には、既に授業は終わっていた。「この授業の単位を落としたら卒業できない!」と、ドナはラングリー教授に発表のチャンスをくれるよう頼んだが、授業に遅れた理由が「旅行」だと知ったラングリー教授は、「締め切りというルールを、あなたは守らなかった。最後のチャンスである期末テストに賭けるのね」とドナを見捨てて教室を去ってしまった。

【クレア、スティーブ】
あれ以来、スティーブの母サマンサと、クレアの父Mr.アーノルドは遠距離交際を続けていた
(詳細はこちら)。サマンサは芸能活動の拠点をニューヨークに置いていたが、出演ドラマ「ハートリー・ハウス」が全米テレビ協会の賞を受賞し、その授賞式の為にL.A.へ戻ってくることになった。Mr.アーノルドは、自分達と子供達の4人で受賞パーティへ行こうと約束をしてウキウキしていたが、土壇場になってサマンサがキャンセル。迎えに行ったホテルで初めて、「テレビ局が用意したリムジンで、他の俳優達とパーティへ行くことになった」と聞かされたのだ。実のところ、自分は思いを募らせているが、サマンサの方が以前ほど熱烈ではないみたいだ...と、Mr.アーノルドから聞いたクレアは、サマンサが失礼な態度を取った事は例えスティーブのママでも許さない!と、スティーブに八つ当たり。

パーティの席上でも、サマンサは新番組の打ち合わせがあるからと、Mr.アーノルドと一緒にダンスを踊ることも出来なかった。その上、サマンサと一緒に帰ろうと思ってずっと待っていたにも関らず、「話してなかったかしら...関係者の開く二次会へ顔を出すことになっているの。」とサマンサに言われて、アーノルドはとうとう切れた。

ア:
これまで喧嘩を避けようとしていた。
サ:
あなたには私の住む世界が理解できないのよ
ア:
その世界にも一般的マナーがあるだろう?問題はそこだ
サ:
いいえ、問題なのはあなたの子供っぽい所よ。もう我慢できない
とのやり取りがあり、二人は喧嘩別れとなってしまった。クレアは自分のパパを傷つけたサマンサにカンカン!「パーティと言えども業界人の集まりであって、仕事のうちだから仕方ない」と、サマンサをかばうスティーブとの間も険悪なものとなってしまった。

パパは心をズタズタに引き裂かれて傷ついていると、スティーブに八つ当たりするクレア。スティーブは、自分は何も悪い事はしてないと反論するが、クレアにはその「何もしてない」が堪らないらしく、二人の間の険悪ムードは更に続いた。
翌朝、「お袋は親父さんを振ったし、人を気遣う事もできない...俺の負けだよ。」という言うスティーブに、クレアはどうして母親をかばうのかと尋ねた。スティーブは自分の母親だからだと答え、クレアは「私にはパパしかいないの。傷つけるような人は誰でも許さないっ」と ヒステリックに言った。それを聞いたスティーブは、「お前には親父さんしかいないと言うのなら、自分は一体何なんだ?」と呟いた。


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