Episode Guide

5-30:プロポーズ!
(Hello Life, Goodbye Beverly Hills,1995/5/17,1995/11/25,1998/3/29)

【ケリー、ブランドン、ディラン/別れ】
「BALDWIN TRAVEL」へやって来たディランは、ファースト・クラス、五ツ星、世界でも指折りのホテルに滞在する「超豪華!80日間・世界一周旅行の旅」のチケットを購入し、ケリー・テイラーが同伴者だと告げた。

ビーチでインライン・スケートを楽しむケリーの元へディランがやって来た。世界一周の旅に誘われたケリーは、「あなたは前世を旅して来て、私を心の友だと知ったのかもしれないが、今の自分はブランドンと付きあっているのが現実。」と言うが、ディランは「前世で一緒だった自分たちが、この世でも一緒になるチャンスは今だけ。いつどんな時代にいようとも、自分たちは一緒にいるべきだ。」と言って、ビーチを去った。ディランの置いていったチケットを眺めるケリー。

以前、テスト当日に寝坊してしまったケリーは、バレリーに助けてもらったことがあり(詳細はこちら)、その貸しを返すため、心理学のノートをバレリーに貸してやった。ケリーの部屋へやって来たバレリーは、机の上に置かれた旅のチケットを発見した。それを手にしたバレリーは「ディラン・マッケイ、ケリー・テイラー」と書かれているのを見て、「そういえば、ブランドンはこの夏をどうするのかなぁ〜」と呟いた。

バレリーは、ブランドンからジムの転勤話を聞かされて驚いた。ブランドン曰く、「1997年に香港が中国に返還されれば、会計士の仕事も増えるだろう。ジムは香港への転勤を承諾し、シンディも一緒に行くと思う。」とのこと。それを聞いたバレリーは、「海外に行くのは二人だけじゃないんだぁ...ケリーから聞いてないの?」と言い、「傷つけようと思って話すわけではなく、自分なら事前に知っておきたいし!」と前置きをしてから、ケリーがディランと世界一周旅行へ行くらしいと話した。ブランドンは考えたいので、一人にして欲しいと告げ、バレリーは部屋から出ていった。
その直後、ブランドンはディランの家を訪ね、ディランも全てバレている事を承知していた。二人は会うなり、「お互いにやりたいようにやる」と言い合ったが、ディランが「俺とケリーの間に、お前の入り込む隙間はない・・・一生な」と言うと、ブランドンは何も言わずに出て行ってしまった。

翌日の昼、大きなプレゼントを持ったブランドンが、ビーチアパートへやって来た。ケリーは誕生日でもないのに!と言うが、喜んで包みを開けた。それはインライン・スケートの靴だった。ブランドンは「早速試着をしよう!」と言って、ケリーをビーチへ連れ出した。
ケリーはブランドンに言われるまま、右側のスケートを履き、続いて左側のスケートを履こうとしたが、何かが靴の中に入っているのに気付いた。中から出てきたのは、黒いベルベットの小箱。ケリーが小箱のフタを開けると、中からダイヤモンドの指輪が出てきた。ブランドンは、「僕には世界一周なんて無理だけど、ちょっとした旅行なら連れて行ってあげられるよ」と言って、ディランとの旅行はどうするのか、自分達はこれからどうなるのか、ディランを愛しているのかと訊ねた。そして「気になるのは確か」と答えるケリーに、「君を誰にも渡したくないんだ、結婚しよう」とプロポーズした。

二人は、夕暮れのビーチを歩きながら話した。ブランドンは、「今すぐ式を挙げようというわけでなく、これからの人生をケリーと過ごせる約束が欲しいだけ。両親が香港へ転勤するので、家に一人になる自分の所へ来て欲しい。指輪は約束の証だ。もし決心が着いたら左手の薬指にして欲しいが、じっくり考えてくれて良い・・・いつまでも待ってる。」と告げ、ディランとの旅行は行かないで欲しいと頼んだ。ケリーは、「それも考える時間が欲しい」と答えた。ブランドンは、これまで二人の間にはいろいろあったが(エミリー、フィンレイ、大火事など)、それらを乗り越えて愛しあってるのは素敵な事だ・・・自分が一番見たいものは、指輪をはめてるケリーの姿だと言った。

その夜。ケリーは、ブランドンから婚約指輪をもらった事をドナに話した。婚約したのに指輪をはめない理由を聞かれたケリーは、「まだ返事をしてないから」と答えながら、箱から出した指輪をはめてみた。そして、もう一人の気になる存在・・・ディランからも旅行に誘われたことを話した。ドナは「浮気をして、ブランドンみたくいい人を失う結果になってもいいの?」と訊ね、「自分でもどっち着かずは良くないと思う。ブランドンの事を心から愛しているし、ディランのことも心のどこかで引っ掛かって忘れられない」と答えた。
そこへ、旅の誘いへの答えが聞きたいというディランがやって来た。ケリーは「時間が欲しい」と答えるが、ディランは人生最初で最後の頼み事をしているんだ・・・出発まで4日しかない!と、ケリーにプレッシャーを与えるディラン。ケリーも困っていた。
ディランはケリーの薬指にはめられた指輪に気付き、ケリーはブランドンからプロポーズされた事をディランに話した。ディランは、ケリーがブランドンに「イエス」と言ったのか知りたいと言い、ケリーは首を横に振った。そして、二人はバルコニーでキスをした。
ブランドンからもらった指輪、ディランからもらったチケットを眺めるケリーは、その二つを枕の下に滑り込ませ、ベッドサイドに灯したロウソクを消して眠りに入った。

アンドレアを見送った駐車場に、3人が残った。ケリー、ブランドン、ディラン。ケリーは、話しがあると言って二人を呼び止め、「二人とも愛しているから決められない・・・。」と言って、二人にダイヤモンドの婚約指輪、旅のチケットを返した。そして、ケリーは「自分を選ぶことを決心した。わかって...死ぬまで二人の事を愛している」と告げ、二人に別れを告げて去って行った。

【バレリー】
試験勉強をするブランドンの部屋へ、夜食の差し入れを持ってきたバレリーは、「もしも自分がブランドンから婚約指輪をもらったら、じらしたりしないのに・・・。いっそ、ケリーはディランを選んでくれた方が・・・ブランドンには相応しい人がいるもの。」と告げた。

【ジム/海外赴任決定】
ジムは、会社が自分に対してよそよそしい状態であることを悩んでいた。もしや・・・クビ???
ところが、ベンダー氏からの直々に電話で悩みは解決した。ナント!満場一致でジムの昇進異動が決定したのだった。お給料も今の2.5倍。しかし、新しい勤務先は香港だった。話しを聞かされたシンディとブランドンはビックリ。

ジムはシンディと一緒に香港へ行くことを決定し、その事をブランドンとバレリーに報告し、家は売ることになるだろうと話した。同時に、ブランドンはケリーにプロポーズした事を話し、3人は驚いた。そして、ジムとブランドンは、お互い「本気で結婚するつもりなのか」「本気で香港へ行くきなのか」と訊ね合った。

【ドナ、レイ】
ピーチピット。ドナには3科目の試験が残っており、レイとのデートはお預けだった。レイは、「アンドレア・さよならパーティ」の準備には時間を割けても、自分の為には時間を割いてくれないのか!と突っ掛かり、「ドナが戻って欲しいと言うからL.A.へ戻ったが、こんな状態なら巡業に出たままの方が良かった!」と言い出した。ドナは、アンドレアは親友だし、レイが戻ってくれて本当に嬉しいと告げ、レイもアンドレアの「さよならパーティ」に来ないかと誘った。レイは、他人の高校時代の思い出ばなしを聞いても退屈だし、クレアとデビッドが来なら余計に行きたくないと断った。レイは「もしどちらかを選べと言われたら?」と言い出し、ドナは食事をする間に答えを考えろと迫られたが、「食欲がないから」と言って、お互いそっぽを向いた。

どの大学も試験週間で、P.P.A.D.のお客の入りも今一つだった。レイは入口で受付をしているバレリーに、自分たちの事を知ってるクレアとデビッドが、それをドナに喋ってしまったら・・・?と声をかけた。バレリーは、「酔っ払ったルーアン(レイの母)がデタラメを言った!で済むし、自分達も今ではビジネスだけの関係。それをドナが気にくわないなら、それはドナの問題で、自分はそこまで立ち入りたくない。自分はクラブのオーナー。ビジネスの相談なら乗るけれど、それ以外の個人的に抱えてる問題まで面倒を見きれない!」と答え、レイの前から去ってしまった。

ディランとケリーがキスしているのを部屋の中から見ていたドナとクレアは、お互い「自分ならどちらを選ぶか」と話していた。クレアは「ブランドン」、ドナは「ディラン」を選ぶという。クレアは、ドナが危険な香りのするディランを選ぶのは意外だったらしい。そこから話しが発展して、クレアは「レイよりも誠実な男を見つけた方がいい。」と言い出した。ドナは怒った口調で、「レイの事をどう思おうと、自分には関係ない。クレアはデビッドの意見に感化されすぎだ。」と告げ、キッチンから去った。

「アンドレア・さよならパーティ」の途中、レイがWBHに姿を現した。喜ぶドナだが、今すぐ一緒に帰ろうと言われて困った。パーティの後、女同士最後の集まりをすると聞かされたレイは、「忙しいんだな。じゃ、またな」と言って、その場を去ってしまった。ドナはレイの後を追った。

レイ:
腹がたって仕方がない。
ドナ:
怒ったまま帰らないで。このまま別れるなんて嫌なの(泣きながら頼む)。
レイ:
君みたいなわがままと付き合ってたなんて、自分でも不思議だ。
ドナ:
アンドレアの所へは行かない、それならいい?
レイ:
いや、もういい加減ウンザリだ。リッチで、しかも自分勝手な君の友達にもな。
ドナ:
だったら、もう二度と電話をしないでっ!
その夜、ビーチアパートのバルコニー。レイの事で悩むドナに、ケリーが話しかけた。
ドナ:
なぜ、男は自分の希望を優先してもらえないと気が済まないのか...
ケリー
:ブランドンも時々そう...今日の様に自分の不機嫌な感情を優先して、アンドレアのさよならパーティに欠席したり。ディランの事は、この地球上で史上最悪のわがまま男・・・あの性格は一生治ることはないかも(笑)
ドナ:
それでも好きなんだ!
ケリー
:えぇ。
ドナ:
二人は辛くあたったことある?
ケリー
:ブランドンはないわ。ディランは酔っ払った時だけね。
ドナ:
レイは時々、自分の心を傷つけることを言ったりする・・・でも好きだから、二度と電話するなと言ったことを後悔している。
ケリー
:でも本気で愛してるなら、自分の心に素直でなきゃ。
ドナ:
レイと付き合いだしてから、時々自分を見失うの。自分が誰で、どうしたいのか。
ケリー
:ごく自然なこと・・・。だけど相手の為に、自分を何もかも捨ててしまうのは駄目よ。

【アンドレア/仲間との別れ】
L.A.を離れることになったアンドレアとジェシー。荷造りをするアンドレアは、WBH時代に編集長を務めた最後の新聞(ビバリー・ブレイズ)を発見した。「それぞれに古き良き時代が詰まっている...大切なものを捨てねばならない気持ちがわかる?」と呟くが、ジェシー曰く「 思い出は消えない。」とのこと。

「アンドレア・さよならパーティ」が開かれることになっていたが、アンドレアには会場が秘密にされていた。ジェシーはアンドレアに目隠しをして、車をある場所へと走らせた。やっと会場へ到着し、目隠しを外すことが許されたアンドレアは、そこが「ウエスト・ビバリーヒルズ高校」であることを知り、とても感激した様子。明日はWBHのプロム・パーティとのこと。
パーティの会場となる中庭では、ケリー、ドナ、スティーブ、デビッド、クレアによって準備が進められていた。そこへティーズリー先生、ハンナを抱いたアンドレア、ジェシ−、ギル(国語のマイヤーズ先生)が続々と登場。ギルも結婚して、男の子のパパになっていた。
アンドレアは、CUの赤いロゴ入りトレーナー、WBHのワイルド・キャットのプリントの入ったTシャツを記念品として受け取った。トレーナーは、ハンナとペアで着られるようにと、子供用のサイズも一緒に贈られて感激していた。

アンドレアは、ブランドンとディランがパーティに来ない理由、ケリーに何があったのか知っていると、ケリーに話した。夕べブランドンが相談の電話をかけて来たという。どうしたらいいか迷っているケリーを、アンドレアは抱いて励ました。

アンドレアがL.A.を出発する日がやってきた。ジェシーは、長旅に備えてサンドウィッチとコーヒーを注文したと言って、アンドレアをピーチピットへ連れてきた。そこには、ブランドン、ケリー、ドナ、スティーブ、ディラン、デビッドが揃っていた。もちろんナットさんも。仲間達に囲まれたアンドレアは、「別れがこんなに辛いなんて・・・みんなは私にとって宝物だった」と涙を浮かべた。
ナットさんから、額に入れられた「ピーチピットのオリジナル・メニュー」が送られた。表紙にはナットさんからの送る言葉「アンドレアへ。君はワシの一番のお気に入りの女性だ。」と書かれていた。続いて、アンドレアは一人ずつ別れの挨拶をした。

アンドレア「デビッド、あなたは一番いいベビー・シッターだったから、遊びに来ないとハンナが許してくれないわよ。」
デビッド「きっと行きます。お元気で。」

アンドレア「いつかマジック・マウンテンで話したことを覚えてる?あなたより先にメンバーを抜けちゃったけど、その決心を貫いてね。」
ドナ「私は聖者じゃない。」
アンドレア「でも、聖者の心は持ってるわ。」

アンドレア「救世主よね、結婚生活の危機の。」
ディラン「見当違いさ、あれは君自身が守り抜いたたのさ。俺は見ていただけさ。」
アンドレア「ありがとう。」

アンドレア「私が人生で一番大事な決心をした時、そばに着いててくれたわね。
ケリー「素敵な決心だったわ」
アンドレア「結婚指輪を大切にね。ブランドンをお願い」

アンドレア「言葉が出ないの、大好きよ」
スティーブ「俺もさ、アンドレア。さみしいよ、俺の成績も寂しくなる。」

アンドレア「私たちは大親友よね、これからも永久に。寂しくなる。
ブランドン「僕もだ。」

駐車場へ出た仲間達は、輪になって肩を組み合い、スティーブは「さみしいよ、アンドレア」と呟いた。アンドレアは「またきっと会いましょうね」と言って車へ乗り込んだ。車が、ピーチピットの駐車場を出発した。アンドレアは左折待ちの間中、WBHでの事を思い出し、仲間達も車が見えなくなるまるまで見送った。アンドレアは行ってしまった。

【スティーブ】
スティーブは、あと3日でレポートを提出せねばならなかった。しかも3科目も単位を落としたら確実に落第が決定となるため、レポートの作成をアンドレアに頼んでいた。アンドレアは自分でやるよう断るが、最終的にはスティーブに力を貸してあげることにした。しかし、スティーブはこれからソフト・ボールの試合があるので、アンドレアに先に始めててくれと言って、アンドレアの家から飛び出して行ってしまった。

アンドレアを見送るため、ピーチピットへやって来たスティーブは、アンドレアからレポートを受取った。しかし、アンドレアに言われた事が身に凍みて、スティーブは自分自身でレポートを仕上げていたのだった。しかし、アンドレアの方が出来がいいからもらっておく(笑)と言って、受取った。しかし、アンドレアを見送ったスティーブは、「アンドレアの方がいい点が取れるけれど、自分の力でやってみる」と言って、自分で仕上げたレポートを提出することに決めた。

5-30 STAFF
  • Exective Producer:DARREN STAR
  • Co-Producer:CHIP JOHANNESSEN
  • Producer:KENNETH MILLER
  • SUupervising Producer:LARRY MOLLIN
  • Co-Exective Producers:STEVE WASSERMAN & JESSICA KLEIN
  • Co-Exective Producer:PAUL WAIGNER
  • Written by:STEVE WASSERMAN & JESSICA KLEIN
  • Directed by:JAMES WHITMORE,JR.
  • Exective Producer:CHARLES ROSIN
ALSO STARRING
  • JOE E. TATA
  • KATHLEEN ROBERTSON
  • JAMIE WALTERS as Ray Pruit
GUEST STARRING
  • DENIS Y.DOWSE
  • MARK KIELY as Gil Meyers


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