ビーチでインライン・スケートを楽しむケリーの元へディランがやって来た。世界一周の旅に誘われたケリーは、「あなたは前世を旅して来て、私を心の友だと知ったのかもしれないが、今の自分はブランドンと付きあっているのが現実。」と言うが、ディランは「前世で一緒だった自分たちが、この世でも一緒になるチャンスは今だけ。いつどんな時代にいようとも、自分たちは一緒にいるべきだ。」と言って、ビーチを去った。ディランの置いていったチケットを眺めるケリー。
以前、テスト当日に寝坊してしまったケリーは、バレリーに助けてもらったことがあり(詳細はこちら)、その貸しを返すため、心理学のノートをバレリーに貸してやった。ケリーの部屋へやって来たバレリーは、机の上に置かれた旅のチケットを発見した。それを手にしたバレリーは「ディラン・マッケイ、ケリー・テイラー」と書かれているのを見て、「そういえば、ブランドンはこの夏をどうするのかなぁ〜」と呟いた。
バレリーは、ブランドンからジムの転勤話を聞かされて驚いた。ブランドン曰く、「1997年に香港が中国に返還されれば、会計士の仕事も増えるだろう。ジムは香港への転勤を承諾し、シンディも一緒に行くと思う。」とのこと。それを聞いたバレリーは、「海外に行くのは二人だけじゃないんだぁ...ケリーから聞いてないの?」と言い、「傷つけようと思って話すわけではなく、自分なら事前に知っておきたいし!」と前置きをしてから、ケリーがディランと世界一周旅行へ行くらしいと話した。ブランドンは考えたいので、一人にして欲しいと告げ、バレリーは部屋から出ていった。
その直後、ブランドンはディランの家を訪ね、ディランも全てバレている事を承知していた。二人は会うなり、「お互いにやりたいようにやる」と言い合ったが、ディランが「俺とケリーの間に、お前の入り込む隙間はない・・・一生な」と言うと、ブランドンは何も言わずに出て行ってしまった。
翌日の昼、大きなプレゼントを持ったブランドンが、ビーチアパートへやって来た。ケリーは誕生日でもないのに!と言うが、喜んで包みを開けた。それはインライン・スケートの靴だった。ブランドンは「早速試着をしよう!」と言って、ケリーをビーチへ連れ出した。
ケリーはブランドンに言われるまま、右側のスケートを履き、続いて左側のスケートを履こうとしたが、何かが靴の中に入っているのに気付いた。中から出てきたのは、黒いベルベットの小箱。ケリーが小箱のフタを開けると、中からダイヤモンドの指輪が出てきた。ブランドンは、「僕には世界一周なんて無理だけど、ちょっとした旅行なら連れて行ってあげられるよ」と言って、ディランとの旅行はどうするのか、自分達はこれからどうなるのか、ディランを愛しているのかと訊ねた。そして「気になるのは確か」と答えるケリーに、「君を誰にも渡したくないんだ、結婚しよう」とプロポーズした。
二人は、夕暮れのビーチを歩きながら話した。ブランドンは、「今すぐ式を挙げようというわけでなく、これからの人生をケリーと過ごせる約束が欲しいだけ。両親が香港へ転勤するので、家に一人になる自分の所へ来て欲しい。指輪は約束の証だ。もし決心が着いたら左手の薬指にして欲しいが、じっくり考えてくれて良い・・・いつまでも待ってる。」と告げ、ディランとの旅行は行かないで欲しいと頼んだ。ケリーは、「それも考える時間が欲しい」と答えた。ブランドンは、これまで二人の間にはいろいろあったが(エミリー、フィンレイ、大火事など)、それらを乗り越えて愛しあってるのは素敵な事だ・・・自分が一番見たいものは、指輪をはめてるケリーの姿だと言った。
その夜。ケリーは、ブランドンから婚約指輪をもらった事をドナに話した。婚約したのに指輪をはめない理由を聞かれたケリーは、「まだ返事をしてないから」と答えながら、箱から出した指輪をはめてみた。そして、もう一人の気になる存在・・・ディランからも旅行に誘われたことを話した。ドナは「浮気をして、ブランドンみたくいい人を失う結果になってもいいの?」と訊ね、「自分でもどっち着かずは良くないと思う。ブランドンの事を心から愛しているし、ディランのことも心のどこかで引っ掛かって忘れられない」と答えた。
そこへ、旅の誘いへの答えが聞きたいというディランがやって来た。ケリーは「時間が欲しい」と答えるが、ディランは人生最初で最後の頼み事をしているんだ・・・出発まで4日しかない!と、ケリーにプレッシャーを与えるディラン。ケリーも困っていた。
ディランはケリーの薬指にはめられた指輪に気付き、ケリーはブランドンからプロポーズされた事をディランに話した。ディランは、ケリーがブランドンに「イエス」と言ったのか知りたいと言い、ケリーは首を横に振った。そして、二人はバルコニーでキスをした。
ブランドンからもらった指輪、ディランからもらったチケットを眺めるケリーは、その二つを枕の下に滑り込ませ、ベッドサイドに灯したロウソクを消して眠りに入った。
アンドレアを見送った駐車場に、3人が残った。ケリー、ブランドン、ディラン。ケリーは、話しがあると言って二人を呼び止め、「二人とも愛しているから決められない・・・。」と言って、二人にダイヤモンドの婚約指輪、旅のチケットを返した。そして、ケリーは「自分を選ぶことを決心した。わかって...死ぬまで二人の事を愛している」と告げ、二人に別れを告げて去って行った。
【バレリー】
試験勉強をするブランドンの部屋へ、夜食の差し入れを持ってきたバレリーは、「もしも自分がブランドンから婚約指輪をもらったら、じらしたりしないのに・・・。いっそ、ケリーはディランを選んでくれた方が・・・ブランドンには相応しい人がいるもの。」と告げた。
【ジム/海外赴任決定】
ジムは、会社が自分に対してよそよそしい状態であることを悩んでいた。もしや・・・クビ???
ところが、ベンダー氏からの直々に電話で悩みは解決した。ナント!満場一致でジムの昇進異動が決定したのだった。お給料も今の2.5倍。しかし、新しい勤務先は香港だった。話しを聞かされたシンディとブランドンはビックリ。
ジムはシンディと一緒に香港へ行くことを決定し、その事をブランドンとバレリーに報告し、家は売ることになるだろうと話した。同時に、ブランドンはケリーにプロポーズした事を話し、3人は驚いた。そして、ジムとブランドンは、お互い「本気で結婚するつもりなのか」「本気で香港へ行くきなのか」と訊ね合った。
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