Episode Guide

4-13:地獄の試練
(Emily,1993/12/1,1994/7/2,1997/3/8)

ピーチピットでは、ブレンダ、アンドレア、ドナが「ピーチピットクラブの集い」を行っている。
ブレンダは、ケリーが来ないのは感謝祭の一件が原因かと思っていたが、そこへ現れたケリーから二人の問題だから...と言われ、ブレンダを怒っている様子はなかった。だが、ケリーは話し合っても無駄だから...と、ディランと話し合いをしていないらしい。
みんなは近況を報告し合い、ブレンダは今日が舞台の初稽古で、みんなにもお芝居を見にきてねと誘った(水曜の夜)。
アンドレアは感謝祭の日に、ダンの家でジェシーと偶然会って、住んでいる所を聞かれたと話した。ケリーにダンのことを聞かれたアンドレアは、どうしていいのかわからないと答えた。

【新入生いびりの地獄週間/スティーブピンチ】
社交クラブでは「新入生いびりの地獄週間」が開始された。新入生は先輩の命令には必ず従わなければならない。
アルファオメガでは、新入生にハスローブ、ヘアキャップを被せ、顔にはパックをした姿で学生会館の中を行進させている。ケリーは部長であるレズリーに「あなたの素敵な彼氏がいるじゃない...キスしなさいよ」と言われ、ドナにもそう言われて嫌々ディランのそばに近寄った。ディランに命令だから...とお願いをすると、ディランは調子に乗って熱いキスを周囲に見せつけた。

スティーブ達もヘルメットを被って学生会館の中を行進させられ、ジョン・シアーズの命令で腕立て伏せを20回させられた。アルファベットでカウントさせられ、次にリズムを付けるように言われた。腕立て伏せを終えたスティーブは、そこにいたケリーとドナに、女性ものの洋服を貸して欲しいと頼んだ。
ビーチアパートで女装したスティーブは、ケリーとドナに大ウケされるが、感謝祭の件などでジョンに根に持たれていて、彼は自分を辞めさせようとしていると言った
(詳細はここ)。自分は社交クラブを辞める気はないし、とことん戦うと張り切る。

ペアの先輩に女装した写真を見せると、同じ格好をして学生会館へ行き、写真のコピー50枚を配るよう命令され、さらに「品揃え競争」で持ってくるものを聞かされて驚いた。ランドール教授の大切にしているジャッキー・ロビンソンのサイン入りボールを盗んでくるようにと、教授室のマスターキーを渡された。高校の時に同じようなことをして退学させられそうになった経験のあるスティーブだが、先輩の命令に逆らうことができず、マスターキーを受け取ってしまった。

みんながブレンダのお芝居を見ている最中、スティーブはランドール教授の部屋へ忍び込んでサイン入りボールを手に取ろうとしたが、運悪く見回りの警備員に見つかってしまった。

【アンドレア&ダン/別れ】
アンドレアは忙しかったから...と、ダンの留守番電話を聞かずにいた。しびれを切らしたダンはアンドレアの部屋を訪れ、溜まった留守番電話の中に、ジェシーからの伝言(月曜のソフトボールの誘い)が入っているのを聞いてしまった。ダンは自分がいながら別の男性に電話番号を教えるなんて...と、アンドレアを責めた。
アンドレアは「あなたを好きだけど、愛していないの」と、いまの自分の気持を正直に伝え、ダンはアンドレアに別れを告げられた。

アンドレアは、ジョシーに誘われたソフトボールにやってきて、彼も同じ大学の学生であることを知った。大学院の法科2年生だった。アンドレアがどうして黙っていたかと聞くと、ただのバーテンでも君がデートしてくれたか知りたかったからさ...とジェシーが言った。また、彼はイエール大学出身でもあり、そのことを聞いたアンドレアは驚いた。(アンドレアはイエール大学への進学を諦めてCUへ来た)。

【ブレンダ初舞台】
ブレンダは「憂鬱の仮面」の練習にやってきた。"人間というのは自分が付けている仮面を脱ぎ捨てない限り、その下に潜む本当の自分を認識できない"だと言う演出担当のパブルは、ブレンダに「君のセリフがキーとなる」と言って、練習を始め、そこで始めて自分が衣装を脱いで裸になることを知った。ブレンダは脱ぐのは嫌だというが、パブルに「脱がないとインパクトがない」と言われ、更に「君には大女優になれる素晴らしい才能がある...この中で服を脱ぐというのは肉体ではなく君の持つ魂を見せるということなんだ、芸術とは真実で、真の芸術は真実に中にのみ存在するんだ!」と語られ、ブレンダは脱ぐことを決めた。

講演初日、ブレンダは初舞台を楽しみにしているケリーに、忙しかったらわざわざ来なくてもいいわよ!と言うが、絶対に行くと張り切るケリーに、自分が裸になるシーンがあって...と打ち明け、法律を破るわけではないし、実験的お芝居には冒険が必要なの!と言うが、両親にはとても言えないと、お芝居の話はしていないらしい。そんな二人のテーブルにディランがやってきて、自分も行くからと言い出した。頑張ってと励まされるブレンダ。

会場にディランがジムとシンディを連れてやって来た。二人とはピーチピットで会ったらしく、今日が初日だと知らされていなかった二人をお芝居へ連れて来たのだ。舞台のそでから両親の姿を見つけたブレンダ驚いたが、「両親なら裸は見慣れてるわ〜」と共演者に言われて、唖然とする。
お芝居が始まったが、みんな退屈。ブレンダがセリフを言いながら衣装に手をかけると、ケリーは「本当に脱ぐ気なの?」とそわそわし始め、それを聞いたジムとシンディは目を丸くした。しかし、脱いだ衣装の下には黒いワンピースを来ていた。場内には笑いがこぼれたが、パブルは驚いた。ブレンダは演技を続け、「いま脱ぎます!」といってワンピースを脱ぐと、さらに下にも黒いワンピースを着ていた。そしてこう言った。「はっきり言って、私は自分の真の姿を知りたくありません。仮面してたって言いと思います。いつも裸でいたら、セクシーな下着が着られないもの!」。お芝居は笑いと拍手で幕を閉じた。
みんなと舞台の下でワイワイ話していると、パブルがやってきて、君は役者なんだ!と、演出の通りに演じなかったことを注意したが、ブレンダは大切なのは観ている人が喜んでくれたかどうかでしょう?と反論した。パブルは自分はシリアスな芝居がしたかったのだと言い、ブレンダは明日からちゃんと脱ぐと言ったが、「今日のままでいい。最高だったよ!」と去っていった。

【ブランドン&エミリー/2度目の別れ】
サンフランシスコのエミリーのアパートで過ごして3日目。
エミリーはブランドンを点心に誘った。その席で、ブランドンはこれまで付き合ってきた女性の話をすることになった。 オリンピックのスケート選手、ビーチクラブで知り合った女性、ニッキー、この夏に知り合った女性...と順に説明をし、最後にランドール教授の奥さんと事を話し、その件でいろいろあって旅に出たと言った。ブランドンは「いままで誰にも"愛している"と言ったことはない」と言った。
そして、エミリーに自分のことをどう思っているかを質問すると、エミリーも同じ質問をブランドンにし、エミリーがブランドンに愛していると言うと、ブランドンも自分もだと言って、見つめ合った。
二人はサンフランシスコの街を散歩し、ブランドンは自分がバークレイ校に転向するか、エミリーがL.A.に来るかの二つの選択肢があると提案し、それを聞いたエミリーはブランドンにキスをした。

二人がアパートに戻ってきたと同時に、隣人のロージーがやって来た。彼女はエミリーが入浴している最中、ブランドンに話しを切り出した。実は、エミリーはフランスにあるクストー大学に留学することが決まっていて、そこは海洋生物学では世界一であり、アメリカ人が合格することは滅多にないという。出発は明後日で、ロージーはエミリーが行くのを迷っているのは、ブランドンを愛しているからだと言うが、エミリーには夢を諦めて欲しくないと話した。

翌朝ロージーがやって来て、この時を壊したくないというブランドンに、「彼女から夢を奪わないで...あなたはエミリーを心から愛している。そのことがエミリーの夢を奪っているのよ!」と、荷造りされていない部屋を見ながら言った。
ロージーが帰った後、ブランドンは話を切り出した。エミリーは、今の自分は地球の裏側へ行く気持ちはないと言い、それを聞いたブランドンが自分のために夢を捨てるのかと聞くと、エミリーは自分のためだと答えた。ブランドンは二人でよく考えようと言って、エミリーを抱きしめた。

二人は金門橋の近くの公園にやってきた。エミリーはブランドンに会えなくなって、以前の自分に戻ってしまうことを恐れていたが、ブランドンは、夢を諦めたらいつか必ず後悔する...と言い、二人は荷造りをするためにアパートへ戻った。
荷造りの最中、ブランドンがクリスマスにプレゼントしたTシャツが出てきた。二人は電話してねとか、遊びに来てね...と言いながら作業を進めていたが、出発まであと9時間しかないと知ると、二人はベッドの上に倒れこんだ。

いよいよ出発の朝がやってきた。エミリーは空港まで送るというブランドンの申し出を断り、タクシーを呼んだ。映画のように空港で別れるのは苦手だという。エミリーは自分(エミリー)を裏切らないで...とは言わないが、自分(ブランドン)を裏切らないでと言って、向こうに着いたらすぐに電話をすると約束してタクシーに乗り込んだ。

坂を下ってタクシーが見えなくなったブランドンは、自分も車に乗り込み、反対の坂を下ってサンフランシスコに別れを告げた。


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