ビデオ参加 戻り トップへ


モントセラト島救済コンサート[完全版](1999年)

COLUMBIA●COBB-90001(DVD-114分)

1997年9月15日英国ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて収録、全18曲

 カリブ海に浮かぶモントセラト島は、火山爆発により多大なる被害を受けていた。これは、その被害者の救済のために、ジョージ・マーティンの呼びかけによって集まったスーパー・スター達による大チャリティ・コンサートの模様である。この[完全版]は、97年のビデオ及びDVDで発売された「モントセラト島救済コンサート」に日本版未発表分の4曲を加えたものである。

 参加メンバーは、EJ、ポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、スティング等、超豪華だ。個人的には、レイ・クーパーも参加して全般に渡ってパーカッションをプレイしているのが嬉しい。しかし、EJの登場時には、なぜか?レイとの共演がなかったのは残念だが、EJのピアノのみによる弾き語りはコンサート中盤の見所でもある。3曲連続のバラードを切々と歌うEJの姿に、こちらも思わず胸が熱くなってしまった。他には、ミュージシャン同士の楽しいセッションも味わえるし、更に圧巻なのは終盤のポールを中心としたオールスターによるビートルズ・ナンバーだろう。ポールの声はいつまでも若々しいし、「ヘイ・ジュード」ではEJがリードを取るシーンもあり、大いにステージが盛り上がっていく様がとても感動的である。本作は、ライヴもののDVD音楽ソフトの中でもかなり音質も良く、まさに見応え聴き応え充分の作品だといえる。

1. テイク・ミー・ホーム/●フィル・コリンズ &レイ・クーパー
2. ホット、ホット、ホット/●アロウ
3. ブルー・スエード・シューズ/●カール・パーキンス
(日本版未発表曲)
4. ヴォルケーノ/●ジミー・バフェット
(日本版未発表曲)
5. ブラザー・イン・アームス/●マーク・ノップラー
6. マネー・フォー・ナッシング/●マーク・ノップラー、スティング、エリック・クラプトン、レイ・クーパー
7. 孤独のメッセージ/●スティング、レイ・クーパー
8. マジック/●スティング 、レイ・クーパー
9. 僕の歌は君の歌/●エルトン・ジョン
10. リヴ・ライク・ホーシズ/●エルトン・ジョン
(日本版未発表曲)
11. ドント・レット・ザ・サン・ゴー・ダウン・オン・ミー/●エルトン・ジョン
12. ブロークン・ハーテッド/●エリック・クラプトン
(日本版未発表曲)
13. レイラ/●エリック・クラプトン、マーク・ノップラー
14. セイム・オールド・ブルース/●エリック・クラプトン、マーク・ノップラー、フィル・コリンズ、レイ・クーパー
15. イエスタデイ/●ポール・マッカートニー
16. ゴールデン・スランバー/●ポール・マッカートニー、フィル・コリンズ、エリック・クラプトン、マーク・ノップラー、レイ・クーパー
17. ヘイ・ジュード/●ポール・マッカートニー、オール・アーティスト
18. カンサス・シティ/●ポール・マッカートニー、オール・アーティスト


ハリウッド・ミューズ The Muse(1999年)

TOSHIBA●TDBF-1019(DVD日本版)

監督・脚本・主演:アルバート・ブルックス

キャスト:シャロン・ストーン、アンディ・マクダウェル、ジェフ・ブリッジス、ジェームズ・キャメロン、マーチン・スコセッシ、ロブ・ライナー

音楽:エルトン・ジョン

 映画の都ハリウッドを舞台に、スランプに陥った脚本家。そんな彼等の窮地に救いの手を差しのべる「ミューズ(創造の女神)」がいたとしたら?という映画業界もののコメディー映画だ。登場するミューズが実はブランド大好きのゴージャス女で、そんな彼女に振り回される人達の姿や、人気監督が本人役で出演しているのが、なかなか愉快でシャレが利いてる。もともとブルックスのファンだったというEJが、ここではスコアを全曲提供している。もし、EJが音楽担当でなかったらきっとこの映画は観ることはなかったと思うが、期待以上(当初、あまり興味がなかった)に中身は面白かった。

 ブルックス「車から居間に抜けるシーンにのせる音楽を書いてもらったら、今までのエルトンとは全く異なるタイプの曲だった。僕の映画とエルトンの音楽は相性がいいとは思っていたんだ。スコアはストリングスが中心だけど、エルトンのピアノだけになる部分があって、それがすごく美しい。エルトンの頭の中には非常に彼らしいメロディが詰まっている。エルトン節とでも言うのかな。彼は独特のスコアを書くけれど、僕にはそれが、時代を超えた感じに聞こえるんだ」(デーリーヴァラエティ誌のインタビューより)

 EJによる書き下ろしスコアは、1971年の「フレンズ」以来であるが、映画「フレンズ」の時と同様にEJの曲がスクリーンに上手く溶け込んでいる。更に「ハリウッド・ミューズ」では全編に気品さえも漂わせている。サントラ盤「The Muse」では地味な印象だったEJのボーカル入りエンド・テーマ曲も、映像が加わることで映画の雰囲気を損なわないしっとりとした大人の味わいを感じさせるものになった。


エル・ドラド 黄金の都 THE ROAD TO EL DORADO(2001年)

TOSHIBA●ASBY-1970(DVD日本版)

監督:エリック・ビーボ・バージェロン / ドン・ポール

キャスト(声):ケヴィン・クライン、ケネス・ブラナー、ロージー・ペレス、エルトン・ジョン(歌・ナレーター)

音楽:エルトン・ジョン、他

 スピルバーグ率いるドリームワークス製作の長篇アニメ「エル・ドラド」は、幻の黄金郷を目指す若者2人の冒険ロマンだ。劇場で既に2回も観ているが、再び見ても軽快でスピード感のあるストーリー展開に改めて感心してしまった。まったく飽きさせないのだ。また、ここで使われるEJソングはサントラ収録バージョンとは違い、オープニング曲「El Dorado」と重要なシーンで流れる「Friends Never Say Goodbye」は、よりスパニッシュ色の濃いアレンジになっている。このEJナンバーの乾いた感触が鮮やかな色彩の映像にもよくマッチして、なかなか心地よくて楽しい。

 今回のDVDだけのオリジナル特典として、メイキング・オブ・「エル・ドラド」。エルトンのミュージック・クリップ。オリジナル予告編等、全35分を特別収録している。メイキングでは、EJ自身も作品へのコメントをしている。

 EJ「Friends Never Say Goodbye が僕は一番いい歌だと思う。あれは傑作だ。」

 他には、スタッフ・キャストのインタビューや、アニメーション製作現場などが見られる(約26分)。 また、「エル・ドラド」の主題歌でもある「Someday out of the blue」のミュージック・クリップでは、EJがだんだんアニメになっていく様が面白い。 肝心の顔は似てないと思いつつも、歌う時の仕草で右の眉毛がチョクチョク上がるところが何気なくとらえられて愉快だ。

 こうしたエンターティンメント性の濃い作品は、EJの独壇場ともいえるだろう。映画を見逃した方はぜひ、このDVDにて映画の世界でのEJポップ・ワールドを満喫して頂きたいと思う。


Best of The Muppet Show(2002年)

COLUMBIA●09402(DVD米国版-80分)

マペット・ショー(EJ出演):1977年セカンド・シーズン、エピソード38(1977年10月25日〜27日分)を収録

 ジム・ヘンソンの生み出したマペットが登場するエミー賞受賞TV番組「マペット・ショー」が、1976年のスタート以来、今年25周年を迎えた。それを記念してビデオがリリースされた。これまで同番組は、毎回様々なゲスト・スターが登場しているが、その中から3つのエピソード(EJ、ジュリー・アンドリュース、ジーン・ケリー)をセレクトし、全長版で収録している。(マペットとは、指人形(パペット)と操り人形(マリオネット)を合わせたキャラクターのこと

 EJは1977年のセカンド・シーズンに出演(約27分)してマペットと計4曲で競演した。
「Crocodile Rock」 派手な羽根付きの衣裳をまとったEJがマペットに囲まれてワニでいっぱいの沼で歌う。ラストではEJがその沼に落ちるというオチまである。
「Benny & The Jets」 紫のジャケットを着たEJがマペットとBenny!Benny!と歌の掛け合いをする。
「Goodbye Yellow Brick Road」 黄色ジャケットのEJがマペットEJバンド?と熱演。
「Don't Go Breaking My Heart」 ピンクのジャンプ・スーツを着たEJがミス・ピギーとアツアツ濃厚?なデュエットを見せる。
本エピソードのエンディング・シーンは、レコード・コレクターズ97年10月号(EJ特集)の表紙にも使われていた。

 本DVDの収録には、偉大なミュージカル・スター2人(特にジーン・ケリーの「雨に唄えば」は胸に染みる..)と肩を並べてEJが選ばれている。ここでのEJは、マペットとの競演によって、よりポップ・スターとしてのエンターティメント性が出ており、通常のライヴとは一味違った陽気で(ホントに茶目っ気タップリだ!)思わず微笑んでしまうほど楽しめる内容だった。(本DVD米国版はリージョン・コードが違う為、国内DVDプレイヤーでの再生は不可。但し、パソコン内蔵のドライヴでは再生が可能です。


カントリー・ベアーズ Country Bears(2003年)

Walt Disney●VWDS 3380(DVD日本版)

監督:ピーター・ヘイスティング

キャスト:ハーレイ・ジョエル・オスメント(声)、クリストファー・ウォーケン、エルトン・ジョン、ドン・ヘンリー、他

 ディズニーのテーマパークのアトラクションから誕生したキャラクターが活躍するファミリー向けの映画である。ゲスト出演したミュージシャンも、EJの他、ドン・ヘンリー、ウイリー・ネルソン、ブライアン・セッツァー等と豪華だ。

●ストーリー● 人間のバリントン家で暮らす子グマのベアリーの悩みは、自分がちっとも家族に似ていないことだった。ある日、自分が実は拾われたクマだと知らされ、ベアリーはショックのあまり家を飛び出す。彼が目指したのは、引退した憧れのスーパー・バンド「カントリー・ベアーズ」を生んだ偉大なミュージック・ホールだった。そして、バンドの復活を賭け、ベアリー達は大冒険への旅へと出発した…!

 全般的に陽気&愉快なストーリー展開で、この手の映画ではお決まりの間抜けなコンビと憎めない悪役が登場し、ハラハラさせ最後にはホロリとさせる内容で終始楽しめる。物語中盤過ぎにEJがエルトン・ジョン役()で登場し、少しだけセリフもある。バンド「カントリー・ベアーズ」のメンバーのボーカルの歌声がドン・ヘンリーだったり(渋い!)、ブライアン・セッツァーとの演奏バトル等、見所も用意されている。また、挿入歌としてEJの「フレンズ」が一部使われている。これは、音楽満載の愛と友情溢れるファミリー映画である。


ビデオ参加 戻り トップへ