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世界が注目する「ウッドサイド」の素敵な庭

 EJが所有するカントリー・ハウス「ウッドサイド」は、イギリス南部バークシャー州にあります。およそ15万平方メートルに及ぶ広大な敷地にある「ウッドサイド」の庭は、由緒ある歴史のロココ調庭園だったものをEJが約10年程前に大改修しています。彼のガーデン作りには著名なデザイナーも参加しており、1998年には雑誌「BISES」に「世界が注目する話題のガーデン-エルトン・ジョンの素敵な庭」として特集が組まれていました。さすがにスーパースターの庭だけあってスケールが違います。その記事内容の主だったものをここに紹介します。


 家族の影響を受けて子供の頃から庭に親しんでいたというEJは、自宅にこの世の楽園を作り上げた。広大な庭のメンテナンスのために5人の庭師がフルタイムで働いているという。庭の大半をデザインしたローズマリー・ヴェレーさんは「彼が帰宅した時でも、庭がいつでも素晴らしいショーを見せてくれるよう演出しています」と語る。庭園内には湖もあり、遠くにはウィンザー城の姿も見られ、湖の周囲には数百本のスイセンが植えられている。春には湖上に白鳥の姿も見られるという。庭内には、リンゴ・スターからプレゼントされた巨大な恐竜の置き物「デイジー嬢」(夜になると赤外線センサーで目が赤く光る)が棲み、オーストラリアの市電や英国テレコム社の公衆電話ボックス等、EJの収集品もいくつか置かれている。

 館の玄関前に広がる噴水は、スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿の噴水からインスピレーションを得て作られたものである。館の横のテラスに面した庭は、故ジャンニ・ヴェルサーチ氏の勧めで、イタリアン・ガーデンに作り変えられている。これはヴェルサーチ氏の別荘の庭をデザインしたロイ・ストロング氏が担当した。クリスマスの時期をここで過ごすことの多いEJのために、白花のシクラメンを100株も植えて冬の庭を彩ったそう。隣地との境界には、全長50mもある花壇があり、ここは5つのセクションに分けられ、それぞれ違う色彩の花がまるで虹のように配色され、総計1600もの苗が必要だったという。EJが子供の頃から好きな花、デルフィニウム、タチアオイ、ボタン、ルピナスも植えられている。

 一方、シカやウサギが生息するという自然環境にも恵まれたこの「ウッドサイド」の庭は、イギリスの伝統的なガーデン様式を踏襲していながらも、他とは違う個性的な庭園で、EJ自身の最も心休まる場所だという。

参考文献:私の部屋ビズ・1998年早春号No.35/婦人生活社


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