幻視者宣言




 幻想という行為は、現実逃避ではない。虚ろな現実の破壊であり、新たな価値を持った世界創造の作業なのである。
 
 私は未果てぬ幻を追い求める。
 陽光あふれる昼間、甘美な白昼夢を見続けて土手に咲くたんぽぽに恋をし、夕焼けで頭の迷走回路を焦がし、夜更けに月を舐める。月のない夜は、鉱物達の見る無機質な夢を求めて荒野をさすらう。

 この世はすべて幻である。幻たる世界の本質を、幻をもって暴き出す。現実という名の幻を、幻を武器にして破壊する。そして、隠された真実を導き出し、新たな世界を紡ぎ上げる。
 幻は不在の真実であり、道具であり、私の生きざまである。
 私は、幻視者であり続けたい。

岡崎弘明



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