私の名はミドリ



 そうです。
 あなたの冒険をずっと見守っていたのは、私、長山緑です。(ミドリ先生)
 どこかで、私の名を聞いたでしょ? え? 知らなかった? とりあえず片っ端からクリックした? それはそれはご苦労様でした。

 

 あなたは、ミドリ先生のことを思いだし、彼女を仮想空間から呼び出して、妻に対して今宵のすべてのことを説明してもらった。

「ふうん、大変だったんだ」
 妻はやっと理解して、そう言った。
 ミドリ先生は、にっこり笑うと、再びもとの世界へと帰っていった。いったい何者?
「そうだよ、色々あったんだよ」
 とあなたはため息混じりでつぶやいた。
「お帰りあなた」
 妻はあらためてそう言った。
 あなたも、もう一度、こう言った。

「ただいま」