第17回 八王子セミナーレポート ☆手作りネットワークから〜
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Keynote Speech 「日本の今・昔、オーストラリアの今・昔」トレバー・ウイルソン(駐日オーストラリア公使) 分科会 1.「親のすねかじり」是非 日豪学生代表ディベート 映画上映 日豪共同制作ハイビジョンドラマ『最後の弾丸』(The Last Bullet) |
31年前に日本に初めて来て以来、通算10年ほど日本に暮らした。その間に日本がどう変わったかについての印象と、現在の日本が私の目にどう映っているかを話しい。 |
「日本の学生が親のすねかじりで大学生活を送る」それが良いのか悪いのかを、賛成派、反対派に分かれて討論した。賛成派、反対派3人づつに分かれ、双方、交互に1人6分ずつ各自の意見を発表した。賛成派は日本人2、オーストラリア人1。反対派はオーストラリア人2、日本人1。 記録者 石井季世子 |
サイマルインターナショナル会長の村松先生をお迎えして、Aussie Englishの特徴とその文化背景、及び英米語との比較について、実際にビデオや音楽鑑賞、先生の実体験を通して幅広い講義をして頂きました。 |
鈴木顕介先生(東洋女子短大)の「太平洋戦争と日豪」の分科会は、昨年好評だったため、今年も同じテーマで開かれた。戦争を知る世代の鈴木先生のもとには、学生、社会人、男女あわせて18人が集まった。 記録者 吉井 慎也 |
1..「愛をゆずった女」鑑賞 2.映画の感想 3.関根教授による同化主義から多文化主義へ |
「硬い」タイトルで、果たして人が集まるのかな、議論が沸くのかなと、当初は疑問を抱いていた。 記録者 福嶋 輝彦 |
この分科会は「産業」をテーマとしたことから、学生から社会人まで幅広い年代の参加者があり、またシドニー特派員時代の経験をふまえた太田講師の幅広い話と参加者からの積極的な質問、それに対する解説が高度な次元で組み合わさった質の高い分科会であった。 記録者 長山哲郎 |
講師ポーリン・ケントさん(女性・龍谷大学)を向かえ、オーストラリアの女性について語って頂いた。 記録者 新井葉月・鎌田亜樹子 |
本年1月28日より3回シリーズで(日曜版)日本経済新聞に「南のユートピア」と題されたオーストラリア美術についての報告が掲載された。取材された編集局社会部の柴崎信三氏を囲み、新聞記事を広げながらに12名の出席者と共に分科会が行われた。 (1)アボリジニー・アートではキャンベラのオーストラリア国立美術館ホールに展示されているアボリジニー記念碑についての説明。アーネムランドでは、死者が肉体的に死んでも魂がとどまっていると考え、埋葬してから何ケ月か後に精霊を、昇天させる為に使う筒状の儀式用のお棺がデザインされ、多数インスタレーションされている。部族に伝わる神話や伝説とのかかわりを、アボリジニーはドリーミングと呼ぶ。過去から現在に至る美術作品の大半は、そうした記憶以前の叙事詩的世界を描いたものだ。大地に直接描く砂絵、樹皮に描くバークペインティング。岩に描いたものなどは伝統的で多くは、犠式やコミュニケーションの手段としてのサインだった。近年は彼らの社会生活の為に、政府はキャンバスと絵具を与え、普及に努めている。 |
第10セッションでは、およそ3時間にわたって講演と討議が行なわれた。本来ならば早稲田大学のW・トネート氏が講師をつとめるはずであったが、欠席されたため、宮城女学院大学のD・ギルビー氏が代理を果たして下さった。オーストラリア文学は、日本ではまだ余りよく知られていないが、本日の参加メンバーは、文学を通してオーストラリアを理解したいという方達ばかりであった。参加者11名の中で3人の方がオーストラリア文学の翻訳経験者であった。それぞれの自己紹介に終わって後、ギルビー氏によるオーストラリア文学史の概観についての説明があった。 記録者 有満 保之 |
「ブラックオパールに興味があって」はともかく、「オパールの上手な買い方を教えていただこうと思って」参加しましたという数人のご婦人方もあって講師の海野先生も少しお困りのようだった。 お話しは大きく分けて2つの分野にわけられると思う。1つはライトニングリッジに集る移民者、移住民の調査からみたオーストラリア社会の問題点、オーストラリア人の生活模写。そして、もう1つは参加者のためのオパール入門講座であった。 オパールは大きく分けて次の4種類になる。 テレビでお馴染みの地下都市クーパーピディは南オーストラリア州にあり、ここで産出されるのは白っぽいオーストラリアオパールであり産出量も多く比較的安価で手に入りやすい。しかし、ここで取り上げるブラックオパールはオーストラリアの特産であり、そのほとんどがここライトニングリッジでのみ産出される。しかもこの鉱脈も枯れたため、なかなか手に入らない。その美しさと魅力のために超高価である。 先生の話はここからいよいよ本題に入る。オーストラリアのゴールドラッシュそしてオパールラッシュの歴史が語られた。 東西冷戦終結によって世界の人々は平和の到来を望んだ。しかし民族宗教の問題により世界は再び紛争の時代に入っている。こうしたなか多くの民族を移民として受け入れているオーストラリアが多民族多文化国家として移民のもたらしたそれぞれの言語文化宗教思想を直ちに同化させることなく、それらを認め保持を助成していく偉大なる実験をしていることは大いに評価できると思う。 日本人には在日韓国朝鮮人、アイヌ民族、日系南米人、アジアからの農村花嫁、帰国子女、同和、差別等解決すべき多くの問題をかかえている。好むと好まざるを問わず日本もまた多民族共生時代、複合多民族多文化国家(単一、モノカルカルチャー国家でない)に移行する運命にある。 |