第21回日豪合同セミナー

分科会
1.豪州の資源と日本 廣田 耕司(日・豪・NZ協会理事)
7.オーストラリア経済 元気の素 鈴木 正徳(共同通信外報部)
参加希望者が思いのほか少なかったことにより1番と7番の合同分科会となった。未だにトンネルを抜け出せないでいる日本経済をしり目に着実に元気を取り戻しつつあるオーストラリア経済。その元気の素の秘密の鍵は?我々日本人にとって今最も興味深い話であるはずだった。ジャーナリストの話は普段聞くことのできない裏話など蘊蓄があって楽しい。廣田氏もまた元日本経済新聞社出版局長だ。オーストラリアの一次産品が日本にたくさん輸入されていることはよく知られている。しかしながらそのほとんどが原料であり「Made in Australia」の表示を目にすることは滅多にない。その実例を改めて検証してみると実に面白い。

左写真左が廣田先生、右が鈴木先生。


2.知られざるオーストラリアチーズの魅力
杉野 雅子(オーストラリア酪農庁)
オーストラリアのチーズ輸出国ナンバー1は日本だ。かつ日本のチーズ輸入国ナンバー1もまた断トツでオーストラリアなのだ。その割合は43%を占める。(ちなみにNZからは28%なので実に約7割がオセアニアからやって来ていることになる)しかしながらその9割は加工原料用であり、我々が「Made in Australia」の表示を目にする機会はほとんどないわけなのである。だからといってオーストラリアがいわゆるプレミアムチーズに力を入れていないわけではない。それどころかそのレベルはかなり高いのだ。杉野先生も参加したというチーズ作り教室のスライドを交えながら、様々なオーストラリアチーズを紹介して下さった。


3.食品の品質に関するオーストラリアの考え方
高橋梯二(国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所長)
オーストラリアの食品管理については昔からかなり厳格なものがあった。例えば遺伝子組替えは世界的に大流行りだが、オーストラリアでは人体への安全が完全に確認出来るまでは認められないという考えだ。

高橋先生は「魅惑のオーストラリアワイン」(発行/時事通信社)の著者としても有名だ。「魅惑のオーストラリアワイン」はワイン通の必読書である。ワインパーティの賞品としてもたくさんご提供いただいた。


4.オーストラリア映画の中に見る歴史的瞬間
佐和田敬司(早稲田大学)
日本では何故かあまり受けがよくないようであるが、映画の本場、アメリカではオーストラリア映画の評価はかなり高い。ハリウッドで活躍中の映画人達のなかにもオーストラリア映画出身者は多い。

右写真の一番左が佐和田先生。左写真の一番右は我らが実行委員長、長坂寿久。




速報レポート 1 2 3 4 5 6 7 / HOME