黒石寺蘇民祭


2003年 2月 8日




胆沢町入り前夜、水沢に着くと、駅前には「黒石寺蘇民祭」の看板と「裸の男と
炎の祭」のポスターが。奇祭として知られる「蘇民祭」にちょうど当たったわけ
です。せっかくの機会なので、ホテルに荷物を置いてからタクシーをとばして観
に行きました。着いた時にはもう始まっていて、川での「裸参り」には間に合い
ませんでしたが、その後は朝までじっくり観てきました。

暗闇に蠢く人々・・・
蘇民祭は極寒の闇の中で行われます。
柴燈木(ひたき)を組んでいます。
キャンプファイヤーと一緒ですね。
<一緒にすな!
組みあがった柴燈木に褌一丁の男たちが
続々と登ります。
これが「柴燈木(ひたき)登り」です。
火が点けられて・・・
きゃーっ! 煙そう!!
喉をやられるそうです。そうでしょう
ねぇ。
でもお祭りですもの。男たちが「ジャッ
ソー!!」の掛け声を唱和します。声が
聞こえなくなると「元気がないぞ!」と
ヤジがとびます。
こりゃマジで喉やられるわ・・・
さすが裸の男の祭り。全裸の方もいらっ
しゃいます。気合が入ってますね。
もっとも褌のあるなしくらいじゃ大して
違わないか・・・(寒かったです)
燻されていく男たち・・・
生木の水分が白煙を上げます。
なんだかもうよくわからないです(汗)
煙の中からチラッと裸がのぞく。(男の
裸ですが・・・)そしてそこは燃え盛る
炎の上。
見た目「湯煙殺人事件」?
炎が迫る中ぎりぎりまで頑張る男たち。
どんどん炭と化す柴燈木。
見るからに熱そう。
降りるタイミングはずして死んだ人とか
いないんでしょうか・・・
燃え盛る柴燈木。すっかりたき火です。
ああ、あったかい・・・
時刻はAM2:00になりました。
「別当(べっとう)登り」です。
AM4:00になると「鬼子(おにご)
登り」です。
「ほら、ハダカあがれ! ハダカ!!」
一括りに「ハダカ」と呼ばれてしまう男
たち(汗)寒い中頑張ってるのに、少々
ぞんざいでかわいそうな扱いです。
でも、伝統的なお祭りの中ではそういう
ものなんでしょうね。
壁にとりついた男たち。全裸の方もちら
ほらいて、やっぱり異様な感じ。
そんなに広くない境内が関係者と観光客
でごった返すのを、壁にしがみついた裸
の男たちが見下ろしてます。
奇祭ですよね。
AM5:00を過ぎるとクライマックス
の「蘇民袋争奪戦」が始まります。
ほぼ最後まで観たので、バスを待って
帰りました。



戻る