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コルビエール&ボルドー


Cheval Blanc/ Saint-Emilion / Bordeaux
シュヴァル・ブラン

 近代的建築風の真っ白な建物と手入れの行き届いた庭園、小石と粘土と砂地に別れる22のパーセル全37ha。 ブドウ畑は現在ルイ・ヴィトンの所有で、聞く所によると邦貨170億円で取り引きされたとか・・・。何れにしても、廷内に足を降ろした瞬間に、あの力強いブーケと実に滑らかな舌触りが思い浮かんで来ました。ミヨさんのお顔で、支配人のピエール・リュルトン氏を紹介され、醸造所内へ案内されました。

 ブドウは手摘みで収穫された後、選別台上でより分けられ、パーセル・セパージュ・樹齢・土壌別に分けて醗酵させるそうです。醗酵槽はボルドーのあのコンクリート(イノックス)醗酵槽と温度管理ができるステンレスタンクの両方で行われます。

 収穫は凡そ10日間、醗酵期間は3週間。

 この後、100%新樽で18ヶ月の熟成に入ります。
スティラージュ(澱引き)作業は3ヶ月に一度、5回目のスティラージュ後に、コラージュ(清澄)をし、6回目の澱引きで樽熟成は終了です。

 1999年産と2000年産の熟成中の900樽が静かに寝ていました。
 シュヴァル・ブラン2000のセパージュはM53%,CF47%。口に含んだ瞬間のコンセントレーション(凝縮感)は非常に強く、タンニンの力強さを充分に感じましたが、総合的なエレガンスさ、フレッシュさとフィネスはシュヴァル・ブラン2000の大物さをすでに感じ取ることが出来ました。

 プチ・シュヴァル2000のセパージュはM46%,CF49%,CS4%,Malbec1%。
 シュヴァル・ブラン1999のセパージュはM61%,CF38%,CS1%。
 プチ・シュヴァルは主に砂地の畑からのブドウで造られ、二つのワインのセパージュは年毎に割合が変わるそうです。

 最後に、「シュヴァル・ブランはR.B.ポイントは低いかも知れないが、それに迎合するワインを造っているわけではない」という言葉が大変印象的でした。


ヴィユルージュ・クレマド シュヴァル・ブラン
ボールギャール レオヴィユ・ポワフェレ
マルゴー バストール・ラモンターニュ
サン・ロベール オー・ブリオン
スティラージュ/澱引き 恒例:喰ったもん

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