新マイクロ広角(白梅)

'03/3/9

Kochan

カメラ:D60

レンズ:マイクロ広角レンズLMVZ164(1.6〜3.4mm)

マイクロ望遠レンズ25mm


日曜日も仕事でしたが、晴れている今日を逃すと今季の梅の時期にもう撮影できないと言った脅迫感から、午後はサボッて越生梅林に出かけました。

現地は、花見客の車で渋滞でしたが、そこを過ぎればガラガラです。適当な梅園に入り、梅の手入れ作業の人に断っての撮影開始です。

しかし、風が強くて大変^^; 殆ど使った事の無いフレキシブルクリップ(正確の名前を知りませんが蛇の頭と尻尾にクリップがついてるやつ)

と園芸用アルミ線でマイクロ広角レンズとを固定…それでも風が吹くとゆれるし、花弁がひらひらするのでおよそのアングルを決めることだけで、

風がおさまるのを待っての悪戦苦闘の撮影でした。しかも、今年は寒さが何度となくぶり返すものですから、咲きそろった枝が無く、

どれも歯抜けでみすぼらしいものばかり…

 

今回のマイクロ広角レンズの撮影テーマは、被写界深度です。これまで、マイクロ広角レンズを用いた撮影では、これでもかとばかり被写界深度を稼ぐ

(絞り込んだ所の利用)ことに傾注していましたが、梅の花のようにたくさん同じ物が回りにあると煩雑になりがちです。しかも遠くの景色ばかりでなく、

木の枝やバックの花などを全部克明に輪郭が出てしまうと遠近感が失われ、絵としてバランスを取るのが難しいのです。いっそのこと被写界深度を適当な

所に選び、小さな花をアップしながら、適度に背景がボケていることも臨場感を出す為に有効なのではないかと考えてのことです。と考えたのですか、

実際は大変難しいことで、ボケるための背景も選んでしまうのですね。

 

 

これは太陽を入れて、梅の花を透過光で狙って見ました。もう少しレンズ性能が良いと青い空が広く出てくれたのでしょう。正午ですから空にレンズを向けると必ず太陽が入ってしまいます。

3時にまた挑戦、枝で太陽を隠したのですが、やはり周りに広く白トビが広がってしまいます。

 

 

花を中心に回りを少しぼかして背景の雰囲気だけを残してみました。

しかし、ボケ方が汚いです^^;

 

左と同じですが、もう少し絞ってボケ具合を弱くしてみました。一見白トビがあるようですが、ヒストグラムを取ると分かりますが飽和には余裕があります。

 

 

 

これは、もう少し太い枝に咲いている花です。バックがすかすかですから、背景をぼかすより、

こちらのように背景も焦点が合っていてもよさそうに思えます。

 

 

こちらは、大きめの花を選んで中心に一つ大きく、背景が梅園の雰囲気が出るように軽くぼかしてみました。ストロボ反射(発泡スチロール)使用。

こちらはもう少し背景をはっきりさせました。この背景であればぎりぎりうるさくないレベルかな?許せる限界?ストロボ反射(発泡スチロール)使用。

 

 

少し遊びです。前の花をマイクロ望遠レンズで80mm離れて撮影。これだけアップで立体的なおしべの状態がわかるのもさすがの焦点深度の深さに慢心^^

同じ画像の中心部分をトリミングしてみました.レンズの解像度にちょっ不満。KOWAの最新レンズがほしくなる一瞬です^^;

 

 

3時、日の位置も少し低くなり、太陽の写りこみを避け、太目の枝で遮蔽して背景の山をバックに

これも、背景はうるさくないので、ピントが合っていてもいけるかな、でも画面の1/3が黒いのは異質ですね。

 

 

花の後ろに太陽を隠して、透過光で撮影です。背景のボケは感じが良くないです

こちらは焦点深度を深くしていますが、場面としては、だから何なのと言われそうです^^;

 

 

浅いピントのよさを探しましたが、今回はなかなかうまい具合にいかないものです。

花と背景の雰囲気はいいのですが、どうも枝のごつさがいやですね。風が弱いと可憐な新しい枝の花を狙えたのですか、今回は敢無く断念です。風の無い桜の時季にリベンジです。

 

 

 

 

 

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