新マイクロ広角レンズ(霜柱)

'03/2/2

Kochan

カメラ:D60

レンズ:マイクロ広角レンズ 新:LMVZ164(1.6〜3.4mm) 旧:LM2.3PBR(2.3mm)


久しぶり、新たにマイクロ広角レンズ用の前玉である、CCTVレンズとしてKOWA最新のLMVZ164(1.6〜3.4mm)を購入してきました。

ボディーはES7−2を選択し、これまで最も良かったレンズだったKOWAのLM2.3PBR(2.3mm)とテストチャート比較をしました。

その結果、新レンズはメガピクセル対応だけあって、D60の単位ピクセル解像度まで有り優秀であることが判明しました。その評価結果を

以下に簡単に示します。また、新レンズをしようしてフィールドで霜柱などをテスト撮影しました。この結果、コントラストも高く、太陽光

がストレートに入った、影の部分もしっかり撮像出来ていることがわかり、好結果を得ています。惜しむらくは、テストチャート撮影で

周辺の色収差が従来と同じ程度に出ており、せっかくの解像度向上にもう少し合わせて色収差を向上して欲しかったですね。

 

  新レンズ:LMVZ164の1.6mm超広角側でのテストチャート撮影です。本体のズームで焦点距離は0.7〜2倍程度まで変更出来てしまいますが。魚眼的な位置にしてあります。対角170度は写りこんでいます。クリックすると拡大像となりますが2/5程度に縮小した画像です。中心の赤枠が左の縮小前の切り抜き画像となります。

右の拡大画像です。ご覧頂くと分かりますようにD60のピクセル解像度が出ています。ノイズはテストチャート撮影が卓上蛍光灯照明で暗く、ISO800でしたので仕方ないところです。

 

 

 

 

 

 

新レンズの3.4mmでの撮影です。これらの撮影は夜中、コンピュータのディスプレーにチャートを立てかけ、蛍光灯スタンドで上から照明、かつ手持ちでしたのでカメラが回転しているのに気が付きませんでした。本体のズームを使用すれば倍率は6mm程度まであげられます。このCCTVレンズの解像度が悪ければズームの意味は無くなるのですが、左の拡大画像から見ると大丈夫そうです^^

右の拡大画像です。上と同様にズーム時もD60のピクセル解像度が出ています。キャノンでも昔の安物ズームレンズの望遠側ではピクセル解像度が出ていない物もありますので、立派な結果です(D60は撮像エリアの一辺が1/1.6ですから二乗すると1/2.56の面積です。ここに630万画素あるわけですから、36mmフィルムでは600万画素の2.56倍、つまり1613万画素のレンズ解像度を要求します。ですから1Dsの方が要求度は少し緩い)。

 

 

 

 

これが、保有してきた、これまでの最高の解像度を持つKOWA:LM2.3PBR(2.3mm)を装着したばあいの撮影画像です。この拡大画像を見るだけでも何となくコントラストが甘く、周辺のボケが分かります。このレンズは特別注文仕様で素晴らしく解像度とコントラストが上がった過去を持っているのですが、新レンズの前には、出る幕無しの実力に成り下がってしまいました^^;

右の拡大画像です。D30の300万画素の時はまだ我慢出来たのでしょうが、D60となった今では、ピクセル解像度を議論する前の惨状となります。このレンズを大事に大事にと慈しんで使用していたのですから・・・新しい恋人に乗り換えですね^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、新レンズのフィールドテストです。以下の画像には必ず鉄塔が入っていますが、無限遠のピント、解像度チェックのために写し込んだものです。ここは、稲刈りの終わった畑の中稲の残り茎から1cm弱の距離からの撮影です。

これは、管理区域の畑?何も植わっていません。周辺に有刺鉄線が張りめぐらされています。ここでは三脚を使用しましたが、被写体から7、8mmのところでズームなどを使ったため、前玉に傷を付けやしないかとヒヤヒヤものでした^^;

 

 

 

 

 

 

これは霜柱です。2週間前くらいに雪が降りましたが、日影にはまだ残雪が有ります。その雪(板状)を取ると、土の中から2cm程度の霜柱がくっついて出てきます。これをひっくり返しての撮影です。霜柱から5mm程度の距離です(時々レンズが濡れました^^;)。以前のレンズでは太陽を入れてしまうと全くだめでしたが、コントラストが前夜のテストで良かったので思い切って太陽を入れてみたところ、ご覧の様に結構フレアや、ゴーストの少ない(使えるレベル)良好な結果が得られました。

これは、さらにわずかに絞った画像です。時間経過と共に暖かい太陽の日差しで霜柱が溶けて崩れて行きます。左の壁が崩れて来ました^^;朝早く撮影開始すれば良いのに、昼近くなって出て行く(寒いのが苦手で・・・)ものですから撮影も急ぎ作業で結構大変です。気持ちわずかに焦点深度が深くなっている感じですね。

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