佐倉セミナー講義内容

黒田 誠

講義題目

“ド”は髑髏の“ド”ードレミの歌と天体の音楽と調性と影の思想

内容

 かつて気高い精神性を求める教養ある人々の間では、物質と精神の双方を支配して世界全体を内奥で統括する原理の真の姿は、恐れや不安や苦痛、あるいは諧謔や無意味性という裏の面を通してこそ把握され得るものであると考えられていた。民主主義と応用技術と大衆娯楽の時代に“真実”とされるものの姿のどこがどう変わっただろうか?音楽とミュージカル映画の歴史の概観を通して現代の精神状況を振り返ってみよう。

戻る