アニメイトレポート

レポーター:ごきげんな月

アニメイト
 と、いうわけでまずは私がバイトしていた「アニメイト」という店についてです。
あまり漫画・アニメに興味がない人、また年齢が上の方の人たちは恐らく名前を聞いても「何それ?」みたいな(うちの親もそんな感じなので一般的な書店に勤めている。とごまかしていました。)反応を、漫画が好きでたまたま知っているという人は「あんなマニアックな所でバイト・・・」とひかれるような反応をされるのがこの「アニメイト」という店です。店舗は、池袋が本店でビル6、7階建てくらいの規模です。秋葉原も確かその位大きな店舗でしたが、大きな店舗はごく少数でだいたいはそんなに大きくないどこかのビルのワン・フロアを借りている位の規模だと思われます。(私が実際に行ったことがあるのは、津田沼店、千葉店、秋葉原店、池袋店、錦糸町店の5店のみですが)店舗については以下参照にしてみて下さい。
http://www.animate.co.jp/shop.html
 店舗の大小はありますが、基本的には、DVD, CD, GAME,キャラグッズ, 書籍と画材が売られています。DVDはアニメ系のものしか扱っておらず、普通の「冬ソナ」や洋画などのジャンルは一切売っていません。(あくまで私が知っている店舗のみですが・・・)CDも、アニメ・ゲームの主題歌・サントラが中心で、明らかに普通のCDショップとはラインナップが異なります。GAMEは一般的なものから、いわゆるエロゲーと呼ばれる18禁のものまでが、キャラグッズは主にアニメ化されたキャラクターの商品が取り扱われています。ほとんどが新しいアニメのものなので、昔のアニメグッズが欲しいという人の欲求には応えてくれません。書籍は、一般的な小説本などはやはりなく、漫画や最近話題のライトノベル(ヤングアダルト小説)、BL(ボーイズ・ラブ)小説、そして同人誌などがメインで取り扱われています。
 ポイントカードがあり、買い物額1000円ごとにポイントがつき、貯まるとオリジナルテレホンカードがもらえます。「オリジナル」といっても店が勝手にデザインしたものではなく、(そういうデザインのもありますが)ゲームとかアニメとかのキャラのテレカがもらえます。おそらく市販されていないと思われるものです。そんなとこもオタクショップならではでしょうか。店内は、アニソン(アニメで使われている歌のこと)が至る所で流れており、アニメのDVDも流れています。

ゲーム
 アニメイトでバイトしていて未だにPSも持っておらず、FFも最近買い替えた携帯にダウンロードされていたおかげで初めてプレイした・・・というゲーム音痴な私でもすぐに女子に人気があるとわかったのが、「アンジェリーク」シリーズ(通称「アンジェ」、以下この俗称)と「遥かなる時空(とき)の中で」シリーズ(通称「はる時」、以下この俗称)などのネオロマンス系のゲームと「ときめきメモリアルGirl's Side」(以下、「ときメモGirl's Side」)の2種でした。
 「ときメモGirl's Side」の方は言うまでもなく男子のゲームオタク、ゲーマーを虜にしたであろうあの一連の「ときメモシリーズ」を出したコナミのもので、「はる時」「アンジェ」は、コーエーという会社の商品です。そしてこのプレイヤーが女の子を対象とされていて、ゲームの主人公も女の子で、男の子と恋愛をしていって・・・的なストーリーのゲームを「乙女ゲーム」と呼ぶそうです。そして、コーエーから出ている「アンジェ」「はる時」「金色のコルダ」の一連の乙女ゲームが「ネオロマンス」と呼ばれています。なぜかはわからないのですが。ちなみに、「ネオロマンスフェアー」というゲームのキャラクターの声を演じた声優達が集まったイベントなどもあったので「はる時」あたりが売り上げ良かったのかと思っていたのですが、(白泉社の「LaLa」という雑誌で漫画化されていたり、今は深夜でアニメも放映されていたり、キャラグッズもたくさん出ていたので)実際には乙女ゲームでの歴代1位は「アンジェ」だったそうです。そしてこの記録を塗り替えたのが 「ときメモGirl's Side」だそうです。ただ、漫画化(私がアニメイトでバイトしていた頃はアニメ化していませんでした)していたためか、キャラグッズはとにかく「はる時」の物が多かったです。また本もコーエーが自社で出版部門も行っているためかたくさんの種類の本がありました。そしてこれらの「乙女ゲーム」の影響かその後他の会社からも続々出ている模様です。詳しくは以下のHPが参考になるかと思います。
  http://www.ladygamer.jp/
 女性の社員さんがこの「ネオロマンス」が大好きだったため、うちの店舗では、ミニコーナーらしきものが出来ていたのですぐに本も見つけられましたが、普通の書店ではそんなに見かけないです。皆さん「萌えキャラ」がいるようで、自分の好きなキャラクターに「くん付け」や「さま付け」などをして呼んでいました。これは、「テニプリ」などでも見かけられた現象ですが。ちなみにPC版だと18禁のゲームもあるようです。

テニプリ・SEED・はがれん
 「テニプリ」こと「テニスの王子様」は私が入った当時の2002年の1月頃とくに人気でした。なぜか、私の直後に入ってきたアルバイト数名の子(私と同じ年位)まとめてテニプリファンでした。やはりそれぞれ好きなキャラクターがいて、とにかくキャラグッズを買い漁っていました。もちろんお客さんにも大人気でした。コミックスはもちろんのこと、同人誌もかなり売れていたようです。アルバイトのファンの子は私と同学年か1つ上か下くらいの年齢でしたが、お客さんを見ている限りでは中学生〜高校生くらいが多かったように思います。同人誌は18禁のもの(BLのもの)が人気だったようで、制服姿で買おうとしていた子もちらほらいました。制服着ている子には売れないので断っていましたが。キャラクターソングのCDが何枚か発売されていましたが、予約しに来た子たちは、「跡部様(テニプリの主人公と違う学校のキャラにも関わらず大人気でした。)のCD予約しに来たんですけど・・・」と言って予約しに来たお客さんも少なくありませんでした。私は「テニプリ」を読んでいなかったので最初「は?」と思いましたが、ファンの中では常識だったようでこれもこの店ならではの光景です。そんな「テニプリ」も数ヶ月すると、漫画の内容があまりにくだらないと批判する人が出てきて、(元から「テニプリ」ファンのお客さんがあまりタチが良くないので、店員の中では結構批判が多かったのですが。)アルバイトの中のファンの子も「“キャラは好き”だけど、“話自体”はつまらくなってきた。同人誌の方が面白かったりする。」という位になってきて、原作は少し人気が落ちてきていました。しかし、カラオケに行き本を見ると、テニプリ関連の曲が2ページほど独占していますが。このテニプリと時期が重なるようにして人気があったのが「ガンダムSEED」(以下「SEED」)でした。従来のガンダムとは違い女の子に大人気で、キャラグッズがやはり売れました。同人誌も売れていて、この作品の場合はメインのキャラクター(主人公は確か「キラ」と「アスラン」という男の子です)ではない(と思われる)、「イザーク」と「ディアッカ」という男の子2人の同人誌が「キラ」と「アスラン」と同じくらいのたくさんの種類があったことが特徴的でした。ちなみにキラとアスランのそれぞれの写真集なるものが発売されたのですが、その日の夕方にはうちの店では売り切れました。キラとアスランに関しては声優も人気で、これについては後でまた触れたいと思います。この「SEED」が終わった後の枠で放映されたのが「鋼の錬金術師」(以下通称の「はがれん」)です。「はがれん」はアニメになった途端に今までまったくといっていいほど動かなかった単行本が数時間おきごとに補充しないと間に合わないくらい売れました。後で聞いた話ではアニメのDVDの予約数が100本越すくらい予約が殺到したそうで、かなり珍しい現象が起きたようです。こちらも同人誌が相当売れていたようで、人気のあるサークルさん(同人誌を出している人たちのことをこう呼んでいます。1人で描いていても)のものだと100冊単位平気で売れていたそうです。ちなみにこの「はがれん」も今はアニメは終了し、同じ枠で「SEED」の続編のような「ガンダムSEED DESTINY」というのが放送されていますが、こちらはあまり人気がないようです。この3作品ファン層がだいたい被っているようです。特に「SEED」と「はがれん」は同じ枠の放送だったので、「SEED」→「はがれん」にファンは移っていたんじゃないのかなぁという感じです。

BL
 BL(ボーイズ・ラブ)は小説・漫画・同人誌・ゲームと幅広く人気が分散していました。ファン層は、OLくらいの年齢20代半ばくらいの人がいわゆる本を大人買いするのが目立ちました。このジャンルで人気があったゲームは、「王子さまLv.1シリーズ」(以下「王子さま」)と「好きなものは好きだからしょうがない!」(以下俗称の「好きしょ」)の2タイトルだと思います。2つともソフト自体は私がバイトをしていた前に既に発売されていたので、よくはわからないのですが、雑誌の表紙になっていたり、キャラグッズがあったので、人気だということがすぐにわかりました。本のほうは、何が人気なのかよくわからないのですが、読売新聞の夕刊に月に1度、「OTAKUニッポン」というコーナーが載っていてそこでボーイズラブの特集が組まれていたのでそこに載っていたおすすめ作品を書いておきます。このジャンルで有名なのはビブロスという会社です。あと角川書店の「ルビー文庫」もビブロスと同様、90年代のBLブームの先駆けとなったそうです。
 ドラマ化されたことで有名になった「西洋骨董洋菓子店」、作者だと今市子、雁須磨子、西目丸、星のリリィ、山田ユギ、松本テマリ、紺野けい子、竹美家らら、夢家李、といったところが売れ筋のようです。この記事には載っていなかったのですが、「LOVE MODE」( 志水ゆき、ビブロス刊)も普通の書店にもだいたい置いてあって、絵が綺麗だということで、BL興味のない人が買って、この作品からBLにはまる人も多いようです。

声優
 声優もオタク文化を語る上で外せない要素です。「最遊記」(スタジオDNA刊、峰倉かずや著)という中国を舞台にした漫画があるのですが、アニメと原作では人気のあるキャラクターの順位が違うのだそうです。キャラクターについては、↓を参照にしてみてください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/saiyuki_rg/

 原作での人気は、三蔵、八戒、悟空、悟浄なのだそうですが、アニメだと、八戒、悟空の順番が入れ替わるそうです。(もしかしたら、順番逆かも知れません(^_^;)。)この八戒、悟空の声の声優さんが、石田彰と保志総一朗という人なんですが、先に出てgあ その他・後・・・  とりあえず、ポイントとしては以上な感じです。女子は男子のように妹萌え。などのはっきりした分類がない気がします。よく聞く「眼鏡で学校の先生」萌えくらいでしょうか。
 海外に行ったことはちらっとお話ししましたが、海外のアニメについてです。フランスで泊まったホテルはお金を支払わないとテレビを観られなかったのでわからないのですが、スイスではコナンが放映されていて、イタリアでは「フルメタル・パニック!」(通称「フルメタ」)が放映されていました。これはすごく意外でした。「コナン」は日本でもゴールデンタイムに放映されており、メジャーなので不思議ではないのですが、「フルメタ!」は富士見書房から出ているライト・ノベルが原作でオタク間なら有名だろうとは思うのですが、海外で放映されるほど有名だとは思わないのですごい不思議でした。海外ではどういう基準で放送するアニメを選んでいるのかなぁと個人的に思いました。
 最近旅行会社のJTB出版部から「萌えるるぶ」という本が発売されました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4533058655/249-7655939-2457922(参照)
 気になったので本屋で見つけることが出来たので買ったのですが、アニメイト以外にもこんなオタクのショップがあるのかぁと感心しました。フィギュアのお店も結構載っていたので、先生にお勧めの本だと思います。あとオタク文化で忘れてはいけないのが、「メイド喫茶」でしょうか。深夜の番組とかでも紹介されていましたが、すごいですね。「いらっしゃいませ」ではないフレーズでメイド姿の店員さんが出迎えてくれるそうです。これも先生にお勧めかもです。ちなみに喫茶店なので、デザートや軽食がちゃんと食べられます。
 男子の萌え作品で人気そうだったのが、「おねがい☆ティーチャー」と「おねがい☆ツインズ」です。たぶん元は漫画だと思うのですが、両方アニメ化されています。(詳しくはhttp://www.please-please.jp/です。)内容をちらっと聞いたところSF要素が入っていました。前者も後者も宇宙から、それぞれ、美人な先生と、双子が主人公のもとに来る・・的なお話らしいです。「おねがい☆ティーチャー」は私がアニメイトにいた時にフェアーがあって、対象の商品を買うとカードを渡していたのですが、何種類か絵柄があり、フェアーが始まる前日にバイトの人の1人がどれが1番先になくなると思う?というようなことを聞かれ各々(全員女子です)が答えたのですが、だいたいの人が先生が水着姿の絵がなくなると答えたのですが、私だけ、普通に主人公の男の子の後ろに先生がいて勉強を教えるという構図があったのでそれだと言ったんですけどみんなはそれはないでしょー的な反応だったのですが、結果、それが1番早くなくなりました。周りにその時いた人達は私なんかよりオタクなので(主のテニプリですが)同じオタクの男子の心理はわからなかったようでちょっと面白かったです。
 駆け足で覚えている限りのことを書いてみました。参考になるかわかりませんが、"アンチ・カルチャー研究"の参考になれば幸いです。"ごきげんな月"のアニメイトレポートでした。

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