ほのぼのぐーさんの詩34

[?]TARGET
(-KOSOVO ひかる雲に)

長い冬眠から覚めて 
土くれのかぐわしいにおい胸いっぱいに吸い込んで
このひかり輝く地上に舞い降りた 赤ん坊だ わたし

みはるかす峠道に 惨劇の硝煙くすぶりくすぶり春
たったいまさんざめく笑いや夢や故郷の親しい友との再会に
胸はずませていたあの人たち むくろと化した

正義の名のもとに無残にも振り下ろされた光の矢が
気層の厚い壁をぶちぬき この峠道とおりかかった乗り合いバスの
透明な天蓋を貫き破裂した たったいま

わたし 赤子であるこのわたしが 見た この地上界
人類のひしめきあいのなかで こっそりと ひそやかに
あの正義の名のもとに 遂行されたGOBAKU 嗚呼!

 旧ユーゴのコソボ地区への、NATO軍による、正義の名のもとに行なわれている空爆。クエスチョンマークを大書したTARGETという文字が書かれた抗議の旗がユーゴスラビア市民のやり切れない気持ちを象徴する。そんな新聞報道(99.5.11毎日新聞)を読んで作ってみました。昨年岩波ホールで観た映画『パーフェクトサークル』のいくつかのシーンがあらためて頭に浮かびました。


 う〜ん、おいらもコソボへの空爆は最近?でげす。誘導ミサイルというモノが有りながら、散蒔きで爆弾を落としているんでげすので、何処に落ちても不思議では無いでげすよね。TARGETって、何処って言いたくなるでげすよね。誤爆って言って良いんでげしょうか。

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