SCSI ディスクモード

 PowerBookには、ディスクトップ機には無いSCSI ディスクモードと言う機能があります。この、SCSI ディスクモードはPowerBookを外付けHDDとして認識させるための機能です。このため、PowerBookのHDDはディスクトップ機のディスクトップにハードディスクのアイコンとして表示されます。また、この機能を使うことによって、システムのインストール(全機種用)やデータの移動が容易に行えます。

 PowerBook DuoではこのSCSI ディスクモードを使うには、SCSI MicroDock・MiniDock・E-Machin EtherDockまたはUltraDockが必要です。また、使用するケーブルはHDI-30 SCSI システムケーブルです。

 接続法

 接続の前に、他のSCSI装置と重複しないSCSI IDをPowerBookに割り当てます。

1.
パスワード保護が設定されている場合は、コントロールパネルのパスワード保護を切りにします。
2.
コントロールパネルのPowerBookセットアップを開き割り当てるSCSI IDをセットする。
3.
電源を落とす。
4.
ケーブルをセットします。PowerBookには小さい方のコネクタ(HDI-30)を接続し、ディスクトップ機には大きい方のコネクタ(D-Sub25)を接続します。
パワーキーを押し、PowerBookを立ちあげます。
どうです。ひし形のマークの中に割り当てたID番号があるアイコンが右に左にと動いているでしょう。

これで、準備は完了しました。さあ、ディスクトップ機の電源を入れましょう。
PowerBookのHDDがディスクトップ機のHDDとして認識されたでしょう。

 これで、認識されなかったら、まずSCSI IDを確認して下さい。他の、SCSI機器と重複していませんか?
 IDが重複していなければ、ケーブルを確認して下さい。30ピンのHDI-30です。間違っても、29ピンのモノを接続しないで下さい。29ピンのHDI-30は、PowerBookにSCSI機器を接続する為のコネクタです。このコネクタの違いでSCSI ディスクモードが使えない事が多いそうです。

 SCSI ディスクモードのキー操作

 HDI-30のケーブルを使っていれば間違い無くSCSI ディスクモードになるんですが、SCSI機器接続用の29ピンのケーブルで繋いだ場合はキー操作が必要です。

 Newer社製のSCSI MicroDockでは「Z」キーを押しながら起動するとSCSI ディスクモードになります。

 そのキー操作ですが、「ctrl」キーを押しながら起動するとSCSI ディスクモードになります。因みに、FOCUS社製 SCSI Duckも同様に「ctrl」キーを押しながら起動するとSCSI ディスクモードになるのです。

SCSI接続するDock

SCSI ディスクモードのキー操作
Apple社製MiniDock

キー操作不可
E-Machine社製EtherDock

キー操作不可
Lapis社のSCSI Dock

ctrl(コントロール・キー)
FOCUS社製 SCSI Duck

ctrl(コントロール・キー)
Newer社製SCSI MicroDock

Z(ゼット・キー)
Newer社製UltraDock

d(ディー・キー)

 ちょっと違ったキー操作

 Newer社製 SCSI MicroDockにおいて、SCSI ディスクモードでは無くSCSI 機器を繋ぐ場合でもHDI-3030ピン29ピンではチョット違ったキー操作があるのです。

 通常(キー操作を行わずに)、HDI-30の30ピンをDuoに繋いで起動した場合はSCSI ディスクモードになり、HDI-30の29ピンをDuoに繋いで起動した場合は外付けのSCSI機器を認識するのです。

 でも、ココでキー操作(zキーを押す)をしながら起動すると…、コレが逆の操作になるのです。つまり、zキーを押してHDI-30の30ピンをDuoに繋いで起動した場合は外付けのSCSI 機器を認識し、zキーを押してHDI-30の29ピンをDuoに繋いで起動した場合はSCSディスクモードになるのです。

 これって、面白い事ですね。よく、ケーブルを間違って買ったから繋げないって話を聞くのですが、この方法を試してみると良いです。

Newer社製
SCSI MicroDock

キー操作なし

キー操作あり

HDI-30の30ピン

SCSI ディスクモード

外付けSCSI機器の認識

HDI-30の29ピン

外付けSCSI機器の認識

SCSI ディスクモード

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