PowerBook Duoのバスクロックアップ

 あっちこっちのサイトで昔(といってもそんなに古くはないが)の機種を今でも使えるようにちょっと改造を加えています。その中で目立つのは、やっぱりクロックアップですね。どんな人でも今自分が持っている機種が、安く・比較的簡単に・速くなればって思うでしょう。
 そこで、なんとか出来ないモノかと色々と調べたんですが、ネット上ではDuo210のクロックアップはあるのですが、それ以外のDuoのクロックアップの報告は無いんですね〜。そんな中、40MHzで動いている270cのロジックボードを手に入れたと読者からのメールの中にあったので、やってみたら結構いけるので紹介します。
 以前、NiftyでDuoのPLL設定を抵抗移動で変更して117MHzや133MHzでという話を聞いたことが会ったのですが、移動する抵抗はMPUに近いところもあるのでかなり危険です。また、133MHzでは起動しないモノもあるそうですので、やってはみたものの直ぐに元に戻した憶えがあります。その時の結果も、117MHzではうまくいったのですが133MHzでは起動しませんでした。今回、ココで紹介する方法はこれに比べたら比較的簡単です。かといって、決して簡単なものではないので、コレを見て挑戦する人は心してかかって下さい。

注:この改造はおいらが初めてやったモノでは無いと思うんでげすが、ネット上ではどこにも見あたらなかったでげすので、報告だけでげす。電気的なことはチョットしか知らないおいらがやることですので、真似してロジックを飛ばしてもおいらは知りませんヨ〜。(笑)


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まずは、どこにバスクロックオシレータがあるかを見ていたら…

 通常、Duo270cロジックボードのバスクロックは33MHzで出力されています。そこで、ロジックボード上にあるオシレータを見てみると、3つ(25.175・31.3344・66.6667)のオシレータがあります。この中で、バスクロックオシレータはどれかと、探したところDuo270c上の66.6667MHzのオシレータがそうであると思いました。なぜなら、通常PLL設定では倍率が0.5倍ずつ上がっていくためです。

 つまり、Duo270cのロジックは33MHzですので、バスクロック66.6667MHzの0.5倍で出力されているんです。

 そこで、余っていた40MHzのオシレータに交換してみました。すると、予想通りNewerClockometerで計測した結果は、見事に?030/20MHzダウングレードできていました。Norton System Infoで計測した結果もスゴク遅いモノでした。

 この応用として、80MHzのオシレータに交換することによって、Duo270c030/40MHzで起動しました。それから、230や250・280/280cのロジックボードにも同じオシレータが載っています。ということは…、これらは同じ方法でバスクロックをアップすればいいのです。

 2300cでは、33.3333MHzのオシレータで3倍で出力しているんです。以前、NIFTYのDuoの小部屋で2300cPLL設定(バスクロックに対するCPU動作クロック比の設定)を変更することで177MHz133MHzで起動させる方法があったのですが、これは33MHzの3.5倍、4倍で設定されたモノだったのですね。

 さて、ここからはおいらがやった方法を紹介します。

その前に注意:オシレータを外すときはハンダコテは18Wや20Wの容量の小さいモノを使用して下さい。また、オシレータを無理に剥がすとパターンも一緒に剥がしてしまう事があるので、十分に注意して下さい。


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