●Adobe InDesignの原寸screen(SEYBOLD SEMINARS ONLINE)
●価格 約8万4000円
●Mac OS 8.5、Windows 98/NT 4.0に対応
●米国とカナダでは'99年夏に出荷
●日本語版出荷は'99年内
●PhotoshopやIllustratorとの親和性は極めて高い
●ツールボックス
選択、ダイレクト選択、文字▲、ペン▲、長方形▲、楕円▲、多角形▲、
拡大、シアー、グラデーション、拡大▲、ライン、回転、はさみ、ハンド
▲印は隠れたツール有り
●パレット
リンクパレット、カラーパレット、スウォッチパレット、レイヤーパレット
ナビゲーターパレット、ページパレット、文字パレット、パラグラフパレット
●階層構造を持つマスター・ページ
複雑な編集も可能なオブジェクト・フレーム、レイヤー
●InDesign内で文字のアウトライン可能
●PhotoshopやIllustrator、PDFのファイルは ドラッグ&ドロップでインポート可能
●Acrobatを経由しないで直接PDFを保存可能である
●Illustratorファイルは、EPSにすることなく読み込むことが可能
●Quark 3.3および4.04、PageMaker 6.5のファイルを直接開くことができる
●無限アンドゥなど数多くの機能
●4000倍までのズーム
●OpenTypeに対応
●PDF、HTMLも最新仕様がサポート
●80%の機能は『AppleScript』や『VisualBasic』といったスクリプトで 制御できる
●ほとんどの機能がプラグイン・アーキテクチャーで、サードパーティーは90%の機能にアクセス可能
●ファイルの読み込み/書き出し、個々のツールからユーザー・インタフェースにいたるまでプラグインで構成
●キーボード・ショートカットも変更可能(QuarkXPress用のキーボード設定はあらかじめ含まれる)
●PageMakerユーザーのInDesignへ移行は、アップグレードではなく、特別提供価格
2月初めにモリサワのプロテクト解除の発表、3月初めはInDesignの発表と、今年はDTP業界を揺るがす大変な事が月初めに発表されている。InDesignもSEYBOLD SEMINARSでの発表だった。ところが、2日の深夜に何気なく見に行ったAdobe comのHPは、トップページからInDesignに変わっていた。これには度肝をぬかれたと同時にInDesignに導かれたという気がしました。こういう相性というか、そういうことは仕事や日常においてもよくあるのです。
K2(InDesign)情報は、結構おいかけていたのですが、InDesignが、QuarkやPageMakerのようなプログラムだったらどうしようかと考えていました。
「IllustratorでDTP」を宣言している我がHPに、毎日400ものアクセスを頂いている。これはIllustratorでDTPを実行している人が、それなりに多いという事だと思います。実際、私の周りのデザイナーは、IllustratorをDTPに使用している人が多い。それにちょっとしたデータ修正を頼まれる時も、Illustratorのデータがほとんどです。8、16、24、32ページものなどは、多分、見開きで作成して最終入稿(下版)の時、対向面にコピー&ペーストして入稿。あるいは、単ページや見開きをIllustratorで作成し、QuarkやPageMakerにそのまま貼り付けての入稿。そんな経験のある人にはInDesignは最適ではないだろうか。「Illustratorが複数ページを処理できようになっただけだ」という意見があるようですが、私は以前からIllustratorの複数ページを希望していたので、InDesignの内容を見て喜んでいます。Illustratorが巨大化し過ぎて、DTPに必要ない機能などが多かったり、めったに使わない機能も数々あります。それがプラグインという形で、使用する人が自由に選択でき、軽いプログラムになるのなら大歓迎です。あとはサービスビューローや製版会社、印刷会社がInDesignやInDesignからのPDFデータを受け付けてくれるか?です。先日も書いたようにサービスビューローや製版会社、印刷会社は、いまだにIllustrator5.5が主流で、安定した結果が確認されるまでは、なかなか新しいソフトでの入稿を受付てくれません。しかも、Illustratorからの直接出力は行わないで、ほとんどがQuarkに貼り付けての出力です。DTP関係の場合、我々がいくらInDesignの良さをアピールしても、サービスビューローや製版会社、印刷会社がデータを受け付けてくれない事には、どうにもならないのです。
Adobe InDesignに望む
●プラグインが作成側と出力側の同一のものが必要となるのでは困る
●プラグインをATM Deluxeのように再起動なしで使用したいときだけ読込可能にして欲しい
●ImageStylerのように出荷前に、機能(期限)限定のデモ版を公開して欲しい