PAGE99でのモリサワのアウトラインプロテクトの解除、NewCIDフォントのPDFへの埋め込み可能の発表。このモリサワの決断により、他のフォントベンダーからも次々にCIDフォントがリリースされると思われます。私が調べた情報では以下の予定のようです。
●フォントワークス(Acrobat 4.0J リリース直後)
●大日本スクリーン(99年2月末ごろ)
●イワタエンジニアリング(99年2月末ごろ)
●エヌフォーメディア(タイプバンク書体)99年2月末
このようにCIDフォントが次々にリリースされ、後はアドビからのAcrobat 4.0J のリリースを待つだけです。Acrobat 4.0J がリリースされ、本当の「アクロバットPDF元年」になります。
何故Acrobatにこだわるかと言いますと、インターネットでの校正とインターネットでの入稿を実現したいのです。インターネットを始めた2年前から、時々インターネットを利用して、校正を添付メールで送っていました。しかし、なかなか上手くいかないのが事実です。
その原因は以下の事です。
●クライアント側(その先)の殆どがWindows環境。
●メールの経験はあるが。WWWの経験が少ない。
●Acrobat Reader 3.0J を知らない。(最近は、だいぶ認識された)
●圧縮・解凍の経験が少ない。
(これは、相手がMacを使用しているデザイン関係の会社(事務所)なら、ほとんど問題なく実現できる。しかし、その先のWindows環境のクライアント(会社)に校正を送らなければならない時が問題なのです。営業マンなどのデスクには、PCはあるが圧縮・解凍ソフトはインストールしてない。その為、圧縮して送ると解凍ソフトのダウンロード先、ダウンロード方法、解凍の仕方までサポートしなくてはならなくなる。)そんな理由から今までは、ほとんどIllustrator 5.5Jのファイルをフォント(近い書体に変えて)は、全てアウトライン処理して、PDFにして送っていました。
この方法ですとイメージはそのまま伝わるのですが、ファイルの容量が直ぐに1MBを増えてしまい、インターネットで送るのに時間がかかってしまいます。
Illustrator 5.5JのPDF保存の場合、アウトラインを取らないと縦組みなどはメチャクチャになり、イメージの伝達どころではない。Acrobat Readerで開いてみると、文字がバケてしまう。
しかし、今度のIllustrator 8.0JでPDF保存を何度か試したところ、これが凄いのです。
Illustrator 8.0JのPDF保存
(Illustrator 8.0JからPDF保存したものを再度、Illustrator 8.0Jで開くと)
あとはIllustrator が小数点のバージョンアップで、日本語CIDフォントの埋め込みが可能になることを期待します。
そして、Illustrator 9Jでは複数ページのサポートを期待したい。
(それはIllustratorで、ページものを作成したいというのが第一のの理由。次が、Freehandは以前から実現しているのに何故?。そして、最も重要なのが、Illustrator 8.0JでPDFを開く時に、何ページ目を開くかと聞いてきます。1000枚ものレイヤーが使用できるIllustratorで PDFを1ページしか開けない・・・・こんな事はおかしいのです。Illustrator から複数ページのPDFが書き出せて、Acrobat PDFからもIllustratorに、複数ページが読み込める。このほうが自然です。)