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Macリンク(1998)

dtp



女神との出逢い No.13

デザイナー上高原さん)


 おそらく92年頃。友人に「すごいものがある!」と、見せられたのがMacとIllustratorとの第三種接近遭遇(古い!)。その時は??実際に操作したりしなかったこともあって、「こんな丸や三角、コンパスと定規で簡単に書けるじゃないか。どこがスゴイの?」というのが率直な感想でした。
 そして、おそらく94年頃。世間(あくまでデザインの世界)でMac、Macという声が大きくなりはじめる中、これまた知人のMac上で、ちょこっと触らせてもらったのが、第二種接近遭遇。クリックやドラッグするたびに、うねうねと動くベジェ曲線の奔放さにあたふた。「これは、なんだ。わけがわからん!」とモノリスの周りでキーキー騒ぐ猿人状態。
 そして、第一種接近遭遇。95年4月。知人(別の)にさそわれて、買ってしまったPowerMac7100。デザイナーならまずはこれでしょ、と言われて教則本片手にやりはじめました「Illustrator5.0J」。
 その結果。クォークの使えないデザイナーとして、Illustratorで無理矢理ページものまでやってしまうようになってしまいました(但し24ページくらいまで)。
 文字の扱いの自由さについては、田中冬木さんがおっしゃる通りで、「なんてこった。こんなすばらしい世界があったのか!」とそれまでの不明を恥じ入るばかり。
 加えて、私の場合は「ベジェ曲線」の虜になりました。ペンツールでモニター上のある1点をクリック、そのままハンドルを上でも下でも好きなだけ伸ばすをして、もう1点任意の点でクリック、ハンドルを伸ばすと…2点間の距離、ハンドルを引張った方向、距離(力)――その駆け引きによって、自在にそのカーブを変えるベジェ曲線は熟練の職人の手を私に与えてくれたのです。
 それまでは、直定規、雲型定規、自由曲線定規、コンパス、テンプレート等を使って、ロゴや図とか作ってました。ロットリングのインクが途中でかすれたり、ポタっと落ちたり、線と線のつなぎ目がうまく合わなかったり、そしてなにより、「ここ変更!」なんて言われた日には… 涙でインクが滲んだものです。
 ところがIllustrator以後は「修正?ハイハイ。えっここだけでいいの?」なんて感じで…
 つまり、Illustratorは、デザイナーを技術的作業の修行、苦痛から解放してくれたのです。縦横の曲がりを気にしなくていいというだけでも、結構ありがたいものなのです。
 ただ、同時にそれまでのアナログのワークフローでは、やらずに済んだことまでデザイナーの作業領分になってきた事があり、それが負担になっていると言えなくはないのですが、何ごとにも光があれば影もある。Illustratorをはじめとするグラフィック、DTPアプリケーションを使うデメリット分を差し引いても、それらを使い続けることに私は微塵の迷いもなく「Yes」と答えます。



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