トップページ

はじめに

Illustratorの基本
Illustratorとの出逢い
Illustrator8日本語版
Illustrator9日本語版
Illustrator10日本語版
PostScript3
InDesign1.0英語版
Illustratorプラグイン
Photoshop
ニュース
 
2005年
 2004年
 2003年
 2002年
 2001年
 2000年
 1999年
 1998年

落書き

リンク
Macリンク(1998)

dtp



女神との出逢い No.06


 20年以上勤めた出版社を辞めて、はじめてMACを手にしました。
 かわいいLC475にIllustratorVer5.5を入れてさわってみました。
 ところがベジェ曲線のハンドル操作がまったくできない。紙の上に筆記具の軌跡で線を描くという従来の書き方からは、まったく想像もつかないような動きをするんですよね。仕事上は使用する必要もなかったので、半分あきらめたまま数年間が過ぎました。
 アナログスタイルの地図編集プロダクションとして何とかやっていけるようになったところで、不況のために仕事が激減。数年で会社を続けることができなくなりそうな状態になりました。
 いろいろな努力をしたのですが実らず、最後の手段として私自身がパソコンの操作を学んで仕事を替えるということにしたのです。
 なけなしの金をはたいて機材を揃え、50才でパソコンスクールに通いました。スクールではそれほど大したことは教わらなかったと思うのですが、教えてくれる人が周囲にいない初心者って、大したこともないところでひっかかるんですよね。
 誰でもやってみる文字のトレスを繰り返しやっているうちに、自然にベジェ曲線の扱いが理解できてきました。そういう意味ではスクールに行ってよかったと思います。
 友人の好意でトレスの仕事は確保しましたが、それからはスピードと正確さの両立を学びました。現在では地図部門を分離して、Illustratorによるトレス中心の会社としてなんとかやっていけるようになりました。
 一見冷たくてシャープな線は当然テクニカルイラストなどに向いているのですが、北斎漫画のトレスをしてみると独特の味が出せるように思えます。まだ駆け出しで分からないところだらけですが、仕事の道具としてだけでなく楽しみながら付き合っていきたいと思っています。



Google