●タイプとクリエイター
金光氏の指摘のように現場でも混乱を招いているIllustratorのクリエイター「ART5」の問題はIllustrator5.5を使用している私にも影響を及ぼしている。7.0/5.5の両方をインストールしてあるとダブルクリックで上位バージョンの7.0が立ち上がるのです。両方を立ち上げたままで5.5からQuickdrawプリンター(Acolor)にデータを流すと出てきた物で文字だけが全て消えて飛んでしまってプリントアウトされる。アウトライン化されたものは正常にプリントアウトされ、また、7.0/5.5の片方どちらかを終了すれば正常にプリントアウトされるのです。
それともう一つ問題のクリエイターがスクリーンショットファイルで、Photoshopで合成作業を行うのにIllustratorのレイアウト画面のショットやインターネット上にのせるダイアログのショットを最近度々使用する。その時いつもの癖でついついダブルクリックしてしまう。当然、クリエイターが「ttxt」なのだからSimpleTextが立ち上がるのである。画像処理ソフト(Photoshop)のない人には画像がSimpleTextで見られて便利かもしれないだが?。
●フォント情報が残る
Illustratorで、出力時に出力側にフォントがない場合には、こちらで文字のアウトラインをとる必要がある。しかし、テキストの回り込みを実行したテキストをアウトライン化し、いざ出力の場面でフィルタメニュー「情報」サブメニュー「ドキュメント情報」でフォント情報をチェックする。文字はすべてアウトライン処理して筈なのに、フォントが使用されている。調べてみると、テキスト回り込みに使用したオブジェクトがテキストブロックになっている。全部のブロックがそうではなく、ならないブロックも存在するのである。(6月20日記載)
●クリップボード
Illustratorで配置画像をクリップボードにコピーして、ファインダーに戻ろうとするとクリップボードをAICB形式に変換中というメッセージが出る。画像の容量が少なければ、数秒で変換されるが多きな画像をコピーして、うっかりファインダーに戻ってしまうと最悪な結果となる。「クリップボードをAICB形式に変換中」という言葉と数十分間にらめっこしていなければならない。回避方法としては、ペーストするまでファインダーには戻らない、ペーストした後は、小さなオブジェクトをクリップボードへコピーしてからファインダーに戻る。(6月20日記載)
●アートボードの大きさ
Illustratorのアートボードの最大をご存じだろうか?。
3048×3048mmと以外に狭いのです。印刷物では、A3見開きが最も多く普通なら3メートルもあれば何も問題はないでしょう。しかし、一度だけ3048mmの大きさを超える仕事があったのです。2分の1の縮小サイズで作製し、製版で拡大してもらいました。
●レイヤーの数
Illustratorのレイヤー機能は便利なのだが、はたして何枚くらい可能なのだろうか?。私が試したのは1000枚まで、それ以上は体力と根気が無く続ることが出来なかった。グラデーションの登録数も同じで不思議だ。誰かチャレンジしてみてください。
Adobe Photoshopでは
レイヤー数----背景レイヤーを加えて丁度100枚
チャンネル数---RGBを加えて24枚、CMYKを加えて24枚
パスの数------810枚で、それを超えると動作が不安定になり39枚しか表示されない。
●フォルダが空に出来ない
Illustratorの書類を一度開いてしまうと、そのフォルダはIllustratorを終了しない限りゴミ箱を空に出来ないのである。Illustratorの書類は空に出来るのに、その書類がはいっていたフォルダだけは絶対に捨てられない。
●配置画像の切り抜きが生きない
Photoshopでの切り抜き、クリッピングパス指定したEPS画像をIllustratorに配置し、回転させると画面上は切り抜きパスが生きているのだが、QuickDrowプリンタで印刷するとPhotoshopの切り抜きが生かされず余分な所も印刷されてしまう。仕方なくPhotoshopのパスを書き出してIllustrator上で再度マスク処理してプリントしている。また配置画像回転はundo機能まで捨てなければならない。
●グラフ機能で文字がアウトライン化出来ない
Illustratorのグラフ作成機能を使用して、データ(数字)入力からのグラフを作成。出力センターに書体がないため文字をアウトライン化して入稿しようと文字メニューからサブメニュー「アウトライン作成」を選んでもグラフ内の文字はアウトライン処理できない。ひとつずつグループ解除していき、テキストひとつずつ処理していくと何とかアウトライン化できる。
●パラグラフ設定
テキストブロックをパラグラフパレットで「両端揃え」に設定しておき「保存」、MOなどのメディアにコピーして他のマックで、その書類を開いてみると「両端揃え」が無視されていることがある。種類のテキストブロックの全部ではなく、一部のブロックだけだ。それと「両端揃え」設定が全て生きている時があるので不思議である。