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ROAD TO BRAZIL !!

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2000/10/5 リアル・アメリカン・ヒーロー
 先日、夜のにぎわうコパ・ビーチ沿いのカフェをぶらついていたら、一人の見覚えのある外人を発見いたしました。彼もこちらに気付いて立ち止まりました。またまた何という偶然でしょうか。ファビオ道場で修業していた時の友人、ケビンでした。友人といっても歳は40近いオッサンで(しかし若く見えます)、アメリカではあまり親しくありませんでした。ケビンはプライドが高く、道場でも問題児でした。少し意地悪なところもあり、大気も僕もあまり好きではありませんでした(笑)。

 しかしこんな地球の裏側で会ってしまったのも何かの縁と思い、ビールを飲んで1時間ほど談笑しました。ケビンは単なるバケーションで来ているらしいです。「柔術は俺の人生ではないからね。趣味だから一生懸命はやらない。」とかまたそんな事言ってました(笑)。柔術関係の話題になると単語のボキャブラリーが増えるので嬉しいです。マルガリータという黒帯のトップ選手の話になりました。彼は先のムンディアルでホレッタと決勝を争い敗れたものの、堂々2位になった新鋭の実力者の一人です。そんなマルガリータは元々ファビオの生徒だったとか。大気も少し練習時期がかぶっていたらしいです。でもあまりグッドガイでは無かったらしく、嫌われ者だったとか。ファビオに茶帯までもらったらどこかへ去ってしまったらしいです。でも今はアメリカに来るたびにファビオの所へ練習に来るらしいです。

 ファビオの道場には、ディーンというムキムキのインストラクターがいます。そのままアメコミに出てきそうな顔で、リアル・アメリカン・ヒーローという言葉が良く似合う青年です。当時紫帯で、凄く強かったです。彼は総合系の練習も積んでいるのですが、マルガリータと裸のスパーをしたら今はディーンの方が強いらしいです。しかしまだ紫帯。ファビオは帯の基準が厳しいなぁと話しました。そんなファビオに紫帯を出させた大気は只者ではないですね(笑)。

 異国の地では心細い事が多く、どんな奴でも知人に会えると嬉しいものです。この夜はケビンが無性にいい奴に思えました。ビールもおごってくれましたし(笑)。

ザカリアと僕
ザカリアと僕
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