詩の小部屋にもどります!
ことばあそびうた
くまがいそう
熊谷草
動物編
常磐に深い森白み
蔓枯らす氷点下
雨降らし飛び去る雲
怠け者あり
木つつき山荒らし
裂いた蝮噛み切り
昼酒飲み
鉦叩き
またまた千鳥足か
はや四十から
禿げたか
産後には鳥撃つ帽子毎々被り
無地な生地買い漁り
眼帯や豆買わず
植物編
都忘れ
夏めく神戸
街道から市内辿り
青き水 気水哀し
鉄線錆びたゼンマイ
南蛮煙管破れ傘売り尽くし
大箱千両万両
淡雪の下 林道過ぎ
切り株運べ こぶし丸めろ
熊がいそう
じじばば譲りは汝の鼻
眉つくり 一人静か
エゴの気持ち消し
琵琶聴く朝 眠いね
朝がお菓子
昼がおやつで
夜がお萩
我も乞う
一時食うご飯
赤まんま冷え蕎麦伸びる
百日そうとう癌案ず
胃腸ならセンブリ
頬こけたら飲め
漢書読めない稚児
狼狽 大混乱
蝦蟇待つ芭蕉寝ず月見そう
解説
言葉のうしろに熊がいそう!
全部ひらがなに直して
もういちど読むと
沢山の動植物の名前が
ぞろぞろ繋がっています。
このまま想像して
読んでいただいても
作者は嬉しい。
詩の小部屋にもどります!