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ほわいとぺーじ・更新と呟き・99.1.2〜12.28


99.12.28

「気まぐれ映画メモ」に、「浮き雲」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、西尾幹二『国民の歴史』の感想文をアップしました。

 99年も終わりで最後の更新。次回はちょうど1日の予定。2000年問題大丈夫だろうか。。。やめたほうがいいと言われているが、越年時に、 99.12.25

「気まぐれ映画メモ」に、「ザ・グリード」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、多田富雄『独酌余滴』の感想文をアップしました。

 先週、関さんのrain treeに、茨木のりこ詩集『倚りかからず』の感想文をアップしていただいたのを書き忘れていました。raintreeの最新号では、「ポエケット」(12月14日の項参照)に参加した人、訪れた人たちの感想文が集結中。感想や提案情報の、こういうすばやい公開のされ方はウェブならではかもしれない。。。


99.12.21

「気まぐれ映画メモ」に、「Uターン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、曾野綾子『二十三階の夜』の感想文をアップしました。

 もうすぐクリスマス。ちょっと早いが、都合でささやかな夕食の宴を催した。記念に撮影した写真を。炬燵の後ろの鳥かごにはQQが入っている。隣の箱にはカメのオセロが。食卓のケーキは私の手作り(といっても市販のスポンジを利用して、ホイップクリームやチョコチップでデコレーションしただけのものだが)。これは私以外の約1名のひとが、ひとりで平らげてくれました(2日かけてです。念のため)。あとは照り焼きチキン、ローストビーフに、サーモンのマリネ。デカンタの赤ワインを飲んだ後用に、はやくも日本酒用の酒器が用意してあるところが私らしい(^_^;)。ついでに壁に飾った電飾のアニメジフをうえに公開。マグリットの絵です。

 


99.12.18

「気まぐれ映画メモ」に、「LAコンフィデンシャル」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、山田勝『オスカー・ワイルドの生涯』の感想文をアップしました。

 渋谷BUNKAMURAでゴッホ展を見る。オランダのオッテルローにあるクレラー=ミューラー美術館のコレクションからの74点は、通常では当地に行かないと見られない作品ばかりという。初期から晩年まで年代順に配列してあり、カタログには、ゴッホの場合かなり激しいと言われるその作風の変化が見て取れるように、同じテーマで比較できる作品が、美術館学芸員の人の解説で、詳しく紹介されている。展示作品を選別するときに、そういう工夫や配慮がされていることに感心したが、それは後で知って思ったことで、実際絵を眺めているときは、初期の風景画に見られるタッチの繊細さや叙情性に驚いた。女性的、というと語弊があるかな。もうすこし違う深刻なイメージを勝手にもっていたのだ。それに黄白色や肌色を多用した光あふれる風景の眩しさ。。。

 絵画展自体の特徴は、中期頃の、鉛筆や黒チョーク、水彩などで紙に描かれた作品、特に労働風景や人物を描いた作品の豊富な展示だろう。「ショールをはおったシーンの娘」など、一度みたら忘れられそうにもない絵もある。晩期の絵を見ていて涙がでそうになった、とは、一緒に見た人の、雄弁な感想。。。。ゴッホ展は、渋谷では来年1月23日まで開催。その後、福岡市美術館で、2月1日から3月23日まで。

 


99.12.14

「気まぐれ映画メモ」に、「シーズ・ソー・ラブリー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、中村とうよう『ポピュラー音楽の世紀』の感想文をアップしました。

 12日、江戸博物館で開かれた第一回TOKYOポエケットに行く。このイベントは現代詩の同人誌や詩集の展示即売と、参加詩誌の人達の詩の朗読、ビデオや8ミリの上映を兼ねた催しで、コミケ(漫画の同人誌の展示即売イベント)のようなものを想像していただければいいと思う(コミケというものに行ったことがなくて書いてますが)。私は詩の同人誌に参加していないが、今では同人同然に時々好きなことをWEB版に書かせてもらっているRAINTREE(WEB版、紙版のある詩の個人誌)の関さんや、同人の集いにも寄せてもらったことのあるBOOBYTRAP(WEB版、紙版のある詩の同人誌)主宰の清水鱗造さん(共にイベントに参加)といったインターネットを通して知り合いになれた方々にお会いできるし、こういう催し始めてなので興味をもって出かけた次第。2時の開場から1時間くらい遅れて行って、RAINTREEのブースの関さんの隣の席にしっかり座り込んで、7時の終了までいて、主宰者(「ぐるうぷふみ」)の方たちが手配して下さった、打ち上げの会(両国駅そばの飲み屋)ではちゃんこなべまで食べて、帰路は清水さんと渋谷から同じタクシーで、(あれこれと詩やネット関係のよもやま話におつきあいいただきながら)ほろ酔い気分で某所に帰り着いた。

 基本的に、こういう表現の発信者が直接参加できるような創意あふれるイベントの趣旨には大賛成。第一回ということで、主宰者の方たちにはいろいろなご苦労がおありだった思うが、来年も継続されるということで、もっともっと参加同人誌が増えて、有名なお祭りイベントに発展するのを楽しみにしています(同じようなことをジオラマでもやらないかなあ)。。ひとつだけ感じたことを書かせてもらうと、私のように、ただイベントの紹介記事をネットで読んで、知ってる人に会えるし、同人誌の展示即売というのにも興味があって行ってみたという者にとっては、詩の朗読の時に会場が暗くなって、扉も閉められてしまうというのが、ちょっと気になった。というのは、自分が最初会場に入ったときが、偶然そういう時間帯だったということもあるのだが、限られた開場時間の間、いつでも誰でもふらふら会場に入っていって、いろんな同人誌ブースを回遊して勝手にぬけてでられるようなのが、自由でいいなあと思ったからだ。詩の朗読(聴き体験)というのは、書かれた言葉を黙読する(読み体験)ということと、別次元の世界というところがあるから難しい。ただ、積極的に詩の朗読が聴きたいから来たという人もいるのかもしれないし、イベントに変化も必要だと思うし、要は時間の配分や、ちょっとした会場の工夫ではないかとは思ったことだった。

 


99.12.11

「気まぐれ映画メモ」に、「ギルバート・グレイプ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、須賀敦子『地図のない道』の感想文をアップしました。

 先日、友部正人のうたっているビデオを見た。先頃、NHKの衛星放送で放映された番組を録画したものだが、昔と声が変わっていないのが驚きだった。近年(というか十数年というか)どんな曲をうたい、どんな活動をしてるのかまったく知らないのだが、こういうケースはもはや珍しくない。でもお酒など飲んでいて興がのると、年に一度くらいは古い音楽テープ(レコードからダビングしたもの)を聴いてしまい、そのうち一緒に歌ってしまうという変なつきあいかたをしてきた。詞が楽しいのだが(たしか詩集も出してると思う)、最初見た時に一升瓶を横に置いて気持ちよさそうに歌っていた印象が強くて、私にとって友部正人というとお酒がつきものなのだ。  


99.12.7

「気まぐれ映画メモ」に、「GODZILLA ゴジラ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』の感想文をアップしました。

 ぺこさんから、志村ふくみさんの展示作品名にについて、「琵琶湖の夕暮れ」、「群青」というのは記憶違いでしたという訂正メールをいただいた。では、どんな名前かというと、「湖上夕照」、「早苗」、「木霊」など。実は、これらの作品(草木染めの着物)の写真も、ぺこさんが、『織と文』(求龍堂)という本からスキャンしたものをメールに添付して送ってくれたのだが、すごく綺麗。よっぽどここに掲載しようかと思ったのだが、やはりそれは問題あるのだろうなあと。もし写真をご覧になりたい方がいらっしゃったら、メールでもください。


99.12.4

「気まぐれ映画メモ」に、「スフィア」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、網野義彦『古文書返却の旅』の感想文をアップしました。

 近江八幡在住のぺこさんから、先月読書メモで感想を書いた『母なる色』の著者で染織家の志村ふくみさんが、同地のご出身であることを教えて頂いた。ぺこさんは毎年開催される作品展はよくご覧になっているということで、実にうらやましい(私は本の写真でしかみたことがない。いつか見たい)。展示作品には「琵琶湖の夕暮れ」とか、「群青」というような名前が付されている、ということも聞いて、さもありなんと(ますます見たい)。。


99.11.30

「気まぐれ映画メモ」に、「世界中がアイ・ラブ・ユー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、楠かつのり『詩のボクシング 声の力』の感想文をアップしました。

 埼玉県立近代美術館で開催中の「フンデルトワッサー展」(12月12日まで)に行く。フンデルトワッサーは、絵画、版画、建築に手を染めた存命のウィーン生まれ(1928年)の多才な芸術家(日本にも長期滞在したことがある)。同展では絵画や版画作品の他に、建築模型のジオラマが多数展示してあって楽しめる。絵画はちょっとクリムトを思わせるような細胞の断面図みたいな抽象的な図柄や、蛍光色っぽい原色の使い方に特徴のある個性的な作風だが、建築ではあくまでも自然と文明の調和に重点をおいているのが特色。曲線を多用した不思議に味のある建築は、特に私の気に入ったヘンデルハイム保育所など、思いつきだがシュタイナーのゲーテアミムを髣髴とさせる。こんな童話みたいな建物が、実際に建築されていると思うと驚くが、彼は、ゴミ焼却場とか、美術館とか、集合住宅とか、教会やレストラン、温泉村全体(テーマパークみたいな仕上がり)とか、実際に設計を手がけていて、それがすべて実現しているのが凄い。よく知らないが、オーストリアでは国民的作家という感じなのではないだろうか。建築と絵画(ジオラマにも)に興味のあるひとには楽しめる展覧会だと思う。

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 「読書メモ」が20本分たまったので、ファイルを更新。これまでのメモ(99年8月17日〜11月27日分)は、「言葉の部屋」に、「読書メモ(11)」としてストックしました。


99.11.27

「気まぐれ映画メモ」に、「マンハッタン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、山田稔『コーマルタン界隈』の感想文をアップしました。

 久しぶりに詩を掲載しました(「詩の手帖」)。  


99.11.23

「気まぐれ映画メモ」に、「バック・ビート」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、志村ふくみ『母なる色』の感想文をアップしました。

 「エキスパンドブックの小部屋」に、山田猫さん製作のエキスパンドブック版詩集「まるめた背中」、「ショーペンアワー」を転載させてもらいました。掲載に至った経緯については同ページの「掲載の記・山田猫さんのことなど」という解説文をお読みください(^_^;)。。

 それから回文詩中心のサイト硯海のマスダナオヨさんから、久しぶりにホームページの更新を再開されたという嬉しいメールがあった。もちろん回文も人間業と思えない程すごいが、「エバグリーン日記」の幻想的な散文(詩)の世界の出来映えにもすばらしいものがある。

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 「気まぐれ映画メモ」が20本分たまったので、ファイルを更新。これまでのメモ(99年9月14日〜11月20日分)は、「映画の小部屋」に、「映画メモ(13)」としてストックしました。


99.11.20

「気まぐれ映画メモ」に、「NY<ニューヨーク>検事局」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、福田和也『喧嘩の火だね』の感想文をアップしました。

 いよいよ晩秋というか初冬というか木々の相が険しくなってきた。木枯らし1号が吹いて、北国には白鳥が飛来とか。家の崖に面した窓には、ケヤキの葉末が空の青を透かしたような明るいコガネ色になって揺れ騒いでいる。もうすぐカエデも色を染めて、二階の窓辺がしばし賑やかになるのが楽しみな季節。木々が落葉すると西の空が明るくなって夕日がきれいに見える(夏場は写真の空を被っているケヤキの細かい枝にびっしり葉が茂っているので昼なお暗い)。

(写真は安易にも昨年掲載したもので代用)。。。


99.11.16

「気まぐれ映画メモ」に、「スパイ・ハード」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、名犬ヨッシー『WEB110個人情報&ネットストーカー編』の感想文をアップしました。

 名犬ヨッシー『WEB110個人情報&ネットストーカー編』には、いやがらせで、勝手に相手のメールアドレスをその人の嫌がりそうなメールマガジンに登録してしまうという話がでてくる。最近私のアドレスがさるメールングリストに登録されたという通知がきて、翌日から連日関係メールが送られてくるということがあった。内容は、なんだか登録者同士で楽しそうな内輪話をしているというもので、なんのことだか、さっぱりわからない。管理者に脱会メール(入会した覚えはないのだが)を差し上げたら、なんとアドレスの入力ミス(加入させたいメンバーの人と一字違いだったという)で私のメールアドレスを登録してしまったとのこと。この場合は悪意のないミスだが、こういうこともあるのだなあと妙に感心したことだった。




99.11.13

「気まぐれ映画メモ」に、「スターシップ・トゥルーパーズ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、石川九楊『現代作家100人の字』の感想文をアップしました。

 九官鳥の餌がきれたので、自転車で買いに出るが、橋向こうのバラエティショップはみごとに潰れていて、第二候補の家庭雑貨店は休み。近くの食品店のペットフードのコーナーには無かった筈だと思いながらも行ってみたらやはりない。九官鳥の餌はマイナーフードというのだが、どれも同じ大きさ位の箱入りで、私の知る限り3種類位違うメーカーから出ている。けれど、これが普通の店のペットフードのコーナーなどにはなかなかみつからない。やはり陳列に場所をとるわりには、九官鳥専用なので、あまり需要がないのだと思う。時々私の住んでいる市では何匹位九官鳥が飼われているのだろうと思うことがあるが、登録制じゃないので、これは謎だ。薄暗い夕暮れ時、今日の所はチーズやら果物類を与えてごまかそうかな、などと考えながら、手ぶらで帰って来たが、QQのきゅうきゅういう声を聞いていたら、やはり行こうと、再度自転車で、けっこう遠い駅近くのペットショップをめざすことに。思わず子供をもつ親ってこんな気分だろうかと思って、そう思った自分がおかしかった。



 ウィザードリーのゲーム世界を彷徨っているうちに、騎士や魔法使いの登場するジオラマを作ってみたくなって、ぼちぼち35分の1サイズのスケールモデル用の兵隊フィギアをプラパテなどを使って加工したり塗装するのをはじめた。趣味の人形作りというところ。それが結構たまったので、以前作ったジオラマ用のベースの上に並べて撮影。かくて新作ジオラマ二作の出来上がり。紙芝居のように見て楽しんで頂ければうれしいです。




99.11.9

「気まぐれ映画メモ」に、「レディホーク」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、宮台真司『野獣系でいこう!!』の感想文をアップしました。

 7日、旅行記に登場するKOKOさんと二人で、新宿御苑で行われたShimirin HomePageの清水鱗造さんの主宰されている「ブービートラップ」という詩誌の寄稿者の皆さんの集いに寄せてもらう。現代詩を書く方々の集まりといっても、今回は詩を朗読する会というのではなく、公園を散歩して広場で一緒にお昼ご飯を食べながらお喋りする・ついでにあとで飲む、という親睦会ふうのもの。私が勝手に誘って参加させていただいたKOKOさんにとっては勿論のこと、私にとっても、主催者の清水さんをはじめ初対面の方も何人もおられたのだが、部外者ながら皆さんに歓迎していただいて楽しく時を過ごせた。当日お目にかかった皆さん、きっかけをつくっていただいた関さん、集まりを主宰された清水さん、どうもありがとうございました。



  ウィズの話(5)

 こういうひりひりするような難易度と自由度の高いゲームが最初の頃に作られたことは、パソコンゲームの歴史にとってとてもよかったと思う。後発のゲームはおおむね、その良いところをとって、改良を重ね、グラフィックや音楽などの部分では格段に進歩したが、つまりいろんな意味で、安心して楽しめる洗練されたゲームとして進化してきたが、育て上げたパーティの遭遇する回復不能な場面の設定といった、いわばプレイヤーを不条理に苦しめる要素は無くしていったと思う。それは好みの別れるところで、ストレスなく楽しめるのもいいが、このゲームとしては無茶で不親切な恐怖の味わいにも捨てがたいものがある。

   ウィザードリーの名を一部に広めたのが88年日本SF大会で星雲賞を受賞した矢野徹氏の『ウィザードリー日記』(ビジネス・アスキー)という本。氏はSF作家で冒険小説の翻訳などもされている方だが、63歳でパソコンを始め、買ったその日のうちにウィザードリーに取り組んで、そのゲームに明け暮れた日々を日記のかたちで出版した。当時その本を読んでわくわくすると同時に、ご年輩の人(失礼)が、パソコンゲームに熱中できるということに、なんだか時代が変わった感じがして新鮮な感動を覚えたものだった。




99.11.6

「気まぐれ映画メモ」に、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、宮崎学『幇という生き方』の感想文をアップしました。

 前回横浜で「セザンヌ展」を見たことを書いたが、感想を書き忘れた(^_^;)。セザンヌは若い頃パリに出て挫折はあったかもしれないが、富裕な家に生まれ生涯経済的な苦労はなく、南仏プロヴァンスの田舎に引きこもり、ひたすら自分の好きな絵を描き続けた人。初期から絵柄やテーマの変遷を辿っていくと、なんだか一度限りの人生をかけた、ひたむきで純粋な精神の実験記録を見ている気がする。オルセー美術館でも見た「マンシーの橋」が来ていたがやはりすばらしい。習作のような淡彩のスケッチにもきれいな小品が沢山あって、こういう絵に巡り会えるのは美術展ならではかと思う。12月19日まで。
 ところで、その日の午後にランドマークタワーで開催された詩人北村太郎を偲ぶ講演会「北村太郎の会」にも行った。こちらの感想は、いつもながら関さんのrain treeに掲載して頂いたので、興味のある方は是非ご覧下さい。

 ウィズの話(4)

 このゲームでは、苦労して育てたパーティがあっけなく全滅(全滅すると墓石のシーンがでてくる)ということなど多々あって、データをしょっちゅうセーブしておかなければとても進めない。へんなところでセーブしても、情況によってはほとんど生還不可能で、他のパーティを組んで救助に行かなくてはならない。よく覚えていないが最初の頃のバージョンでは、ゲームシステムが勝手にデータをあっという間にセーブしてしまい、嘆いても後の祭りという場面が度々あった気がする。迷宮内に置き去りにされたパーティは、アイテムを盗まれたり、体をモンスターに食われたりとぼろぼろになっていることがある。こういういわゆる難易度が高いのに加えて、ゲームが終了しても(ボスを倒してもということだが)、入手できない幻のアイテムを求めて迷宮内をうろつくことも出来るし、キャラクターの職種の選び方も成長のさせかたもゴールに至る道筋も、ほとんど好き勝手ができる。つまり自由度もかなり高いのだ。


99.11.2

「気まぐれ映画メモ」に、「レリック」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、遠山一行『マチスについての手紙』の感想文をアップしました。

 横浜美術館で開催中の「セザンヌ展」を見てきた。イヤホンつきの説明機具を借りて(有料500円)、じっくり回る。こういうのをつけるのはアヴィニヨンの法王庁を見物したとき以来で日本の美術展でははじめて。解説は便利だが、すごく落とし穴もある。つまり解説を聞いて絵を理解した気持ちになってしまいがちということ。最初にいちどぐるっと回って、自分の目で絵画の印象を得てから、もう一回聞きながら回るのが理想だと思う。時間があればのはなしだが。

 ウィズの話(3)

 パソコンゲームの弊害もいろいろ言われるが、私はそういうわけで根っからのゲーム肯定論者で(論なんてないのだが)、基本的にゲームをして時間を浪費するのが好きだ。で、ウィザードリーというゲームだが、創生期につくられたパソコンゲームとして、その特徴はなんともギャンブルに似たランダムに規定される数値の組み合わせにプレーヤーが翻弄されるところにあるように思う。

 キャラクターの収得できる能力値しかり、モンスターの出現する確率しかり、入手できるアイテムしかり、すべて、その世界を支配するのは、ウィズのゲームシステムの奧に潜む悪意に満ちた数字の神であり、迷宮をさまよう哀れな冒険者たちの日々にとって、過激な運不運となってはねかってくる。この神は、それ以降の酸いも甘いも噛み分けたような進化したゲームの神を新約の神(主人公キャラクターが死んでもすぐに蘇らせてくれるような慈愛に満ちた神)に喩えるなら、むしろ酷薄で不合理きわまる旧約の神に似ているというべきか。


99.10.30

「気まぐれ映画メモ」に、「エイリアン4」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、石川九楊『書に通ず』の感想文をアップしました。

  ウィズの話(2)

 今から思えば隔世の感があるが、子供の頃に双六ゲームみたいなのをつくったり(小学生の頃、私は兄と一緒に世界中のF1グランプリの開催されるサーキットの全コースを象った双六ゲームをつくって、べっこ屋で5円か10円で買ってきたプラスチックの小さなF1のレーシングカーを削って実物(ポルシェとかマセラティとか、フェラーリとか)に似せてチームカラーに塗り分けたりして、それを駒にして、双六ゲーム(もちろんF1グランプリ制覇ゲーム!)にして遊んだ。)、いろんなテーブルゲームをするのが好きだった人にとっては、20年位前のパソコンゲームの出現とは大げさに言えば人生の快挙であったといってよいだろう。ウィザードリーやウルティマといったゲームの出現は、こういうのが子供の頃にしたかったんだ!、という驚きと喜びそのものだった。


99.10.26

「気まぐれ映画メモ」に、「カミーラ あなたといた夏」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、出口裕弘『辰野隆 日仏の円形広場』の感想文をアップしました。

 半年に一度位、思い出したようにゲームがやりたくなるので、たまに中古ソフト屋を覗いているのだが、先日プレステーション用ゲームソフト「ウィザードリー リルガミンサーガ」を見つけ、思わず買ってしまった。発売後さほど日がたっていないと思う新品なのに安くなっていて3000円弱。このソフトはシナリオが三つ入っていて(ということはゲーム3本分)、お買い得なので、まだやったことがなくてRPGが好きな人は見つけたら老後のためにも買っておいても損がないと思う。

 ウィザードリーは元祖RPGと言われるダンジョン探索型のゲームソフトで、10数年前に発売されて以降、様々なパソコンやゲーム機に移植されシリーズ化されて、これまで世界でのべ400万人位やった人がいるという。私もはるか昔の記録を見ると87年にMSXというパソコン規格に移植されたシナリオ1をやっている。。


99.10.23

「気まぐれ映画メモ」に、「妻の恋人、夫の愛人」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本隆明『私の「戦争論」』の感想文をアップしました。

 私の住む地域でゴミの個別回収が10月から始まったことは既に書いたが、先日、瓶類の回収の日に何かの事情で市の清掃課の回収作業(朝8時までに出せといわれている)が夜更けまで遅れたことがあった。そのことに、夕方、自転車でスーパーまで買い物に出て気が付いたのだが、家々の玄関先にゴミ袋やプラスチックの籠が置いてある風景というのは、ちょっとした見物だった。半透明のゴミ袋が指定されているので、見た目の格好のわるさもさりながら、どこの家がウィスキーばかり飲んでいるとか、栄養ドリンクばかり飲んでいるということが、他人が散歩したり自転車で通り過ぎるだけでも一目瞭然というのは、どう考えても異様な事態に思えて、変な時代になったものだなあという感じがする。


99.10.19

「気まぐれ映画メモ」に、「マッド・シティ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、谷川渥『だまし絵』の感想文をアップしました。

 花の命は短くて、とはいうが、起きぬけの朝の空気に木犀の花が香しいと思っていたら、もう散り零れている。明るいオレンジ色の小さな小さな十字架のような花。ピラカンサスの赤い実(これはひよどりの好物)が色づきはじめ、萩も終わって季節は秋に。

 渋谷区の等々力(とどろき)渓谷というところに遊んだ。両岸が樹木に被われた落差10メートルの谷底の谷沢川に沿った全長1キロほどの遊歩道で、住宅地のまんなかなのに不思議な静けさがある。湧水もあってミネラルウォーターの瓶を持参でお水取りに来ている人もいる。不動明王の祠の脇には小さな瀧があって、そこで背中に梵字の書かれた白衣を着た女性が印をきり、奇声(きっと専門用語があるのだろうが私は知らない)をあげて瀧にうたれては、塩を撒いて霊場を清めていたのが、なんとも時代離れしていて面白い。そこから至近の多摩川の堤に抜けてぼんやり堤防で時を過ごす。学園ものらしいドラマの撮影中のグループがいて(そのうち数人が学生服姿で台本を読んでいた)、川の側には巨大な望遠レンズつきのカメラを構えた写真家のような人が、鳥に餌をやっては撮影してる。白鷺や鴨やせきれいなど。リトリバーを連れた母娘らしい二人連れが散歩に来て、川岸まででていたが、犬が川の浅瀬で凹んだボールを発見したらしく、それをくわえて大喜び。投げてやるとそれを取りに果敢に川に入って行く。今日の収穫はその水入りの凹んだ子供用のサッカーボールで、犬はくわえたまま嬉々として飼い主と帰っていった。きっと庭すみに穴でも掘って埋めるのだろう。その家に本当は庭があるかどうか知らないがあるといいと思う。。。

通りすがりの猫だまり。


99.10.16

「気まぐれ映画メモ」に、「ラブ・アンド・ウォー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、小松左京『紀元3000年へ挑む 科学・技術・人・知性』の感想文をアップしました。

 深夜にインターネットにアクセスしたら、また例の(9月18日に書いた)パスワードが認識されないというトラブル。そういうときは深く考えないで寝てしまう、と教えてもらって、さっそく実行。なんどもアクセスしてみて、いらいらしながら復旧を待つより、精神衛生的にいいようです。


99.10.12

「気まぐれ映画メモ」に、「この森で、天使はバスを降りた」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、井口俊英『告白』の感想文をアップしました。

 偶然テレビで写真家のブレッソンのインタヴュー番組を見た。絵も描く人で、「写真は射撃、絵は瞑想」と語っていたのが印象に残った。瞬間のシャッターチャンスにかける写真術と、無心に絵を描いているときの不思議な時間感覚の特質をよく言い当ててる言葉だと思う。では「詩」はなんだろう。北村太郎は「直撃力」という言葉を使ったが、書くことにおいて「瞑想」的、読むことにおいて「射撃」される感じもある。たとえば瞑想っていう魅力的な言葉に弾かれるようにして、絵が描きたくなってくるのが、言葉の力。


99.10.9

「気まぐれ映画メモ」に、「ロスト・ワールド /ジュラシック・パーク」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、井上章一『愛の空間」』の感想文をアップしました。

 探してる新聞記事の載ってる紙面が、サンマに塩を振る下敷きに使ったらしくてみつからない、という頂いたメールの一節を読んで、急にサンマが食べたくなった。スーパーにいくと、白っぽい蛍光灯に映えて冴え冴えと輝くばかりのほっそりとしたサンマが並んでいる。サンマを秋刀魚と書くのがいかにも似合いだと思う。

 ところで、秋刀魚とか百日紅ということばの読み方は、記号みたいに覚えるしかないのだろうが、いったん覚えるとどうしてもこの場合にはこの漢字でなくてはしっくりこない(似合わない)、という感覚が生まれるから不思議だ。こういう感覚のしくみはどうなっているのだろう。養老氏なら脳のくせだというかもしれないが。



99.10.5

「気まぐれ映画メモ」に、「ストレンジャー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、辻征夫『ぼくたちの(俎板のような)拳銃」』の感想文をアップしました。

 3日に渋谷で行われた講演会「西脇順三郎を語る会」に行ってきたところ(こちらの感想は「rain tree」に掲載して頂きました)、翌日、「北村太郎の会」の主催者の方から、今年の開催通知が届いた。この催しも、詩人北村太郎を偲ぶ講演会です。

 どんな内容なのかという去年聞きに行った時の感想は、ホワイトページの98年のストックの中の、10月27日、10月31日の項で触れています。思えば、この時初めてウェブで知り合った方(関さんですが)とお会いしたのだった。今年はランドマークタワーの13階での開催というから、秋の海の見晴らしがよさそう(推測)。横浜美術館では確かセザンヌ展もやっているのではなかったかな。

「北村太郎の会」のご案内

日時 10月30日(土) 14時30分開場、講演15時〜16時半
場所 フォーラムよこはま(ランドマークタワー13階セミナールーム1)
ランドマークタワー 045-224-2001

交通 桜木町駅(JR・市営地下鉄・東急東横線)下車、徒歩7分。
動く歩道を降りてランドマークタワーのエレベーターAを利用。

ゲスト 清水哲夫氏「北村太郎、その人と詩」
    瀬尾育生氏「北村太郎の詩と詩論」
会費 2000円(ティーブレークに飲み物、お菓子つき)

問い合わせ先
世話人 柳下和久(北冬舎内)033-292-0350



99.10.2

「気まぐれ映画メモ」に、「ポストマン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、加藤隆『『新約聖書』の誕生』の感想文をアップしました。

 10月、さっそくゴミの出し忘れ。。。

 2000年問題を論じた本で、濱田亜津子『西暦2000年問題の現場から』(99年8月20日第1刷・文春新書)が読み応えがあった。派手な本ではないけれど、楽観論にも悲観論にも組みせず、問題のしくみやその性格、どんな対応が現場でなされているのか、どんな風に向き合えばいいのか、などなど大型汎用機のソフトウェア開発技術者の立場から、丁寧に解説されている。

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 音楽再生ソフトの話を綴った「MP3の楽しみ」を言葉の部屋にアップ。


99.9.28

「気まぐれ映画メモ」に、「フェイス/オフ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、宮本紘太郎『み〜んな悩んで電子メール』の感想文をアップしました。

 「読書メモ」で取り上げた、宮本紘太郎著『み〜んな悩んで電子メール』に、2000年問題に触れた「あなたの2000年問題」というコラムが収録されていて、いざというときの心構えと予測が書いてあった。素人にはわかりにくいことで、興味深かったので、以下に。

 まず、2000年1月には銀行のATM機のかなりの数のものがサービス停止になると考えておいた方がいいという。稼働している機械も、ちょっとした誤操作で、停止する可能性があり、キャッシュカードも問題なく使用できるかどうか保証の限りではないともいう。当然銀行では相当の混乱が予想されるから、12月中に手元に現金をもっておこうとする人が増えて、長蛇の列となる可能性がある。よって、必要な現金を降ろすのは11月までにしておきたい。と著者はいう。

 交通機関も制御装置が正常に動かなくなるかもしれない。だからシステム担当者。金融関係者、危機管理要員は、年始年末に会社に詰めていなければならない。既に都心のホテルの予約は相当程度進んでいるという。

 電気はつくが、頻繁に停電するという予測もあるという。電気製品は時刻設定などたびたび消える可能性があり、要チェック。公共の交通機関が当てにならないとなると自動車を利用するひとが増え、ガソリンの需要が一時的に上昇する(ガソリンスタンドがちゃんと営業していれば)。これは世界的に起きることで、中東産油国のコンピューターシステムの2000年問題対応は遅れているから、生産が遅れたりストップする可能性もある。すると供給が追いつかずガソリンが値上がりする可能性がでてくる。

 交通が停滞すると輸送が遅れるから、スーパーなどの品揃えが不足する。石油ショックのときのようになる可能性もある(炊飯ができない主婦がレトルトのご飯パックを買いあさるのではないか、と著者は書いている)。。

 もちろん以上は、転ばぬ先の杖という意味を含めての予測とアドバイスなのだが、システム管理の専門家の指摘されていることなので、ご参考までに。杞憂に終われば越したことがないが、地球上でミサイルから家電に至るまで使用されていて、数百億、数千億あるともといわれるマイコンチップが、どんなふうに誤作動するのか、確実な予測のたてようがないというのは動かしがたい事実のようだ。。。。


99.9.25

「気まぐれ映画メモ」に、「ブレイブ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、ミラン・クンデラ『微笑みを誘う愛の物語』の感想文をアップしました。

 テレビで最近、若い女の子の「プチ家出」というのが増えているという報道を見た。毎日友人や恋人のアパートを泊まり歩いて、ろくに家に帰らないらしいのだが、それでも従来の家出と違うのは、家族と携帯電話で繋がっているということ。親のほうもそれで安心するらしく、子供にむきあう面倒さから逃れる、親の側のウチ家出?と釣り合っているというところだろうか。

 近年、家出の捜索願の件数自体は減少しているらしいのだが、実際には、こういうケースが増えていているというような話だった。インタヴューされる紙袋(着替え入り)を抱えた女の子たちは、口を揃えて、ううん、家出じゃない。という。。先日遊びに来た精神病院でカウンセリングをしている友人にこのことを話したら、プチ家出なる言葉は知らなかったが、そういうケースはとても多いと言う返事だった。

 こういうことは、子供の頃から便利だからと携帯をもたされて買い物や塾や友だちの家に遊びに行くような生活をしていたら、当然その延長で起こりうることのようにも思える。たぶんこういうのって、どこかで世代をこえた時代の共通感覚と結びついていて、ひととひとの関係性の変化が緩やかに進行している証しなのだろう。

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 上でも宣伝しましたが、ようやく、イラスト入りの縦書き「あいうえおうた」(HTML版)が完成。8月にアップしたエキスパンドブック版と、ほとんど同じ感じで見られると思います。ただ、文字の表示がやや貧弱(^_^;)。。。


99.9.21

「気まぐれ映画メモ」に、「天使が隣で眠る夜」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、今泉文子『ロマン主義の誕生』の感想文をアップしました。

 私のマックは、女性の声で起動時と終了時に英語で挨拶して、15分単位で時報も知らせてくれる。これはもちろん、そういう音声データをシステムファイルに放り込んで設定してあるのだ。そうした音声データは雑誌の付録などについているが、日本のものはなぜか少年っぽい声優の声というのが多い。これはどうも好みとしては今ひとつ。

 先日、さるアメリカのサイトから、メールソフト用の着信音声データをいくつかダウンロードしてみた。なかには、really cute valley girl(解説による)が、"Another email? Oh my gosh, I'm so popular!"と喋るのもあった。「まあ、またメール?どうしましょう。わたしって人気者なのよね。。」ということにでもなるだろうか。傑作だが、いつもこれでは疲れそうだ。

 結局、某映画のタイトルみたいな、"You Have New Mail"と喋るのを入れた。入れたのはいいけれど、私の場合メールはあまりこないので、アクセスするたびに彼女の声が聞けるというわけではない。というわけで、メールがくればいいなと(^_^;)。。。


99.9.18

「気まぐれ映画メモ」に、「ブルー・イン・ザ・フェイス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、平居謙『風呂で読む現代詩入門』の感想文をアップしました。

 プロバイダーにアクセスしようとして、突然パスワードが認証されませんという表示がでたらどうするか。 そういう恐ろしい目にあった。

 いつもは自動に設定してある接続ソフトのパスワードの書き込みが、 どういう訳か無視されて、アクセスしたサーバーの方から、 パスワードを入力するように指示される。 そこで、メモを片手に不安な気持ちで暗号を入力するのだが、 これがぴしゃりとはねつけられるのだ。 なんだか、犯罪者になったきぶん。。

 私の環境では、同じTAを経由して、アナログとISDNで繋いでいる 二台のパソコンで、同じ症状がでたので、これはソフトの問題じゃないと思い、 最悪の状況(誰かにパスワードを盗まれて、 勝手に書き換えられてしまい、そいつがへらへら笑っている!)を想定して、 深夜二時過ぎだったが、急いでプロバイダの24時間サポートに電話をした。

 担当の人と、いろんなやりとりがあって、それはそれで面白かったのだが。。 (その時は、あせりまくっていて、もしパスワードを教えたら それがまだ有効かどうか、そちらで試してみてくれるかなどと、 無茶なことを自分で言っていた。その人からは、自分はプロバイダから頼まれてサポートしてるだけなので、 プライバシーに関わることは、できればやりたくない、と迷惑がられた。)

 結論をいうと、1時間後くらいに復旧した。 詳細は聞かなかったが、原因はサーバーの故障でしょう。 最初異常ないと言っていたが、もう一度調べてくれると言ったあとで、 しばらくして復旧したので、他に考えられない。。

 そこで教訓。そのパスワードは認証されていません、という警告も、 サーバーの故障で表示される場合もあることを覚えておこう。 故障とはいえ、回線が繋がらないのなら分かり易いが、この症状は、 一見アクセスする側に問題がありそうなので、たちがわるい。。


99.9.14

「気まぐれ映画メモ」に、「危険な関係」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、老松克博『スサノオ神話でよむ日本人』の感想文をアップしました。

 今年の残暑はきびしい。デジカメとカメのオセロをポケットに入れて、気分転換に近くの公園まで。多摩川の水たまりにカメを放ってみたところ、リクガメなれど、すいすい泳げるのを発見。それとも、あれは泳ぐふりをしているだけなのだろうか。なにしろ格好が歩くのと同じなのでよく分からないのだが、ともかく浮いて前に進んでいた。。。公園の萩の花は盛り。すすきもぴかぴか光っていた。遊び疲れたような蝶もひらひら。。そこで秋の気配なのだが、これが蒸し暑くて、いっこうに兆してこない。ベンチで持参したサンドイッチを食べながらちぎって、寄ってきた鳩にまいてやる。途中から中に雀が一羽混じってきて、そのすばやいこと。並み居る鳩の群(十羽くらい)を尻目に、ほとんど、地面を走り抜ける感じで、一直線にパンくずの落下点に行って、獲物をさらってしまう。これには驚いてしばし暑さを忘れた。機会があればいつかお試しを。。。

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 映画感想が20本分たまったので、「気まぐれ映画メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(99年7月6日〜99年9月11日分)は、「映画の小部屋」に、「映画メモ(12)」としてストックしました。


99.9.11

「気まぐれ映画メモ」に、「聖週間」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、沢木耕太郎『貧乏だけど贅沢』の感想文をアップしました。

 ゴミ処理の問題が指摘されて久しいが、私の住む地域でも10月からゴミの回収方法が変わるとの通知を受けた。驚いたのは、ゴミを出す場所が、これまで指定されていたところから、個人の住居の敷地内(玄関先や門の脇)に変わったことだ。現状ではゴミの捨て方がとてもいいかげんで、責任の所在をはっきりさせることで、なんとか分別回収をスムースにしたい、という意図が見て取れそうだ。苦肉の作というべきか。

 ただ、ゴミは各自の家の前に透明な袋に入れて所定の時間にだせ、ルールにあわなければ回収しないだけ、というのは、結構問題があるように思う。住民は否応なくそのルールに従うことを強いられるわけだが、瓶は月に一度の決まった日の朝8時まで、などと、すごく生活パターンを左右されるわりには、そのルールがお役所的(清掃課本位)な感じがするからだ。ともあれ、厳密な分別ゴミすてルールと、ゴミ回収タイムスケジュールに追いまくられて生きるのが21世紀のライフスタイルかもしれない。慣れれば今までのルーズさに驚くようになるのだろうか。。空き瓶に埋もれて暮らしてる気もするが。。。

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 前回、書き落としたこと。最初に検索したのはgooで、翌日検索したのはinfoseek。けして酔っぱらっていて見つけ損なったのではありません。。。


99.9.7

「気まぐれ映画メモ」に、「スモーク」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、外間守善『海を渡る神々』の感想文をアップしました。

 知る人ぞ知るらしい糸電話を利用した音楽パフォーマンス、「ストリングラフィ」の演奏活動に演奏スタッフとして参加している友だちが、久しぶりに遊びにきた。当夜はその話題でもりあがり、ホームページもあるというので、わいわい検索してみたが、なぜか地方公演の情報ばかり。翌日しらふになって再度検索したら、ぶじに創案者の水嶋一江さんのSTRINGRAPHY HOME PAGEにいきついた。メールで承諾いただいて、さっそくリンクさせて貰いました。ホームページでは、その不思議な音色も聴くことが出来るし、公演スケジュールも紹介されています。私はまだ実際の演奏は未見なので、いずれそのうちに。。。


99.9.4

「気まぐれ映画メモ」に、「友だちのうちはどこ?」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、瀬戸正人『トオイと正人』の感想文をアップしました。

 rain treeの9月2日号に掲載されている水島英己さんの詩「サークルやユーカリなど」には、「奥多摩の玉川屋」というのがでてくる。そこで味噌田楽やてんぷら蕎麦を食べたエピソードが書いてあるのだが、おそらく、その店はJR御獄駅から至近のお蕎麦屋さんのことだと思う。この駅から正面の橋を渡るとすぐに季節によって展示内容をかえている川合玉堂の美術館があり、橋のたもとからは多摩川の渓流に沿った遊歩道もある。この遊歩道は、何を隠そう、かの旅行好きのつげ義春氏が日本一すばらしい景観だと称賛していたところだ。ちょっと大げさな気がするが、渓流沿いの遊歩道は気持ちが良いので、私も何度か足を運んでいる。その帰りに寄るのが玉川屋だ。店は靴を脱いで畳敷きの座敷にあがりこむという民家風の造りで風情があり、蕎麦も田楽も美味しい。なんだか懐かしくてまた行きたくなってきた。。。

 水島さんの詩「サークルやユーカリなど」は、奇跡や信仰をめぐる思慮を書き留めたしっとりとした作品。すこし深読みすると、ある日、とてもかわいい小さな男の子に出会うこと、それも人生のめだたない奇跡なのかもしれない、というさりげない含みに、味わいがあります。


99.8.31

「気まぐれ映画メモ」に、「オリーブの林をぬけて」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、日経サイエンス編『養老孟司・学問の格闘』の感想文をアップしました。

 「ふーねをだすのならくーがつー」(中島みゆき)などと口ずさんでいる。8月で印象的だったのは関東北部と多摩地方を震撼させた雷雨の夕暮れ。偶然なのかシンクロニシティ(共時性)なのか、その日は、午前中にスサノオ神話に関する本を読んでいた。「山川悉に動み国土皆震き」(古事記)。なみいる古代神話の最高神たち、ゼウス(ギリシャ神話)もオーディン(北欧神話)もインドラ(インド神話)も雷を最も強力な武器としたなどと、読んだばかりだったので、気分は最高。はがね色の空に走る閃光、金屑をぶちまけるような雷鳴をたっぷり味わいました。久しぶりに停電にもなったし、隣家にも落雷があったとか。。


99.8.28

「気まぐれ映画メモ」に、「クローズ・アップ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、養老孟司『脳が語る科学』の感想文をアップしました。

ついに、たこ焼き器を買った。 一度に12個つくれる家庭用のものだ。 たこピンもついでに買って、 箱の裏のレシピを見ながらさっそく作ってみる。 具は蛸に揚げ玉に、ありあわせの葱と紅生薑。 焦げそうなのを、たこピンでひっくりかえすのが、 もぐらたたきゲームみたいで忙しなくて面白い。 外側はぱりっとしていて内側はぱふぱふが理想とか。 冷蔵庫にあったお好み焼きソースと鰹節をかけて はふはふいいながら食べた。麦酒もごくごくと。 12個たべると、さすがに夕食はなしでという感じになる。 味もまずまずだが、今回の主原料は水と薄力粉だけ。 次回は出汁で溶いてみよう。

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 エクスパンドブックのダウンロード問題が一応解決!!。

 加入しているプロバイダから返答があり、デフォルトではエキスパンドブックのマイムタイプ設定のサポートをしていないし、する予定もないとのことでした。ただし個人設定すれば可能とのことだったので、ソフトの製作会社ボイジャーのサポート係の方に問い合わせて、詳しい手順を教えて貰い、ホームページのマイムタイプ設定を済ませました。実験してみて、ネットスケープ・ナビゲーターからのダウンロードもうまくいくようになったことを確認しています。

今のところ、私と同じプロバイダに加入している人で、自分のホームページにエキスパンドブックのブックファイルをアップしたいひとは、個人設定するしかないようです。プロバイダの方では、個人設定する場合のメールによるサポートもしていないそうなので、方法が分からなければ、ボイジャー社のサポート係(とても親切)か、私のほうにでもご連絡を(^_^;)。。。


99.8.24

「気まぐれ映画メモ」に、「そして人生はつづく」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、津島佑子『アニの夢 私のイノチ』の感想文をアップしました。

 那須高原にあるさるご夫妻の素敵な別宅に遊びに伺った。海抜八百メートルほどの高原にはまだ紫陽花が咲いているし、一方で赤トンボが飛んでいる(人差し指にとまった!)という季節感の混在が楽しい。昼は温泉や、阿武隈川の源流に遊び、夜は土壌造りに一年かけたという本格的な手作り菜園でとれたての枝豆や玉蜀黍などをいただきながらワイン。低地にある駅まで車ですこしかかるが、あとは新幹線で東京まで1時間半ほど。ご夫妻は毎週末に通っていらっしゃるという。便利な時代になったものです。

この写真は、阿武隈川の水源に近い渓流。

この写真は、滑石のうえを川波が越えていくところを撮影した(つもり)。


99.8.21

「気まぐれ映画メモ」に、「ミミック」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、岸田秀『性的唯幻論序説』の感想文をアップしました。

「言葉の部屋」の中の、「文学系」コーナーに、「生と死の時間」をアップしました。江藤淳「妻と私」の感想文です。長いです。

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注文していた将棋ソフトが届いたので、さっそく挑戦。 実力アマ2段はあると書いてあったので、 楽しみにしていたのだが、なるほど歯ごたえがある。

棋譜の読み上げをする女流プロ棋士の音声入りなので、 テレビの対局風景みたいで臨場感があるが、 コンピューターが勝ったときの、 高橋和女流棋士の「ありがとうございました」という、 うれしそうな声といったら。くく。。

しかしついに互角(といっても私とだが) の将棋ソフトが現れたことに感慨があるなあ。。 これからは負けるばかりかなあ。。


99.8.17(午後)

 エクスパンドブック版「あいうえおうた」ダウンロード問題の朗報!!。

「Longtail Co., Ltd.」の長尾高弘さんのご厚意で、ミラーサイトとして使用できるエキスパンドブックのダウンロード用のスペースを、提供していただきました!!

 さっそく「エキスパンドブックの小部屋」から、リンクをつけさせていただきました。これまで当サイトからのエキスパンドブックのダウンロードがうまくいかなかった方(Netscapeを使っている方に多く見られる障害だと思いますが)是非、ダウンロードしてみてください。


99.8.17

「気まぐれ映画メモ」に、「真夏の出来事」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、高畑勲『十二世紀のアニメーション』の感想文をアップしました。

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 読書メモが30本分たまったので、「走り書き「新刊」読書メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(99年4月10日〜8月14日分)は、「言葉の部屋」に、「読書メモ(10)」としてストックしました。

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 エクスパンドブック版「あいうえおうた」ダウンロード時の障害についての中間報告。

 リンク変更の件で偶然メールを差し上げていた「青空文庫」の富田倫生さんが、私のところに生じている事態を把握して下さったようで、簡潔なメールを頂いたので、その一部を引用させていただく。


 ●マイムタイプ設定のお願い

引き落としたエキスパンドブックが、正しくブックとして開かれるようにしておくた めには、プロバイダーに「マイムタイプの設定」と呼ばれる処置をしてもらわなけれ ばいけません。

以前ご利用になっていたプロバイダーでは、設定が行われてたようです。 ところが今回のプロバイダーでは、これがまだ行われていません。

そのために「エキスパンドブックの小部屋」からブックをダウンロードすると、うま くいかない場合があります。

エキスパンドブックのダウンロードが、必ず正しく行われるように、プロバイダーの サポート担当に、以下の通りお願いしてみていただけますか。

_______________________________
エキスパンドブックという形式のファイルをダウンロードできるようにしたいので、 以下の通り、マイムタイプの設定をお願いします。

MIME TYPE: application/x-expandedbook
拡張子: .ebk

_______________________________
(後略)


 今朝、さっそく上記のアドバイスに従って、加入しているプロバイダのインフォメーション経由担当者の方宛にメールをお出したところで、現時点では、プロバイダーからの返事のメールは頂いておりません。
 つまり、問題は、今のところ、まだ解決されていないのですが、その原因がプロバイダーの方でなされる「マイムタイプの設定」にあったことが、ほぼ判明したように思われます。

 ここで、ひとつの提案。エキスパンドブックのブックファイルをホームページに掲載されていて、これからホームページの移転を考えておられる方。移転先のプロバイダが、必ずしも、エキスパンドブックのダウンロードに適合した「マイムタイプの設定」を行っているかどうか分かりません。移転してから、それまで上手くいっていたブックファイルのダウンロードがうまくいかなくなった場合、いちおうこの事例を原因究明の参考にしてくだされれば宜しいかと(^_^;)。

 障害原因については、別のプロバイダーに加入している他の人のページに当該ブックファイルを掲載してもらい、そこからのダウンロードは上手くいく、という実験の末に、どうも、私のページからダウンロードする場合だけ怪しいというところまで、つきとめていたのですが、ブロバイダの設定レベルの問題がからんでいるとまでは、考えが及ばなかったというのが、実状でした。障害原因について、「Longtail Co., Ltd.」の長尾高弘さんからもアドバイスを頂きました。富田さん、長尾さん、どうもありがとうございました。

 現時点では、上記のような理由で、「エキスパンドブックの小部屋」に掲載されているエキスパンドブックのブックファイルのダウンロードは、どのブックファイルに関しても、うまくいかない場合がある、ということをお知らせしておきます。


99.8.14

「気まぐれ映画メモ」に、「ベニスに死す」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、松山巌『日光』の感想文をアップしました。

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 エクスパンドブック版「あいうえおうた」についてのおわびと対応策。

 ダウウンロードしたがエキスパンドブックのテキストブラウザでファイルが開けないというメールをいただきました。ネットスケープではテキストとして読まれてしまうが、インターネットエクスプローラー(以下IEと記述)でダウンロードしたら上手くいったというメールもいただきました。

 公開する前にウィンドウズマシンを使ってる人にキキハウスからダウンロードして貰って確認して頂いていたので、てっきりハイブリッド版として完成したと思っていたのですが、環境によっては、ファイルを開くことができない場合があるようです。せっかく貴重な時間を費やしてダウンロードしてくれたのに見ることができなかった方、申し訳ないです。ごめんなさい。

 一方で、すんなりみることができて、鑑賞したとの感想メールも複数いただいています。どういう場合に問題が起こるのかまだよくわかっていませんが、WIN,MACに関わらず、ネットスケープ(確認できているのは、バージョン3.01と、4.04と、Communicator4.06)でダウンロードしようとすると、画像部分が文字コードになったテキスト文書として認識されてしまう、ということは当方でも確認しました。その場合、IEを使用すると、うまくダウンロードできたケースがわかっていますので、さいしょにIE(確認できているのは、バージョン4.0,4.5)を使ってダウンロードしてみることをお勧めします。製作したエキスパンドブックはバージョン1.6なので、テキストブラウザもできたらバージョン1.6以上のものを使ってみてください。

 また、ダウンロードできたのにファイルが開けないという場合、ファイル転送時になにかの障害が生じて、不完全なファイルがつくられた、という可能性も僅かですがあると思います。この場合、ファイル名など完全なので見かけではわかりませんが、元のファイルとダウンロードしたもののファイルサイズが違っているので調べると確認できると思います。

 対応策として、いつになるかわかりませんが、エキスパンドブック版で使用したイラストを幾つか貼り込んだ、縦書きHTML版「あいうえおうた」を掲載しようと思っています。エキスパンドブック版のファイルをダウンロードしてみたけれど開けなかったとメールをいただいた方には、HTML版のアップ時にお知らせしたいと思います。


99.8.10

「気まぐれ映画メモ」に、「キャリントン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、瀬戸内寂聴+齋藤慎爾『生と死の歳時記』の感想文をアップしました。

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 暦のうえではもう立秋。残暑お見舞い申し上げます。

 ホームページの容量が増えたら、追加補強したいと思っていたコーナーのみっつめは、エキスパンドブックの小部屋。今まで自作詩集のエキスパンドブック版がなかったのが寂しかったので、以前関さんのところに載せて貰った言葉遊び詩集、「あいうえおうた」というのにイラストを添えて詩画集みたいなものを作ることに決めた。

 エキスパンドブックにテキストを流し込んで、さらさらと気の向くままに、CGソフトで簡単イラストを描いては詩の横に貼り付けて、幾晩か過ぎた。これで完成と喜んでいたら思わぬ落とし穴が。ファイルが非常識に巨大になってしまったのだ。

 「あいうえおうた」という言葉遊び詩集は、もともと、ひらがな五〇音(作ったのは正確には44音)それぞれに短い詩をつけたもの。調子にのって、その一編一編にイラストを付けていったので、当然ながら、いつの間にかイラスト画像が45枚!もある巨大なブックファイルになってしまっていたのだった。これでは非常識に重くて呆れられる、しかし下手とはいえせっかく描いたイラストも削るにしのびない。というので、最初、4つのブックファイルに分割してみたけれど、ぶつ切れのようで、どうも気持ちがわるい。

 データの圧縮もしてみたけれど、私のつかっているのはマックなので、ウィンドウズなどの圧縮解凍ソフトのことはよく分からないし、WIN使用のひとから解凍方法が分からないなどのクレームをいただいたら、お手上げ状態になりかねないので、結局、なにも手を加えないままで、アップするという暴挙にでることにした。ちょっと言い訳すれば、せっかくエキスパンドブックがハイブリッド版なので、エキスパンドブックのブラウザをお持ちの方は、どなたでもブックファイルのダウンロードに時間さえかければ、見ることができると考えたからでもある。

 そこで、どのくらい時間がかかるかというと、アクセスする時間帯やパソコンや通信環境によって、相当違うと思うが、おそらく混み合うテレホタイムだとダウンロードに30分くらい見るべきではないかと(^_^;)。ちなみに、自分で実験してみたところ、平日の昼過ぎで、15分位かかった。7分位という記録も(ただしISDN を使用してます)。朝方や午後などが狙い目かも。

 どうして、こう色々と書いているかというと、やはりいろんな人に見て欲しいのだ。自慢ではないが、2,9メガもある、イラスト45枚入りの巨大で非常識なエキスパンドブック詩画集というのは、ちょっと例をみないのではないか(誰もそんなことやりそうもないからだが)。手間暇かけて、見てくれる方にはただ感謝。夏の夜更けに、氷入りレモン水を飲みながら、楽しんでイラストを描いたので、その雰囲気が伝われば嬉しいです。感想お待ちしています。。。

 とりあえずテキストを読んでみたいという方は、関さんのサイト「rain tree」内のこのページに横組みテキスト全文を掲載して戴いています。

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フランス旅日記の追加写真(3)

この写真は、リュミエール兄弟ゆかりの駅のあるラ・シオタの旧港風景。ヨットなど並んでいて、行ったことないけど趣はカンヌやニースと変わらない(と思う)。

この写真は、やはりラ・シオタにあるフィジロル湾の風景。なんかへんてこな形の岩がおもしろい。プライベートビーチみたいな小さな入り江には、家族連れがちらほら。。

この写真は、マルセイユの沖合3キロにある厳窟王の島イフ島から、はるかにマルセイユ方向を眺めたもの。泳いで逃げるには大変そう。地中海がきれいです。


99.8.7

「気まぐれ映画メモ」に、「ラジオ・インサイド」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、チャールズ・ブコウスキー『死をポケットに入れて』の感想文をアップしました。

 関さんの「rain tree」(VOL12.8月5日号)に、「河口の風景--D・W・ライト編『アメリカ現代詩101人集』を読みながら」という小文と、短いことばあそび「鳥のいる森」を掲載して戴きました。

 「raintree」では、関さんが、6月29日に新宿ピットインで開催された「『アメリカ現代詩101人集』出版記念・詩とジャズのコンサート」というイベントのレポートを掲載されていたが、今号で、そこにイベント出演者の臨場感あふれる朗読ファイルが追加された。そのレポートページには、当日朗読された詩の全文紹介や、出演者の画像もふんだんにあって、もともと質量ともにすごかったが、これでさらにすごさをました(^_^;)。現代詩とその朗読に興味あるひとは、ちょっと覗いてみよう。

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フランス旅日記の追加写真(2)

この写真は、哲学者シモーヌ・ヴェイユが子供の頃、家族と住んでいたサンミシェル大通り37番地に建つアパート。古そうなので、立て替えられていないと思う。至近にリュクサンブール公園があって環境抜群。彼女の父親はお医者さんでした。

この写真は、エクス・アン・プロヴァンスの中心街を走るミラボー通り。セザンヌが通ったカフェ「二人の少年」などが今もある。並木の向こう側が旧市街。

この写真は、エクス・アン・プロヴァンスの旧市街にある古い広場の噴水。ガイドブックなどにも掲載されていることがあるので、由緒あるものらしいですが。宵闇のなかで見てると、歴史のむこうに連れ出されそう。


99.8.3

「気まぐれ映画メモ」に、「ニル・バイ・マウス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、出口裕弘『帝政パリと詩人たち』の感想文をアップしました。

 ホームページの容量が増えたら、追加補強したいと思っていたことのふたつめは、フランス旅行時の写真。さっそく「きまぐれフランス旅日記」の文章に埋め込んでみたが、長いテキストを読み返していただくのは気がひけるので、ここでも3回にわたって3枚づつ掲載してみます。

フランス旅日記の追加写真(1)

この写真は、『ソクラテスのカフェ』(紀伊国屋書店刊)のマルク・ソーテが哲学ディスカッションをはじめたカフェ「カフェ・デ・ファール」(灯台)の朝のスナップ。開店前で、どうてことないですが。

この写真は、科学産業博物館の近くにあるジェオードと呼ばれるプラネタリウム形式の映画館のスナップ。この世のものとは思えない巨大な半球形のドームが忽然と姿をあらわすと、さすがにぎょっとします。

この写真は、ソルボンヌ通りにあるホテル・ジェルソンの室内から撮影したもの。夕暮れ時に、お向かいからシューマンのピアノ曲(レコード)が流れてきたパリの裏窓です。


99.7.31

「気まぐれ映画メモ」に、「死にたいほどの夜」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本隆明『少年』の感想文をアップしました。

 ホームページの容量が増えたら、追加補強したいと思っていたことのひとつは、ギャラリーの「クラフトで遊ぶ」というコーナー。ここには「本を読む女の子」という作品ひとつしかなかったので、幾つか作品を追加しました。だれも「家3」は作らないと思いますが。。。

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 新宿三越南館の三越美術館で、8月20日までやっている「ダリ展」に行く。 フロリダのサルバドール・ダリ美術館のコレクションと招待作品合わせて100点以上の展示。 展示作品は、初期から晩期までを網羅していて、「「代表作」が一堂に出展」とは、パンフレットの「ごあいさつ」の言葉だが、多作のひとということもあり、私がこれまで画集や美術系の本で見たことのある作品は少なかった。それで不満だったかというとそうではなく、いろんな発見があって、楽しく堪能できた。「ミレーの「晩鐘」へのオマージュ」は、思っていたより小品だったなあ、などと。自分の指を象ってチェスの駒にした作品、有名な骸骨のだまし絵写真など、やはりダリっておかしい。

 会場では、ダリがブニュエルと組んで制作した映画「アンダルシアの犬」も上演されていた。これは見てないひとは、すこし時間をとって行ってご覧になるといいと思う。平日だったので、会場はさほど混んではいなかったが(下の階は閉店バーゲンで大騒ぎだったのと対照的に)、特に若い人マナーが悪いなあ。ふざけあったり抱きつき合ったり平気で横から割り込んだり。そういうことがしたい人は行かないように。


99.7.27

「気まぐれ映画メモ」に、「チャイニーズ・ボックス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、西村肇『見えてきたガンの正体』の感想文をアップしました。

 たこ焼きを作る粉や出汁や水の配分を忘れてしまって上手くいかない(主語略)というので、料理の本を探したが、詳しく載っていない。そこで、検索エンジンで「たこ焼き」で調べてみた。すると予想通りレシピが沢山でてきた。日本たこ焼き党などというのもある。

 単純なことだが、こういうちょっとした調べものの場合、インターネットがあって、とても便利になったと思う。独り暮らしで聞くひとが側にいない場合特に。

 私は関東育ちで、たこ焼きにはまるで詳しくないのだが、大阪風とか神戸の明石風とかあって奧が深そうだ。勢いでたこ焼き器も買うかもしれない。

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関富士子さんの「rain tree」に、中谷泰さんの詩集『旅の服』(ふらんす堂)の感想を掲載していただきました。


99.7.24

「気まぐれ映画メモ」に、「マイ・プライベート・アイダホ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、林道義+小浜逸郎『間違えるな日本人!』の感想文をアップしました。

 引っ越して落ち着いてきたので、相互リンクして頂いている方たちを中心に、引っ越し通知メールを、お出しすることにした。そこで、事前の確認のためにリンク先に飛んでみる、という作業をはじめたのだが、ついつい読みふけってしまって捗らない。

 私のところもそうだが、だいたいホームページを始めてから、わりに定期的に更新していて3年位たつと、容量が気になってきて引っ越しを考えるというケースが多いようだ。皆さん、その対応はさまざまで、無料提供ページを補助的に使ったり、複数のプロバイダをかけもちで使ってみる、というケースなど様々。いずれにせよ、これから音声や動画映像を入れ込むといった機能が充実してくると、ホームページの容量の問題は大きくなってくると思う。

 いつもご無沙汰している方に、こういうことを機会に返事メールなど貰えて嬉しかった。今肉なし野菜入り焼きそばを食べているとか。読んでいて思わず肉入りを食べようと思ったりする。。


99.7.20

「気まぐれ映画メモ」に、「カストラート」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、オリヴァー・サックス『色のない島へ』の感想文をアップしました。

 最近、といっても、ここ数ヶ月位前のことになるのかもしれないが、プリンターを発売している会社から、こぞってアイロンプリントペーパーなるものが発売されたのではないかと思う。要するにアイロンプリントをするための専用紙なのだが、これを使うと、パソコンとインクジェット方式のプリンターと安物の無地のTシャツさえあれば、簡単に好きな画像を刷り込んだTシャツをつくることができる。

 注意すべきは、紙にプリントアウトした段階で目的画像の周囲を切り取ること。またアイロン使用後に用紙を慌てて剥がさないで、冷めるまで待つこと。 。私は、この二つとも守らないで、失敗作をつくってしまった。写真ではよく見ないと、どこが失敗してるか分からないと思うが、掲載してみます。

プリントしてみたイラストは、例によって、これ

できあがったTシャツ

ちなみに私の使用したのはエプソンのPM-700Cというプリンターです。Tシャツは3枚千円程度のもの。


99.7.17

「気まぐれ映画メモ」に、「天国の日々」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、下田治美『やっと名医をつかまえた』の感想文をアップしました。

 プロバイダを引っ越しました。サービス内容に不満があったわけではないのですが、問題はホームページの容量で、そろそろ規約の許容容量の限度。これからも、あまり深く考えずに画像をばんばんのせたり(^_^;)、面白いこともやってみたいと思う気持ちが膨らんできて、思いたちました。

 さっそく記念にジオラマ写真をアップ。

 他ではどうか知りませんが、私の加入していたプロバイダは、解約3ヶ月前に解約通知をださなくてはならない規約。先日了承していただいて、この先3ヶ月ほどは、二つのプロバイダの加入者ということに。最初は、かけもちで、いろんなホームページスペースの使い方を考えたものの、やはりパソコンのアクセス設定も、アップする場所、メールアドレスもひとつの方が私には楽なので一本に絞ることにして、早々に引っ越しを敢行。

メールアドレスも変わりました。10月いっぱいまでは、旧メールアドレスも有効なので問題ないと思いますが、おいおいに。

新e-mail: kiri@air.linkclub.or.jp
新HP URL: http://www.linkclub.or.jp/~kiri

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 先日、7月下旬に発売されるという光芒社(旧丸山学芸図書)刊『インターネット共創社会---野(フィールド)のネットワークにむけて』という本で、書評サイトのひとつとしてKIKIHOUSEを紹介(一行程です)してくれる、というメールを頂いたばかり。(オンライン・マガジン「WebMag」からの転載だそうです)。
 早々に移転してしまって、なんだか心苦しいですが、発売後3ヶ月以内だったら、本に記載のアドレスからKIKIHOUSEにアクセスしても、移転通知ページからこちらにこられると思います。。。そういうひとがいるといいなあ。。


99.7.13

「気まぐれ映画メモ」に、「ホワイトハウスの陰謀」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉沢久子『ひとり暮らしのおいしい食卓』の感想文をアップしました。

 マッシュポテトのサラダは好きでよくつくるが、少し甘みを加えたいことがあって、そんな時はマヨネーズに少量の砂糖を混ぜ込んだりしていた。それが、今回読書メモで紹介した吉沢久子さんの本には、ハニーマヨネーズ(カップ1杯のマヨネーズに大さじ2の蜂蜜という割合)の作り方が。。。さっそく作ってポテトサラダに練りこんでみたら、これがまろやかでおいしい。フルーツサラダに使っても良しとある。

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 清水鱗造さんのホームページの「プロペラページ」にある「詩に関する談話室」に、詩の感想文「関富士子「本流へ」を読む」を投稿、掲載していただきました。せっかく入力フォームがあるのに、掲示板への書き込みに不慣れなため、メールで文書をお送りして、清水さんの手を煩わせてしまうことになってしまった。清水鱗造さん、ありがとうございました。


99.7.10

「気まぐれ映画メモ」に、「アンフォゲタブル」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、平野啓一郎『一月物語』』の感想文をアップしました。

 さる雑誌記事によると、新刊書が店頭に置かれるサイクルが1週間を切ったという。 つまり週に一度書店を覗いても、入荷したのに消えている新刊本もでてきたということだ。 近年の膨大な書籍出版数を思えば、驚くようなことではないのかもしれないが、 出版社の倉庫は新古本で溢れていて、裁断待ちというのは、どこか変。。。

 読書ガイドが欲しい。というとき、ウェブ上でそんな一助になりそうなのが、とものさんの読書の素というサイト発信のメールマガジン。複数書評ホームページの最新更新情報を定期的に巡回して発信するというこの試み、ウェブならではかと。多様な情報源サイトに負担がかからない情報の束の流れという意味では、他にもいろいろ応用がききそう。。


99.7.6

「気まぐれ映画メモ」に、「ディアボロス 悪魔の扉」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、さそうあきら『神童』(1〜4)の感想文をアップしました。

「言葉の小部屋」「文学系」コーナーに、「村上春樹『スプートニクの恋人』について」をアップしました。長文で読みにくい感想文です(^_^;)。

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 映画感想が20本分たまったので、「気まぐれ映画メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(99年4月10日〜99年7月3日分)は、「映画の小部屋」に、「映画メモ(11)」としてストックしました。


99.7.3

「気まぐれ映画メモ」に、「レインメーカー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、斉藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』の感想文をアップしました。

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 6月29日の夕刻、「『アメリカ現代詩 101人集』出版記念 詩とジャズのコンサート」というのを聞きに、新宿の「ピットイン」へ行った。。。と、感想を書こうと思っていたら関さんからメールで感想募集とあったので、そちらにのせてもらうことに。

 関さんの「rain tree」には、このイベントの様子や、朗読された個々の作品の感想が、デジカメ写真入りで詳しく紹介されています。現時点で須永紀子さんの感想もあり、私のも含め、感想執筆者追加の予定も。

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フランス旅行のこぼれ話(8)

 フランスの新幹線TGVはさすがに綺麗だが、南仏地中海沿いのローカル線になると、煤けていていかにもという感じ。ちなみに体験者によると、トイレは、そのまま線路に筒抜け方式だったという。二等でも禁煙室と喫煙室が別れていたのが、特徴といえば特徴。

 印象に残っているのは某停車駅で車窓から見かけた若い女性。ぽつんとホームの隅にジーパンに白いTシャツ姿で佇んでいた彼女、実は格好のいい駅員の帽子を持っていて、見ていたらそれをさっと被りなおして、さっそうと笛を吹いて列車の発車を告げたのだった。(こぼれ話・了)


99.6.29

「気まぐれ映画メモ」に、「ブエノスアイレス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、小谷野敦『もてない男』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(7)

 今回はこぼれ話のこぼれ話。旅行記に興味がある人むけ。3重の鍵のことを書いたら、かって南仏にでかけた山田猫さんも、現地で同じようなものにでくわしたと教えてくれました。ゴッホの足跡を辿った山田猫さんの南仏旅行記「プロヴァンス編」は、「ネット中毒者はエキスパンドブックの夢を見るか」というサイトの中の「ブックの本棚」というコーナーに、「ケニヤ編」と一緒に掲載されています。ただし、エキスパンドブック版。写真入りできれいです。

 また、ドイツ在住のisarさんも、私たちと同時期にフランス旅行をしていたと教えてくれました。同居人のTさんとふたりで自動車を運転して、ツール・ド・フランスのコース(帰路も含めれば、ほとんどフランス一周!)を巡る、というisarさんのフランス旅行記は「MunichLife」に連載中。


99.6.26

「気まぐれ映画メモ」に、「ふたりのベロニカ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉田敦彦『水の神話』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(6)

 南フランスのホテルの鍵で3回左に回転させて、また逆にもどして、ぐっと押しつけるようにして引かないと開かない、という手の込んだものに二回程でくわした。これは知らないと結構戸惑うと思う。私たちも最初どうにもならずに、階下からフロントの人を呼んで、開け方を教えてもらった。ドアの隙間から鍵のかんぬきの構造をみると、やはり3重位にかかるようになっている。鍵としてはけっこう古いタイプだと思うが、パリでも以前行ったイタリアでもお目にかからなかった。いちいち面倒だが安心感があるのは確か。


99.6.22

「気まぐれ映画メモ」に、「トリコロール 赤の愛」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本ばなな『ハードボイルド/ハードラック』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(5)

 フランスの人の多くは無事だと思えば横断歩道で平気で信号無視をする。つまり車が来ないのに赤信号で待っているのはナンセンス、という考えが徹底しているのだと思う。もちろん、こういう合理性の誘惑には、旅行者といえど、すぐ順応してしまう(帰国してもなおらない)。そんな事情も手伝っているのだろうが、車はおおむね安全運転で、よほどのことがないかぎり、歩行者がいると停止してくれる。
 バスには田舎道も含めて10回位乗ったが、どこも路面整備が行き届いていて快適。郊外の道路が複数交差する場所では、環状形式に道路がとりこまれて車が流れるようになっていたのが珍しかった。或る程度車の流量が多くなると限界があるのかもしれないが、なんといっても信号まちのストレスがなくて気持ちがいいので、日本でも試みてもいい仕組みではないかと。


99.6.19

「気まぐれ映画メモ」に、「トリコロール 白の愛」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、谷山浩子『浩子の半熟コンピュータ』の感想文をアップしました。

 神奈川県近代美術館で「水の物語 ヨーロッパ絵画にみる神話と象徴」展を見た。「水の力」は大好き。モローの作品3点あり。展覧会の目玉でもあるのだが、ウォーターハウスの「嫉妬に燃えるキルケ」がすばらしい。今月27日まで。
 新宿伊勢丹で開催中なのは「レメディオス バロ展」。本邦初公開という。バロは、スペインのシュールレアリストだった女性画家。奇想にとむ繊細な作風は、現代のグラフィックアートや、様式的にデフォルメされたイラストレーションの世界にも通じていて、発表年代からして、とても先駆的な感じがします。作品に込められた象徴的な意味合いが互いに共鳴しあっているような、物語性を感じさせる内面世界の構築も見所かと。こちらは今月25日まで。

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フランス旅行のこぼれ話(4)

 パリの地下鉄では、いったん自動改札を通って構内に入れば、どれだけ乗り換えしてもパリ市内なら均一料金。駅をでるときのチェックはない。その代わり機械的な仕組みで、床を踏み込むと体の重みで外側にだけ開くドアという無人の関門があって、無賃乗車を防ぐ仕組みになっている。その金属製のドアはいつもぴったり閉じているので、これに正面から向かっていくのは結構威圧感があるのだが、この関門をものともせず、ひとが出ようとしてドアが開いた瞬間に、外側から入れ違いに滑り込んでくる元気者(これも若い女性!)がいた。

 その女性、お金がないというより(倹約は倹約なのだろうが)、同時にスリルを楽しんでいるいみたいで、やったわ、ラッキー!というのりで、事後晴れやかに笑っていたのが印象的。その駅は私にとっていわくのあるパリ18区のシャトー・ルージュ!他の駅では、みんな粛々としていて、こういう心弾ませる違法行為、まったく見かけなかったので、あの駅界隈のバイタリティにあふれるというか、多人種混淆地域の雰囲気を象徴してると思ったことだった。。。


99.6.15

「気まぐれ映画メモ」に、「トリコロール 青の愛」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、阿部謹也『日本社会で生きるということ』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(3)

 パリの地下鉄の改札のシステムは、すべて自動改札になっていて日本と変わりないようだが、少し違うのは、機械の受け口にチケットを挿し入れると、通路を遮断している金属製のバーが、可動可能になって、押しながら進むと、バーが回転して向こう側に出られるようになっているところ。

 ところがどういうわけかチケットを入れたのに、バーがびくとも動かないという事態に直面した。まごまごとしながらそこで戸惑っていたら、後ろから来た若い女性が、さっと事態を見て取ったようで、なんと自分の未使用のチケットを財布から取り出して、新たに機械の受け口にさし込んでくれたのだ。おかげで私は無事通過できた。そのうえ彼女は自分の分とは別にして、そのチケットを私にくれたので、私は一回分得をしてしまった。親切なひとの爽やかな機転。メルシ。。。


99.6.12

「気まぐれ映画メモ」に、「愛を乞うひと」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉福伸逸『流体感覚』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(2)

 マルセイユの街をふらふら歩いて気が付いたこと。書店では麻原某氏のオウム本を堂々と売っていた。モディアノの小説の最新作、大友克洋のコミック「アキラ」の宣伝ポスターも見かけた。当然かもしれないが、ゲームソフトを売る専門店もあって、プレステーション用の新作ソフトのポスターが貼ってあった。こちらは世界同時発売らしくて、こういうのを見ると一挙にマルセイユの古い街角が新宿あたりの「日本的現在」に繋がってしまうような変な感じ。変わったところでは銃砲店。ショーウィンドウにナイフやライフルなどと一緒にピストルが並べらられていたのには、ううむと。


99.6.8

「気まぐれ映画メモ」に、「去年マリエンバードで」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、池田晶子『魂を考える』の感想文をアップしました。

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フランス旅行のこぼれ話(1)

 アヴィニヨンからセトに向かう列車の車中の話。モンペリエに住む大学生のナディアさんに、日本の映画を見たことがありますかと質問。一本だけ、魚がでてくるのを。というのが答えで、ああそれなら、妻を殺した男の人がでてくる、あの映画でしょう、というので話が通じたのが今村昌平の「うなぎ」。彼女は黒沢も小津も見たことがなかったようだが、さすがは97年カンヌのパルム・ドール受賞作。「日本」のイメージは、今やこうした色々な新しい経路を通して若い人に受け入れられていくのだろうなあ、と思ったことであった。。


99.6.5

「気まぐれ映画メモ」に、「GIジェーン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、平野啓一郎『日蝕』の感想文をアップしました。

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関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」11号)に、川本真知子詩集『勾配のきつい坂』の感想を掲載していただきました。


99.6.1

「気まぐれ映画メモ」に、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」の感想文をアップしました。

「言葉の部屋」に、「きまぐれフランス旅日記」をアップしました。写真はなるべくリンクするようにしましたが、長文なのでかなり重いと思います。

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文房具のはなし(4)

プラモデルの塗装はプラカラーというものを使うのだが、 これも結構揮発してしまって使いものにならなくなることがある。 ジオラマ関係の塗装で、楽しいのは私の場合フィギアの塗装だった。 だったというのは、今やるとあまり楽しくないだろうと思うからである。 ある日、1000円から売っている老眼鏡(既に二つ壊れた)を、 売場でかけてみたら細かい文字が良く読めたことがあって愕然としたことがあるが、 それ以来、なんだか細かい作業をするのを避けるようになった。 フィギアの塗装などもってのほかだ。あれは確実に目を悪くする。 そういいながらも、すこしずつ兵士セットとかが増えているのだ。(文房具の話・了)


99.5.29

「気まぐれ映画メモ」に、「愛しすぎて 詩人の妻」の感想文をアップしました。

 一昨日に、やや長いフランス観光旅行から帰ってきました。家に帰り着く途上、コンビニでねぎとろ弁当を買って、夜食にはカップラーメンも。な、なつかしい味(^_^;)。旅行の道中記はおいおいに。留守中もカウンターの数字が増えていて嬉しい驚きです。これからもどうぞよろしく。

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文房具のはなし(4)

 画材のことなど書いているので、よく絵をかくのだろうと思われるかもしれないが、 よほど気分がのらないと描かない。のると立て続けに描きたくなって、 そういう描画モードにはいることになるが、最近では滅多にない。 一番よく使ったアクリル絵の具も先日確かめたら、何色もひからびていた。 油絵の具に至っては、どんな状態なのか見当もつかないので箱もあけたくない。


99.5.8

「気まぐれ映画メモ」に、「羊たちの沈黙」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本隆明『匂いを読む』の感想文をアップしました。

 制作者、旅行のため、5月29日まで更新できません。その間、メールのご返事も書けないので、あしからず(^_^;)。

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文房具のはなし(3)

 カラーインキというものもある。ウィンザーニュートン社製の12色セットを、 こぶりの瓶とイラスト入りのラベルの可愛らしさが気に入って持っている。 こういうふうに書いていると、なんだかいつも色んな画材を買いあさってるみたいだが、 実際は、かれこれ20年くらいの間に集まってきた文房具のことなのである。 実をいえば、カラーインキで描いて残っているイラストは一枚だけだ。 それは親子の魚のイラストで、手製の額に入れてキッチンの壁に飾ってあるのだが、 たまにその絵を見あげるたびに、そういえばカラーインキセットがあったなあ、 どこにしまったかなあ、などと思い出しているのだ。


99.5.4

「気まぐれ映画メモ」に、「フラート」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、大野晋『日本語練習帳』の感想文をアップしました。

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文房具のはなし(2)

 水彩といえば、最近では(最近じゃないかもしれないが)、 水彩クレヨンとか、水彩色鉛筆というものができている。 あまり使う機会がないのだが、こういうものは好きで、たまに買う。 水彩色鉛筆は色鉛筆で描いた後、ぼかしたいところを、 水を含ませた筆でなぞる。するとにじんで水彩画に似た感じになるが、 なんだかのっぺりとした感じで、本格的というわけにはいかない。 もっともこれも練習しだいなのだろうが。


99.5.1

「気まぐれ映画メモ」に、「O侯爵夫人」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本隆明『詩人・評論家・作家のための言語論』の感想文をアップしました。

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文房具のはなし(1)

 先日、画材も置いてある文房具屋で水ペンというのを買ってきた。 知ってる人は知ってると思うが、柄の部分に水をスポイトみたいにため込んで、 押すと先端(ペンとはいえど筆がついている)に水分が滲むという仕組み。 ちょうど墨汁のはいった筆ペンと同じ様なものだ。 この水ペンが便利なのは、あと固形水彩絵の具さえあれば、どこでも水彩画が描けるところ。 ティッシュがあれば、きれいに筆先を拭えるので、筆を洗う必要もない。 固形水彩絵の具がなければ、普通のチューブ入りの水彩絵の具を板状のもののうえに、 必要分ひねりだしてほっといて乾燥させれば充分に代用になる。

 と、そういうつもりで買ってみたのだが、そしてまさにそういうものなのだが、 固まった絵の具を筆でなぞって色をだして、いざ紙のうえに塗る。 その色あいの調節や、濃淡。こればかりはやはりインスタントとはいかない。


99.4.27

「気まぐれ映画メモ」に、「フィラデルフィア」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、姫野カオルコ『整形美女』の感想文をアップしました。

 過日、オーストラリア大使館でのサロン・セミナーに行く。「オーストラリアの見方・日本の見方」という、リッキー・カーステンさん(東大社会科学研究所客員研究員)の講演。日豪関係の歴史は相互の誤解のうえに成り立ってきたという趣旨の講演の概略は、オーストラリア・ウェブの豪日交流基金オーストラリア図書館セミナー・リポートで読めます。大使館での講演というのは初めてで、治外法権と思うと少し緊張する。基金の方がコアラとカンガルーとビーチの国というイメージ以外のオーストラリアを紹介したいと言っていたが、講演のあとで供されたオーストラリア産のワインとチーズも美味しくて新しい発見。

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野鳥を眺める(8)

 野鳥を眺めるというテーマで書くつもりで、いつもなんだかそれてしまった。図書館に行く途中の多摩川上水にはいつも鴨の親子が泳いでいるし、多摩川までいくと、白鷺などよく見かける。堤防沿いの公園のニセアカシアの林などには色んな野鳥がいるのだろう。こういうことを書きながら、本格的なバードウォッチングという趣味はないので常識的なこともなかなかわからないのが残念。鉢の周辺に面白いことがあれば、また、ということで、とりあえずおしまいにします。そうそう、連載中に山田猫さんに教えてもらった面白いサイトを紹介。ダチョウを飼ってみたい方はどうぞ(^_^;)。。(野鳥を眺める・了)


99.4.24

「気まぐれ映画メモ」に、「ボディ・バンク」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、フレデリックL・ショット『ニッポン・マンガ論』の感想文をアップしました。

 市議選たけなわで街路を行き交う宣伝カーがかまびすしい。一時、いつもうるさいなあと思っていた焼き芋屋さんの販売車の拡声器の音声といりまじって奇妙な感じだ。すれ違うとき、お互い頑張りましょう。などという挨拶はしないものか、などと変なことを考える。

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野鳥を眺める(7)

 近所の神社の裏手にある動物病院の庭先の檻には野鳥が飼われていて、誰でも通りすがりに立ち寄って覗くことができる。 それらは傷ついてもちこまれた野鳥だと思うが、フクロウやトビといった大ぶりの鳥がいるので楽しい。 この病院に、かって駆け込んだことがある。

 それは4年前の年の暮れのことで、恒例の自家製正月料理の豚の角煮をつくっている最中に、キッチンのテーブルから、あやまってマーガリンのケースを落としてしまった。それが床で遊んでいたオカメインコのルルを直撃した。片足があがらない。病院には寒くて暗い夜道を急いで抱えていった。レントゲンを撮ったところ、幸い骨には異常がなく内出血ではないかということで、レザーの照射治療。翌日から休業で通院できないので、結局正月明けまで預かって貰ったのだった。


99.4.20

「気まぐれ映画メモ」に、「ザ・ロック」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、水上勉『電脳暮し』の感想文をアップしました。

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野鳥を眺める(6)

 鶯というのも来る。姿は滅多に見たことはないが、これはもちろん声でわかるのだ。今年は三月も半ばを過ぎて、 朝の床で、鶯の声を聞いた。浅い夢から目覚めたばかりで、うとうとしながら、妙にクリアなけきょけきょけきょという声を聴く。 こういう時間は至福の時にちかい。時節柄、初音を聴いたというのもおかしいが、なんだかのどかな初春がきた感じだった。

 雀、四十雀、それに目白といった小さな鳥たちもみかける。雀はありふれているが、 四十雀も目白もいったん覚えたら忘れない特徴のある姿をしている。ただ面白いなあ、きれいだなあと見ているが、 それでいて、いつもなんだかものたりないのは、かれらは大抵いそがしそうに枝移りをくりかえして、すぐにどこかへ飛び去ってしまうからだ。


99.4.17

「気まぐれ映画メモ」に、「奴らに深き眠りを」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉田知子『箱の夫』の感想文をアップしました。

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野鳥を眺める(5)

 これは十年近く前のことで、もう二度とないかもしれないが、庭にでていて、猛禽類の鳥(隼だと思う)と向かい合ったことがあった。 気が付くと至近の梢のうえから見下ろされている恰好になっていて、ひるんだ。美しさに見惚れると同時に恐怖を感じた。 なぜか動いたら一撃をくらいそうな気がしたのだ。
 後で思い出すとなんだか白日夢のような気がしないでもないが、友人に聞くと、そういうことがあってもおかしくないとはいう。 飼われていて逃げたものでなければ、ずっと奥多摩の山間にすむ鳥なので、餌を求めて多摩川沿いに中流域にくだって来たのではないか。 ちなみに私の家からは徒歩で五,六分で多摩川の堤防にでられる。。


99.4.13

「気まぐれ映画メモ」に、「眺めのいい部屋」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、竹田青嗣『プラトン入門』の感想文をアップしました。

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野鳥を眺める(4)

 鉢とは関係ないが、窓から崖の高いケヤキの梢で羽根をやすめるカラスの姿をよく見かける。 たいてい一羽で木のうろなどつついているが、集まってきて四羽程度になることもある。 もはや見かけで区別がつかないが、彼らは去年産まれた子供を含む一家族であろうと思っている。 細い枝をくわえて飛んでいっては巣作りする様子はなかなか楽しいもので、そのときは双眼鏡を持ち出して眺めた。 秋の紅葉のときには、赤や黄色の暖色系のバックのなかでひきたって、黒い羽根がこれほど美しいものかと驚いたことがある。

 尾長というのも、鳴き声はぎゃーぎゃーとうるさいが、長い尾をひいて、羽根をひろげて崖を滑空する姿は美しい。 彼らは、ごくたまに早朝など集団で飛来する。めったにないが、もしそんなおりに立ち会うことができると幸せな気分になる。 動きにスピード感があって、ざわざわとやってきてざわざわと去って行く、一陣の風のざわめきのようだ。


99.4.10

「気まぐれ映画メモ」に、「フェイク」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、町沢静夫『わたしの中にいる他人たち』の感想文をアップしました。



 読書メモが30本分たまったので、「走り書き「新刊」読書メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(99年1月5日〜4月6日分)は、「言葉の部屋」に、「読書メモ(9)」としてストックしました。

 映画感想が20本分たまったので、「気まぐれ映画メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(99年2月16日〜99年4月6日分)は、「映画の小部屋」に、「映画メモ(10)」としてストックしました。

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野鳥を眺める(3)

 ひよどりたちは、とても用心深い。1羽のときもあるが、4,5羽程度の群がたいてい一緒にやってくる。 集団で来て、仲良く食べるかというと、やはり順位があるようで、最初に食べ始めた一羽が、他をなかなか寄せ付けない。 個体差もあるようで、用心深いのか臆病なのか、鉢のすぐ近くの枝まで来て、あちこちに居場所を変えたりして様子を窺いながら、 結局、鉢まで降りてこないで飛び去って行くものもいる。 もっとも鉢の置いてある切り株は、50センチほどで居間のガラス戸に面しているから、相当勇気がいるのかも知れない。


99.4.6

「気まぐれ映画メモ」に、「恋におぼれて」、「フレンチ・キス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、荒木経惟『荒木経惟の写真術』の感想文をアップしました。

 映画メモは今回までメグ・ライアンの出演作。普段演歌は聴かないしカラオケとも縁がない生活をしてるのだが、先日テレビドラマの「兄弟」というのを見て、なかにし礼兄弟の並々ならぬ思い入れのあるように描かれていた「石狩挽歌」という歌に興味を持って、北原ミレイのCDを何度もかけながら歌いまくった(もちろんお酒入りのことで、ひととき我が家は居酒屋と化した)。「石狩挽歌」、知ってる人は知ってるように「海猫(ごめ)」とか、「筒袖(つっぽ)」とか、雰囲気のある言葉がでてきて、メリハリのある良い曲なのだが、二番の歌詞に「変わらぬものは古代文字」というフレーズがでてくる。その「古代文字」というのが何を指すのかわからない。わからないと気になるもので、どなたか知ってる人おられますか。北海道はオタモイ岬にニシン御殿の見える、石狩湾に臨む朝里の浜。「古代文字」とは、アイヌ文様?を指すのかとも思うが、謎です。。。

 模型やプラモデル専門のWEBマガジンを企画制作されている鈴木正美さんのサイト「NIPPON 1/76」の「プラモを使って戦場カメラマン」コーナーにジオラマ写真を二枚投稿。掲載していただきました。鈴木さんに感謝。ジオラマ版「ロシア軍の進軍風景!」(^_^;)に興味のある方はぜひに。。

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野鳥を眺める(2)

 鉢にやってくる灰色の鳩は、いつも一羽だけ。その大胆さから、かっては飼われていたのが野生化したものかと思われる。 鳩がご飯粒を啄んでいると、ひよどりが4,5羽やってきて、周囲でけたたましい声をあげたりする。 時には、おこぼれを取ろうとむかってゆくものもいるが、鳩の応戦にあって、近づけない。 鳩が思う存分ご飯を食べて飛び去った後が、彼らの天下になる。


99.4.3

「気まぐれ映画メモ」に、「インナースペース」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、柏木博『20世紀をつくった日用品』の感想文をアップしました。

 先月はスターチャンネルでメグ・ライアン特集を見たので、今回は「恋の闇 愛の光」の感想に続けて出演作を。

 映画メモの人名間違い表記。ホキアン・フェニックスをホアキンに訂正。スターの私生活ゴシップというのは興味なくて、ほとんど知らないのだが、この人夭折した俳優リバー・フェニックスの弟さんという。そう思って見ると「秘密の絆」の弟役演技も別の味わいがあるかも。また、この映画で共演したリブ・タイラーと仲良くなったとか、その後、別れたとか。なんだか。。。

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野鳥を眺める(1)

 裏庭に楓の切り株があり、その半ば空洞になった切り口に手製の六角形の木の板をはめ込んで、小さなテーブル代わりにしている。 以前そこにはよく「とら吉」(勝手にそう呼んでいる近所の猫)が置物のように座り込んでいたのだが、最近見かけない。
 先日、そのテーブルのうえに絵柄の面白い鉢を買ってきて置いてみた。中には残ったご飯などを入れてみる。 すると、効果覿面。野鳥がやってくる。ひよどり、鳩、雀、四十雀。 雨の日にも、濡れそぼったひよどりが、みすぼらしいなりで飛んできたのには、ちょっと驚き。 慣れてしまわない程度にこれからも時々ご飯を置くことにする。


99.3.30

「気まぐれ映画メモ」に、「秘密の絆」、「誘う女」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉本隆明+中田平『ミシェル・フーコーと『共同幻想論』』の感想文をアップしました。

 遅まきながら今年も奥多摩吉野梅郷に梅を見に行く。毎年時期が難しいのだが、さすがに今頃行くと、咲いていなくてがっかりということはない。都内とは気温が違う上に、ちょっとした高台の斜面に全山梅ずくしという感じで植えてあるので、終わりかけてるのもあるが、遅咲きのものなど満開状態でうるわしい。晩期のクロサワ映画にでてくるような夢うつつの風景を楽しんで、梅の香りの漂う春風に吹かれながら暖かい甘酒を飲んで帰る。

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人参サラダについて書いたら、ペコさんが人参ピラフのレシピを送ってくれた。嬉しいので以下に。

ハ にんじんのピラフ

ハ 米      カップ2       米は洗ってざるにあげる
人参     300g       人参は5mm角、玉ねぎはみじん切り
玉ねぎ    100g       オイルで玉ねぎ、人参、米をいためる
オリーブオイル 大さじ2      炊く
湯      380cc
チキンキューブ  1コ
塩        少々


99.3.27

「気まぐれ映画メモ」に、「恋の闇 愛の光」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、桝野浩一『ますの。』の感想文をアップしました。

 一人だと3本パックで買ってきた人参は結構悪くしてしまう。一本まるごと、千切りにして塩もみをする。これをオイスターソース、胡麻油、それぞれ小さじ2、酢大さじ1と三分の一で、あえる。一晩置くと味がしみてさらに美味しい。最近教わって気に入っている一品。


99.3.23

「気まぐれ映画メモ」に、「オスカーとルシンダ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、村上龍『ワイン 一杯だけの真実』、『フィジカル・インテンシティ'97-98 season』の感想文をアップしました。


 椿事にはでくわすもので、図書館前のベンチの横で小柄な中年おじさんに長身の中学生がつかみかからんばかりに怒鳴っていた。
 「おまえだんごたべたろ!」みると確かに白いビニールの包みをおじさんが大事そうに抱えている。どうやらベンチに置いてあった包みを失敬して食べかけたところを見つかってしまったらしい。中学生少年の顔はよほど悔しかったとみえて蒼白にゆがんでいる。
 「かねかえせようう!」少年はとうとうおじさんの胸ぐらをつかんだ。おじさんはそれまでずっと顔を紅潮させて黙りこくっていたのだが、ついに「い、いくらだ!」と少年に負けないくらいの大きな声で、開き直って怒鳴りかえしたのだった。

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「エキスパンドブック の 小部 屋」に、関富士子さんの詩集『螺旋の周辺』のエキスパンドブック版をアップしました。『螺旋の周辺』のテキスト全文は、既に関さんがrain treeで公開されていますが、前回製作した『飼育記』同様、エキスパンドブックによる、詩の縦書き表示の試みです。また、今回の詩集には自作のイラストをまぎれこませてもらっています。拙劣ながら楽しんで描いたので、テキストの彩りとして見ていただけると、制作者としては嬉しい。
 今回も詩集のエキスパンドブック版製作を快諾してくださった関さんに感謝。


99.3.20

「気まぐれ映画メモ」に、「パウダー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、高井有一『高らかな挽歌』の感想文をアップしました。

 上野にドラクロワを見に行くが、長蛇の列にパスしたので、ピカソ展(於上野の森美術館・〜6月14日)のことを。展示は青の時代から晩年まで揃っていたが、「ピカソを創った女性たち」というテーマで、6名の女性をモデルにした肖像画を中心に観ることもできるというのが趣向のよう。ピカソの女性関係を描いた「サバイビング・ピカソ」というジェームズ・アイボリーの映画があるが、この美術展に行く人は、後先にビデオで見るのも面白いかなと思った。他にはマネの「草上の昼食」を元に原型を留めないほどデフォルメした連作が印象的だった。


99.3.16

「気まぐれ映画メモ」に、「アンナ・オズ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、吉田直哉『脳内イメージと映像』の感想文をアップしました。

 メンチカツ丼というものをつくる。なにそれと言う人は言うと思うが、スーパーの総菜コーナーに丼ものとして売っていたので、あれを作ろうと。作り方は簡単で、だし汁、砂糖、醤油を合わせて煮立てて、市販のメンチカツ(つくってもいい)、玉葱(あれば)を放り込んで味を含ませ、溶き卵をおとして、半熟位になったら汁ごとご飯にのせかける。考えようによっては、カツ丼より肉をミンチにする分手がかかっているので高級だなどと無理なことを思いながら食べる。柔らかいので老人向きかと。


99.3.13

「気まぐれ映画メモ」に、「真夜中のサバナ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、諸星大二郎『夢の木の下で』の感想文をアップしました。

「詩の小部屋」に、「夏から秋へのノート」をアップしました。フリーウェアのオンラインソフト「縦変」を使った縦書き表記の試みです。

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 FF8のこと(3) 随分回り道をしながらぼちぼちやっていたゲームを無事終了。4枚目のCDでは、相当量のデータがエンディング用のCGに使われているので、終わらせた人だけが見られるシーンはとても美麗。

 このゲームで印象に残ったのは、モーションキャプチャー(実際の人間の動きを撮影した映像から、キャラクターの動きをつくる作業)を採用したというCGムービーの動きの流麗さと、実験的に創案されたという戦闘システム。後者は理解するまでややこしいが、知れば知るほど味がでてくる感じ。ただ、わかりかけた頃にゲームが終わってしまう。。。


99.3.9

「気まぐれ映画メモ」に、「デリカテッセン」、「ロスト・チルドレン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、宮垣元+佐々木裕一『シェアウェア』の感想文をアップしました。

 たまにてくてくと多摩川の堤防沿いにある公園まで散歩する。すると、時々、一人で社交ダンスの練習をしている男の人を見かけることがある。邦画でもヒットしたし、コマーシャルでも最近見かけることのある、この社交ダンスの独り練習風景、眺めてると悪いと思いながらも、なかなか優雅で楽しくて見飽きない。透明な空気のなかに幻のパートナーの容姿を想像したりして。。


99.3.6

「気まぐれ映画メモ」に、「ローズウッド」、「ゲーム」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、井上一馬『ブラックムービー』の感想文をアップしました。

 先日、ウィリアム・モリスの壁紙見本を集めたCD(「WILLIAM MORRIS SELECTED WORKS 」PLANET ART。 Royalty and License Free)から、気に入った図柄をプリントアウトしてみた。発色や模様の継ぎ目など画像ソフトで加工処理すると、大きさも鮮明さもかなり実用的な所までせまれそう。便利な時代になったものです。

 昨日は関東地方に春一番。奧多摩ではこれからが梅見の季節。。

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関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」10号)に、藤富保男詩集『客と規約』の感想を掲載していただきました。


99.3.2

「気まぐれ映画メモ」に、「シャロウ・グレイブ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、鈴木光司『家族の絆』の感想文をアップしました。

 私は前髪を長くしているので、 うっとおしいときに、カチューシャ(女性用のヘヤバンド)なるものを使う。
それが洗面台の横に固定してある洗濯機の裏側に落っこちた。 さんざん苦労して、懐中電灯と細い棒を使って引っぱり出したが、 その作業の副産物は、埃まみれの靴下の片方。ううむ。

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 FF8のこと(2) FF8のバグとスクウェアの対応が新聞ダネ(朝日新聞社会面に二度)になっていた。それだけ話題性があるということなのだろうなあと。バグはディスク3にあり、モンスターが倒せなかった場合に画面がフリーズするというプログラムミスで、製作段階で5万時間チェックしたが気付かなかったという。スクウェアでは、発生確率は1%以下というが、すでに1000本以上のソフトが修理のために送り返されている(2月25日の時点で)というから怪しい。もっとも数百万本売れるソフトなので数字は合うのでしょうが。

 私もディスクにアクセスしている時に、不定な場所で画面が暗転したまま動かなくなった。げげっと一瞬私もフリーズしたが、もしやと思いディスクについていた汚れ(不注意につけた指紋)を拭き取ってみたら、なんということもなくなった。記事を先に読んでいたらバグを疑ったかもしれない。このようなケースもあるのでご注意を。


99.2.27

「気まぐれ映画メモ」に、「スピード2」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、鈴木光司『リング』、『らせん』、『ループ』、『バースデイ』の感想文をアップしました。

 FF8のこと(1) FF8をぼちぼち楽しんでいる。グラフィックが美麗。制御不能のパラム・ガーデンがフィッシャーマン・ホライズンに激突するシーンは、「スピード2」に似ているなあ。


99.2.23

「気まぐれ映画メモ」に、「アメリカン・バッファロー」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、宮台真司『これが答えだ!』の感想文をアップしました。

 珍しく春めいた陽気の日のこと。キッチンで、ガスもれの点検に来た東京ガスの人に、ハムはいたむから冷蔵庫に入れたほうがいいですよ、と言われて、慌ててしまい込みました(^_^;)。。。


99.2.20

「気まぐれ映画メモ」に、「イノセント・ライフ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、鈴木康也『ただいまこの本品切れです』の感想文をアップしました。

 先日テレビで、風邪の予防に日本茶が有効という話をやっていた。日本茶でのうがいを励行している静岡の小学校では、風邪の罹患率が他校より低いという。ウィルスが侵入するのを、お茶の成分が邪魔するそうで、お茶の葉を粉末にしてご飯にかけたりして摂取するともっと良いとも。

 そこに、降って湧いたようなダイオキシンのお茶の葉報道。粉末にして食べたりしなければ安全とは、識者のコメント。ううむ。。。

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「本を読む女の子」作ってみたと、感想を頂きました。ふふふ。嬉しい。


99.2.16

「気まぐれ映画メモ」に、「ナイト・ピープル」、「ナディア」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、松井孝典+横山俊夫『二十一世紀の花鳥風月』の感想文をアップしました。

 ことは、QQ(九官鳥)が、九官鳥フード(マイナーフード)という餌を、ケージの外に食べこぼすことから始まる。居間のフロアの周囲に散らばった餌が見苦しいので、時々、ガラス戸を開けて、餌を箒で裏庭に掃き出すのだが、そこは西向きの崖に面した、幅2メートル長さ10メートルほどのセメントで固めた狭い裏庭。荒んだ風情が好きで、ろくに掃除しないので、冬はケヤキの落ち葉で埋まっている。

 そこにこぼれ落ちた九官鳥フードを食べようと、最近ヒヨドリが数羽舞い降りてくる。九官鳥フードは完全食だが、どうやらヒヨドリも好物らしいことを発見。かくて裏庭はヒヨドリ(そういえば、体型が九官鳥に似ています)の恰好の餌場となりつつあるのであった。

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 映画感想が20本分たまったので、「気まぐれ映画メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(98年12月8日〜99年2月13日分)は、「映画の小部屋」に、「映画メモ(9)」としてストックしました。


99.2.13

「気まぐれ映画メモ」に、「ボクシング・ヘレナ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、呉智英『ロゴスの名はロゴス』の感想文をアップしました。

 このところ、映画メモで続けていたデビッド・リンチ監督作品の感想も、前回の6作品目にして、とりあえず種切れになりました。今回のせたのは、リンチ氏の娘さんであるジェニファー・リンチ監督作品。リンチ関連作を次回にも予定。。


99.2.9

「気まぐれ映画メモ」に、「ロスト・ハイウェイ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、中井久夫『最終講義』の感想文をアップしました。

 「ギャラリー」に、「クラフトであそぶ」のページを作りました。掲載してあるイラストをコピーして、プリントアウトすると、超簡単な折り紙切り紙細工が楽しめます。作る人いるだろうか。。。

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 ビジネス書の新刊書評メールも配信している「旭屋書店ホームページ」の、おすすめ本のウェブ(「本を愛する人のWEBサイト集」)のコーナーで、キキハウスの「言葉の部屋」を紹介していただきました。ホームページ製作担当の寺島さん、見つけてくれて感謝。うちからもリンクしました。  


99.2.6

「気まぐれ映画メモ」に、「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、岡田斗司夫『東大オタク学講座』の感想文をアップしました。

 散歩していて、坂道をたったと小走りに駆け上がってくる犬とすれ違った。脇目もふらず、尻尾を垂れて、そういうのも変だが、なんだか険しい顔つきをしている。するとその後から二人の男がやはり坂を駆け上がってきた。手に棒のようなものを持っている。まさか、と思ったが、その様子から犬を捕獲するつもりらしいのが窺えた。よく見ると棒のようなものの先端には針金で輪がつくってある。彼らと行き違い、坂を下りきったところに停めてあったバンを見ると、車体の横に都の衛生局という文字が。
 思うに、そこまでかなりの道のりを車で追跡してきて、細い坂道から犬に逃げられそうになり、慌てて車を降りて捕獲にかかったというところだろうか。そう想像すると、あの犬の憔悴しきったような顔も納得がいく。うまく逃げのびてくれるといいのに。でもきっと駄目だろうな、などと無責任なことを思う。。。

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関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」9号)に、吉増剛造『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』の感想を掲載していただきました。


99.2.2

「気まぐれ映画メモ」に、「ワイルド・アット・ハート」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、シオラン『シオラン対談集』の感想文をアップしました。

 基本的にロールプレイングゲーム好きなので、結構つきあってきた。シリーズ最初の頃の「ウィザードリィ」や「ブラックオニキス」の強烈な印象があって、あの仮想世界で暗い迷宮をうろうろと探索する新鮮な興奮は、当時はじめて体験したひとにしか分からないかもしれない。それは今までにない何かを確かにゲームの世界(私たちの幻想世界に、と言っても良いが)に付け加えるような体験だった。60歳を過ぎて、はじめて「ウィザードリィ」に夢中になったという矢野徹氏の、興奮の日々を綴った『ウィザードリィ日記』(アスキー・88年日本SF大賞を受賞)を読み、大いに共感したのもその頃だ。

 今でも年に一度か二度、無性にゲームにのめりこみたくなることがある。体がどこかで中毒者みたいに、あの頃の興奮を再現したいと思いこんでいるらしい。ゲームシステムは格段に進化して、かってのようなシンプルさは望めない。実際、それで裏切られることも多々あるのだが、こりない。ということで、先日セブンイレブンで、ついつい「ファイナルファンタジー8」を予約してしまった。

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 嬉しさのあまり宣伝です。関富士子さんがホームページ「rain tree」に掲載されているポエムマガジン「rain tree」9号が、紙版でも発行されました。今号には、拙作「あいうえおうた」全編を掲載してくださっています。「rain tree」紙版(隔月刊)は、関さんとゲストの詩やエッセイが、A3用紙一枚に、コンパクトにレイアウトされた瀟洒なポエムマガジン。こういうのが二ヶ月に一度忘れた頃に郵便受けに届いていると嬉しい。購読ご注文は「rain tree」から関さんにメールで。  


99.1.30

「気まぐれ映画メモ」に、「ブルー・ベルベット」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、柳美里『言葉のレッスン』の感想文をアップしました。

 先日、また多摩の温泉に行った。「つるつる温泉」は、JR武蔵五日市駅からバスで20分ほど山間に入ったところにあるアルカリ性単純温泉。料金は大人3時間800円で、浴衣は300円のレンタルがあり、タオルは100円で売っている。もちろん持っていけば無料。

 温泉というとゆっくり一晩泊まってじゃなきゃやだという感じで、長年過ごしてきたが、前回の「多摩源流小菅の湯」といい、この「つるつる温泉」といい、ハイキングしたり行楽帰りに汗を流して帰るために利用するタイプのもの。時代を映しているというべきか。建物も新しく、入浴システムも合理的にできている。入り口で手首に巻く鍵つきベルトを渡されるところなど、温水プールに入るという感じ。風情がないといえば無いが、これはこれで楽しい。湯につかれば、あとはなべて茫々たるものだし。ここの湯は少し熱めだが慣れれば丁度良く、後々までほかほか。ごろ寝してビールなど飲める広間付き。年配の方、今時の温泉事情を知るために行ってみるのもよいかも。 。。  


99.1.26

「気まぐれ映画メモ」に、「イレイザーヘッド」、「エレファント・マン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、山本ひろ子『中世神話』の感想文をアップしました。

 今回から映画メモは、しばらくデビッド・リンチ監督作品が続く予定。以下にリンチ氏の略歴を。

デビッド・リンチ 1946年、モンタナ州ミズーラに生まれる。父親が農務省の仕事をしていた関係で、幼少時から各地を転々とする。画家を志してボストン美術館付属学校に入学するが、1年で中退。ペンシルヴァニア美術アカデミーに入学。アニメ短編などを手がけて奨学金を得る。70年にロサンゼルスに移り、72年から5年がかりで「イレイザーヘッド」を制作、メル・ブルックスに認められ、ブルックスフィルムで「エレファント・マン」(80)を撮った。フランク・ハーバートのSF「砂の惑星」(84)を映画化。「ブルーベルベット」(86年)、89年テレビシリーズ「ツイン・ピークス」。「ワイルド・アット・ハート」(90)で、カンヌ映画祭パルム・ドール大賞を受賞。「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間」(92)、「オン・ジ・エアー」(92)、「ホテル・ルーム」(94)、「ロスト・ハイウェイ」(97年)などがある。画家や写真家としても活動。 。。  


99.1.23

「気まぐれ映画メモ」に、「フル・モンティ」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、パトリック・モディアノ『1941年。パリの尋ね人』の感想文をアップしました。

 前回の、サイン会の人の名前、山田太郎と書きましたが、山本太郎さんの間違いでしたので、表記を訂正いたしました。どうも失礼しました。ちなみに、当日販売されていた本の題名は『かあちゃんごめん、普通に生きられなくて』です。誤りを指摘していただいた山田猫さん、どうもありがとう。。。  


99.1.19

「気まぐれ映画メモ」に、「エル・スール」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、山田風太郎『いまわの際に言うべき一大事はなし』の感想文をアップしました。

 日曜日。渋谷ブンカムラで開催中の「パリ オランジュリー美術館展」(2月14日まで開催)に行く。館内はかなりの混雑だが、展示作品は素晴らしい。セザンヌ、ルノアール、マティスが特に充実していて、中でもマティスを見るだけのためでも1300円は安いと思う。駅への帰路、道なりにあったマクドナルドで、センター試験帰りの高校生たちに混じって「グラタンコロッケバーガーセット」500円をそそくさと食べる。手づかみでポテトスティックをむさぼり食べるの図は、どこかかなしい。

 道を隔てた正面にある書店ビル「ブックファースト」に寄って、3階で本を物色していたら、突然「みなさん、今読んでいる本を置いて、すぐに一階入り口にお越し下さい。私は山本太郎です。」とアナウンスがあった。店内の客に向かって本を置いて来いというのは、なんとも面妖なアナウンスもあったものだと訝しんだが、もちろん無視して売場の回遊を続けた。帰りがけに入り口を通ると、いわゆる山本太郎氏のサイン会をやっていて謎がとけた。特別記念として本をその場で買うと、彼とのツーショットをポラロイドカメラで撮影した写真をくれるという。まわりに人だかりがしていて、通行人もみんなくすくす笑っている。さては山本氏は人気のコメディアンなのだったか。私にはよくわからないが。  


99.1.16

「気まぐれ映画メモ」に、「ラスト・イノセントマン」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、レイ・ブラッドベリ『バビロン行きの夜行列車』の感想文をアップしました。

 沈む夕陽や月がとても大きく感じられるときがある。ものの本によると地平線や周囲の風景との比較から生じる錯視現象らしいが、真夜中に起きて見つけた満月など、尋常ではない大きさをしている時があって、錯視とはいえ、目を疑い、やっぱり生きてて良かったと思う。

 この前窓から見た夕陽も、明日にも世界が滅びるかと思うぐらい大きかったので、愚かにも慌てて写真を撮った。結果はご覧のように小さいものである。夕陽のことは「猿のことば」にも。

ARCH


 みかけの夕陽や月の大きさが本当に目の錯覚と言えるのかどうか。アラン『考えるために』(小沢書店)に興味深い考察があります。

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 関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」9号)に、短文エッセイ「猿のことば」を掲載していただきました。


99.1.12

「気まぐれ映画メモ」に、「トリガー・エフェクト」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、ディーノ・ブッツァーティ『石の幻影』の感想文をアップしました。

 この間読んでいた『多摩文学紀行』(けやき出版)という本の中に、私の住む地域をさして、「ここら一帯は東京の稚内と呼ばれるほど寒いところです」(家田荘子)とか、「冬は(東京と)5度位ちがうよ」などと書いてあって驚いた。そ、そうだったのか。
 いずれも初めて聞く話で、実感からしてそれほどでもないと思うが、このところ寒い。。。


99.1.9

「気まぐれ映画メモ」に、「ミュート・ウィットネス」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、中島義道『うるさい日本の私、それから』の感想文をアップしました。

 山梨県の多摩源流小菅の湯という所に行った。電車ならJR奥多摩駅からバスで20分。小菅の湯は、かなり辺鄙な高台にある共同浴場である。バスタオル、タオル、浴衣付きで露天風呂を含む6種類の浴槽に浸かれて、休憩部屋(みんなごろごろ寝ている)つきで3時間大人900円、というのは安いと思ったが、帰ってからガイドブックなどを見ると、相場のようではある。
 退出した頃には、定員オーバーで入場制限がかかり、玄関先には人の列ができていた。山のなかで温泉の入浴の順番まちとはちょっと変だが、ここまできたら仕方がないというところか。滅多にないという話だったが、こういう混み方、いかにも今風かも。。。

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 関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」9号)に、群ようこ『尾崎 翠』の感想を掲載していただきました。


99.1.5

「気まぐれ映画メモ」に、「真実の瞬間」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、辻邦夫+水村美苗『手紙、栞を添えて』の感想文をアップしました。

 新年の兎が、モロゾフのチョコレートの箱を抜け出して、なんと山田猫(周)さんのホームページ「赤と黒のふたご」「近頃のふたご」コーナーに出かけている!

 「近頃のふたご」のコーナーは、山田さんがネットで見つけた色々なジャンルの面白サイトを紹介されているもの。「警察庁」のホームページ(せり出してくるワッペンが強そう)とか。いつも面白いです。

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読書メモが30本分たまったので、「走り書き「新刊」読書メモ」のファイルを更新。これまでのメモ(98年10月6日〜1月2日分)は、「言葉の部屋」に、「読書メモ(8)」としてストックしました。


99.1.2

「気まぐれ映画メモ」に、「桜桃の味」の感想文をアップしました。

「走り書き「新刊」読書メモ」に、広告批評別冊「淀川長治の遺言」の感想文をアップしました。

「詩の手帳」に、年賀のご挨拶「兎の新年」をアップしました。

 元日は夕方からの来客(小一のなっちゃん付き)で、10時過ぎに早々と沈没。明け方目覚めて、窓に大きな満月がかかっているのを見る。 なんだかルナティックな気分で、パソコンに火をいれた。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 「兎の新年」に隠れている兎は、近くの羽村動物園というところで撮影したものです。

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 関富士子さんの「rain tree」(「rain tree」9号)に、中川千春編『詩とはなにか 罵倒詞華抄』の感想、他を掲載していただきました。