わ行

わ行
●ワイフ
自分の嫁について第三者に語る場合、「ヨメサン」「ヨメハン」「カミサン」「テキサン」「カカア」「オバハン」「女房」「妻」「嫁」「うちの……」など、いろんな呼称があるが、個人的には「うちのワイフが……」というタイプが一番苦手だ。きっとこのテの人は、土曜ワイド劇場で殺人が勃発するような屋敷に住み、ガウンをはおって、ロッキングチェアに座り、犬にはロドリゲスとかいう名前をつけそうな気がする。

●ワガハイ
朝日新聞の夕刊に連載されている砂川しげひさの4コマ漫画。銀田一先生一家の飼いねこ
ワガハイのほのぼのとした世界……らしい。以前のタイトルは「Mr.ボオ」。いずれも、オチなし、ネタなし、意味なしの史上空前の特筆すべき、おもろなさ。また、この前に連載されていた「サミット学園」もしかりで、朝日の夕刊漫画の系譜のすごさを知る。

●渡辺篤史
俳優なのだが、今や「建もの探訪」の建築リポーターとしての新境地を見いだした。とにかく礼儀正しく、常に「失礼します」を繰り返し、なんでもない収納や階段なんかも「はぁ〜」「いやいやいや……」と大げさに驚いてみせる。調子にのって本まで出したらしい。

●わて (阪)
中高年の女性が使う「私」の意。京都では「あて」。これを使うタイプの人は、若い頃「うち」と言っていたケースが多い。「うち」が何歳ごろから「わて」に変化するのか、とても興味深い問題である。

●わや (阪)
無駄になる、失敗する。一生懸命努力したのに、ゼロに帰してしまう、というニュアンスが近い。店主も、何度このHPの素材をわやにしたことか……。「ほんまわややがな」。

●ワレ! なんぼのもんじゃい!(阪)
「あなたはいったい、どれほどの価値がある人なのですか?」といった相手を値踏みするセリフ。使うシーンとしては、ちょっと意味は違うが江戸の「てやんでぃ! べらぼうめ!」に似ている。店主は日生球場にて、近鉄・日ハムの試合で大乱闘となった際に、親分大沢啓二監督が「てやんでぃ!」と叫んだのを聞いていたく感動したことがある。