1月のカレイ釣り |
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湾内の小物釣りは、シーズンごとにさまざまな魚が釣れるのでとっても楽しいっすね。真冬の狙い? そりゃーもー、カレイですね。しかしカレイという魚、一言で小物と片付けてしまうには惜しい。ん? 何が。ときには、40センチオーバーの大物にも出会えるし、30センチ超えるとそんじょそこらの小メジナなんかより、よっぽどいい引きするんだから。小メジナが嫌いなわけじゃない。好きなんですよ。下手したら、メジナ釣りは最も好きな釣りのひとつですよ。カレイとともに、ね。
冬になると、カレイは浅瀬を目指して海底を這いながらやってくる。魚影の濃いときには、カレイは海底に折り重なるようにびっしりといるらしい。カレイ釣りのイメージ…、ぼくらは浅瀬で待ち受けて、集まってくるカレイを片っ端から釣る。きょう釣れて数が減った分は、あしたには新しい魚で補充される。
湾内の小物釣りの基本は、“小突き”っすね、やっぱり。片テン2本バリなどの仕掛けで、オモリが着底したあとサオを上下しエサを踊らせる、そのためのワザが小突きです。魚の注意を引くためのアプローチで、普通は、魚をフッキングさせやすくするための技術でもあったりするんですね。
エサに飛びついたカレイは、その場を動かずにエサを呑み込む(水槽で飼ってたカレイは、そうしてたよ)。だから、小突いているだけではアタリはわからない。ある程度小突いたら、“誘い上げ”てみる必要がある。
基本は、あくまで小突き。なぜって? 面白いんですよ、小突くと。しかし、いくら小突いても釣れないことも、ある。 |
● 1997年1月にとあるDailySportsというスポーツ紙に掲載した記事を、手直しして掲載しました。(October 21, 1998) Updated November 8, 1998 Tadahiro Iwami / e-mail iwami@air.linkclub.or.jp |