○たまにっきロングアイランド編○

主な登場人物
夫=トリケラ(トプス)、妻=ブロント(サウルス)
長男=ティラノ(サウルス)、長女=スコミムス



<平成15年4月>

4月20日
イースターの日曜日。お天気を心配したけれども晴れでよかった。 10時から夫の勤務先でイースターエッグハントがあり、 べーグルなどの軽食が饗されるので、朝食をとらずに出かけた。 イースター=春のイメージでうきうきした気分で、窓の外の あたたかそうな日ざしを目にしたのでまんまと騙されて、半袖で 外出したら、風がとってもつめたかった。みんなは「今日はいい 天気でよかったけど、寒いね」と口々に言っていた。長そでの シャツの上にジャケットを羽織っている人たちの中で、一人で 夏みたいな格好をして変に目立っていたので悲しかった。

ひとしきり皆の空腹がみたされた頃に、エッグハントの開始。 「ブロント、僕ティラノをみるから、スコミムスの面倒みてよ」と トリケラに声をかけられたものの、家族が食べ残したべーグル、菓子パン やら飲み物を両手いっぱいに抱えていたわたしは、「ティラノは 一人でいかせればいいんじゃないの」と冷たく突き放してしまった。 小さい子が見つけやすいように、大木の下の枯れ葉の中に隠された たまご(プラスチック製で、中にチョコやあめが入れられるように 中が空洞になっていて、半分のところでパカッと開けられるように なっている。ピンク、紫、黄色、緑、その他のパステルカラーが ついていて色とりどり)を探しに、トリケラとスコミムスは 幼児用エリアに突入。ティラノは大きい子のエリアへ走っていった けれども、わたしのところからは全然見えない。こんなふうにして 目を放しているすきに誘拐されちゃうんだよねー、なんてちょっと 心配になりつつも、両手に食べ物をかかえて芝の上に座り込んで しまったので動けない。「ま、いっか。」
あちらこちらから「ママ、見て見て。こんなに見つけた!」という こどもの歓声が聞こえてくるのに、うちの子供達は全然もどって こない。毎年のことなんだけど、他の人をつきとばす勢いで 走っていく現地のこどもたちにまざって、”お上品に”エッグ ハントをするうちの子たちは、全然たまごがとれないんだよね。 あそこにたまごが見えると思っても、がつがつした他の子に 先にとられちゃうの。結局ティラノは自分では一つも見つけられずに お友達から1個わけてもらった。スコミムスはパパに1個 見つけてもらった。

キリストの復活を祝うイースターの時になぜ、たまご狩りを するのか、不思議。こども向けのイースターの絵本によると、 十字架にかけられて死んだイエスは洞くつに葬られたけれども、 二人の婦人がその墓を訪れるとその遺体は消えてなくなっていて 天使が”イエスは復活した”と告げたという。 たまごの殻は中が空であるという点でその洞くつを連想させる ものであり、またたまごは新しい命のはじまりであることから、 キリストの再生を祝うイースターにぴったりのアイテムだという ことになったのだとアメリカの人に教えられた。

4月21日
先週の木曜日からはじまった春休みはまだまだ続く。 何もすることがないので、オージンの家に遊びにいくことに。 キンダーガーテンに行くようになって以来、遊び機会が ほとんどなくなっていたオージンとずっと遊べたので、 ティラノはすごく楽しそうな様子。一日の終わりには、 「スコミムスは誰と結婚する?ぼくはオージンと結婚するんだ」 と言っていた。

4月22日
バイオリンのレッスン。直前にしっかり練習したので ティラノは「楽しい朝」を上手に弾けた。ティラノ、一緒にレッスンを 受けているトール(6才の男の子)が終わるまで長い時間がかかったのに スコミムスは辛抱づよく待っていた。「何をやらされているのかわからない」 時期を過ぎて、どうやら「わたしもできるようになりたい」段階に なったよう。「キラキラ星変奏曲」で”タカタカタッタ”のリズムを きざみながら移弦をし、さらには左手で押さえる指をかえながら 異なる音程をつくるという難しい要求をされても、もう以前のように 「わたし、もうおわり」とあきらめなくなった。大きくなったんだね。

4月23日
育英学園のクラスメートのMくんが遊びに来てくれた。 日本人どうしなのに、すぐ英語でしゃべってしまうMくんとティラノ。 日本人どうしで遊ぶ時間よりも、現地校で英語で遊ぶ時間のほうが 圧倒的に長いので、遊ぶときにつかう言葉が英語に片寄ってしまうのは 仕方のないことなのだけれど。

Mくんが到着して間もなく、スコミムスの保育園から電話。「娘さんの 口の端に"Impetigo"ができているようだ。感染力が強い病気だから つれて帰って下さい」とのこと。えー、お客さまがきているのに。 夫の仕事を中断させるわけにはいかないので、仕方なくMくんの お母さんに留守をお願いして、スコミムスを迎えに行った。Impetigoは ちょっとしたおできみたいなもので、本人が掻いたりしているととびひする。 わたしも子供の頃にはよくできたけれども、感染するからといって 学校から帰ってこさせられたことはない。こっちの人は、始終ハグ (親しみを込めて抱き締めること)したり、ほおなどにキス(必ずしも直接 くちびるが触れるわけではなくて、「チュバ!」と派手な音を立てている だけのことも多いけど)したりするので、他人と接触することが日本よりも 多いのは確か。

4月24日
12:30からアレルギー専門医の診察。スコミムスはずっと身体のどこかしらを かゆがっていたのに対し、ティラノはよい皮膚の状態を保っていたにもかかわ らず、この冬には手首や背中にかゆみを訴えていた。どの医者にかかって よいのかわからず、この問題に手をつけられずにいたけれども、地域の情報誌に 専門医の広告がでていたので、誰の紹介があったわけでもないけれども、 思いきって予約をとった次第。

声の大きい、豪快な感じのする女の先生。外国人にはあまり慣れていないようで、 問診の間、フラストレーションを感じているようだった。慣れている人は、 外国人が単語が完全にいえなかったり、いいたい表現がみつからなくて言葉を つまらせているような時には、上手に察して「〜のことね」とカバーしてくれる ものなんだけれども、この先生はわたしが全部のセンテンスをいうまで じりじりとがまんして聞いている。先生が疲れちゃうのもわかるけど、わたしも 病状説明という、医学用語だとか症状をあらわす表現だとか、程度をあらわす 表現だとか、語彙をたーくさん必要とする場面に追い込まれて、くたくたなわけよ。

問診がおわってから「テストをします」と告げられた。採血して 1、2週間結果待ちをするのかと思ったら、そうではなくて、その場で アレルゲンであると疑われるものを腕の内側の皮膚につけて、 20分後に反応をみるのだという。食べ物、カビ、ダニについて アレルギーがあるかどうかを調べるため、腕に10箇所以上も液体を たらされて、20分間さわっちゃだめよと言い渡された。6才と3才 にしては、よくがまんして20分間じっといてくれた。絵本を読んで 気をまぎらせようとしても、どうやらアレルギーがあるらしい 「28」「36」と番号がつけられら水滴のところがかゆくて たまらない様子。かわいそうだった。二人ともそっくり同じに皮膚が反応していて、 兄妹って体質が同じなんだなと変に感心したりして。

検査の結果「ふたりとも、ダニに対して”とっても”アレルギーが あります」と告げられた。抗ヒスタミンを処方された。 「ダニアレルギーに関してはある程度のことを既に知っているみたいですね。 よかったらこのカタログをどうぞ。寝具のダニから体を守るためのケースなど いろいろ載っていますから」と、Allergy Control Products, Inc.( http://www.allergycontrol.com)という会社の 商品案内を手渡された。早速ページをめくった。我が家の寝具は帝人の「ミクロガード」 という、ダニ対策用のカバーでくるんであったので油断があったけれども、それを くるんでいる外側の普通の木綿のカバーを”毎週1度、「熱湯で」洗濯して ダニを洗い流さなければならない”ことがわかった。いままでは気づいたときに、 ふつうに(ぬるま湯で)洗濯していただけだった。娘に関してはたまごの食べ物 アレルギーのせいでかゆいのかもしれない、という考えにまぎらわされて いたこともあって、ダニ対策がきちんとできていないことがはっきりした。 わたしのケアがいたらないせいでかゆい思いをさせてきたんだとわかって、 すごーくこどもたちに申し訳ない気持ち。

4:00から双子のクリスチャンとデリックの誕生パーティー。

4月25日
ティラノのクラスメート、マディスンの誕生パーティー。

4月26日
雨漏りの音で目が覚めた。うんざり。バケツもってこなくちゃ、と思うけど、 眠いので起きたくない。「トリケラ!雨漏りだよ」と夫の尻をたたいて かわりにやってもらった。一安心。今日は育英学園サタデースクールの日。 1年生になって登校時間がはやまったのでつらい。大慌てで、トリケラと ティラノ二人分の弁当と、皆の朝食を準備。彼等がどたどたと出ていったあと、 ほんの一息ついた後、スコミムスをYMCAの水泳に連れていくための準備。 2週間ぶりの水泳、スコミムスはきゃーきゃーと歓声をあげて楽しんだ。 帰宅してさっさと昼食を済ませ、今度はスコミムスが育英の3才児 プレイグループに行く番。スコミムスを教室に連れていったあと、 「なら」で買い物。先週買った『週刊朝日』は内容がうすくてお金損したと 思ったので、『週刊文春』を買った。育英の駐車場に戻っておやつを たべながら『文春』のページをめくった。夫によると、こういうときの わたしは”一番しあわせそうな顔をしている”らしい。 2:30にティラノ、2:50にスコミムスをひきとって帰宅。 車の中で二人は入眠。眠っている二人を車においたまま、 4:10からのティラノの水泳のために、家から水泳パンツとタオルを とってきてすぐにYMCAへ。YMCAの駐車場に到着して車のエンジンを きったところで、ティラノのお目覚め。頃合を見計らって、眠っている スコミムスを抱きかかえて男児更衣室へ。プールに入っていったティラノを 見送った頃にスコミムスが起きた。小さいプールの窓からのぞくと、 ティラノがクロールの腕の動きを習っているところが見えた。 「ティラノがおよいでるね」とご機嫌になったスコミムス、掲示物の アルフェベットを声にだして読んだり、ABCの歌を歌ったりして 周囲の人から笑われた。30分のレッスンが終わり、ティラノを引き取って 帰宅。

あー、長い一日だった。疲れた。夕食は全部トリケラにやってもらった。






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