「住まい研究会」のレジメ集

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目   次

第1回 「北ヨーロッパのコレクティブハウジング」渡辺喜代美

第2回 「環境共生時代の住まいづくり・都市づくり」椋 周二

第3回 「まちづく-日本の場合・外国の場合一」村上美奈子

第4回 「少子化社会 一住まいと都市の課題一 」小川信子

第5回 「都市再生への挑戦」〜ニューヨークにおける地域開発〜林泰義

第6回 ニつの復興まちづくり〜同潤会と神戸〜佐藤 滋

第7回 新方式の住宅供給〜コンパクト・シティーが都市の危機を救う小林秀樹

第8回 持続可能な都市の実現〜だんだん良くなる都市.建築〜渡辺一正

第9回 修復型都市〜ハンガリー・ウィーンをみる井出幸子氏 板東みさ子氏

第10回 都心再生 〜都心空洞化問題と再開発について〜大内浩

第11回 集合住宅再生〜高齢化社会における都営住宅とソフトのあり方〜村上美奈子、佐藤滋

第12回 環境適応〜高齢期における環境適応と住まいとコミュニティ〜外山義

第13回 健康住宅〜健康な住まいづくりについて〜坊垣和明

第14回 都市景観〜ドイツのエコロジカルな都市計画システム〜ジルケ・フォーグト 

第15回 住まいの長寿化〜エコロジカルな建築のベーシックシステム〜南 雄三

第19回 コレクティブハウジングの勧め〜コミュニティを醸成する生活の質を創る〜 小谷部 郁子

第20回 ライフスタイルの変化と近未来集合住宅について 浅倉与志雄

第21回 地域活性化〜住まいづくり、まちづくりとNPO〜 園田真理子

22 地域活性化〜地域の国際化最前線にみる多文化共生型のまちづくり〜 稲葉佳子 

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第1回

1997年1月29日(水)

テーマ : 「北ヨーロッパのコレクティブハウジング」

「コレクティブハウジング」とは

  北ヨーロッパ各国の社会住宅として生まれた集住の一つ。

今回はスウェーデン、デンマーク、オランダの事例をスライドで紹介します。

 その住まい方は新しい居住形態の一つとして 注目されています。

 「個人の自立した生活を前提としながら、日常生活の一部や生活空間の一部を共同・共用化することによって、個人や小家族では充足できない、楽しみと安心感のある、集まって住む暮らしのかたち」であり、「コンパクトではあるが独立完備した複数の住戸と、住戸の延長としての共用空間が組み込まれた集合住宅のかたち」であるといえます。

 北欧では、このような住環境は、共働きや単身で子供を育てている親たちにとってはもちろんのこと、単身者や高齢者の生活の質を改善し、子供の育つ環境としても、高齢期の環境としても好ましいと評価されています。

講 師 : 住宅局開発調整部 渡辺喜代美

スライド提供 :[ALCC](Altemative Living & Challenge City)

[ALCC(アルック)]は、建築、都市計画、社会福祉、行政、ジャーナリズム、アートなど各分野で専門家としての知識や経験をつ仲間が集まって、安心して住続けられる住まいづくり、まちづくりを目指す研究グループ。

「住まい研究会」企画について

 暮れの忘年会で話題が弾みました。いろいろ勉強したいことがたくさんあるね。また研究会や自主研究の発表をする場もあったたらいいね。住まいの問題は多様化と同時に都市の幹として重要なポジションをしめているし課題も多い。ますます柔軟かつ広い分野の勉強は欠かせないね。しかもリラックスとエレガンスをモットーに、誰でも参加できるセレモニーでありたいね。などなど話題が弾んだついでに研究会というか、勉強会というかとりあえず発足してみました。

 興味と関心と探究心などお持ちの方々、初回から素晴らしい資料提供によって始めますのでお集まり下さい。なお、資料準備の都合がありますので出欠をお知らせください。

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第2回

日 時   1997年2月26日(水) 

テーマ

「環境共生時代の住まいづくり・都市づくり」

 地球温暖化、オゾン層の破壊等の地球環境問題に配慮して、住宅も省資源・省エネルギー化を進めないといけないとよく言われます。睦かに、観念的にはそうなのでしょうが、環境共生住宅はそれだけではなく「人と環境に優しい住まいづくり」を目指しています。色々な生物(生きもの)が共に生きていく環境が生きものの一つである人間にも心地いいはずだという考え方がべースにあります。

 今回は、ドイツ、オランダ、オーストラリアの住まいづくり、都市づくりの事例と日本における環境共生住宅団地の事例をスライドで紹介します。

講  師   住宅局住宅政策担当部長 椋 周二 氏

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第3回

1997年3月25日(火)

講師:M設計工房所長 村上美奈子氏

   墨田、杉並、新宿、世田谷等のまちづくり公社等の委員

テーマ:「まちづく-日本の場合・外国の場合一」

日本の場合:防災まちづくりと、高齢社会対応と地域:全国7都市事例より

外国の場合:持続可能なコミュニティ:アメリカの事例より

口 村上美奈子氏談

 昨今の社会潮流の急激な変化に対応するには、個々の住宅で解決できることは限界があり、まちづくりとしての解決(地域対応)を考えて行かなければならない。

 特に高齢者の地域ケア、環境共生のための居住地管理、防災のためのネットワーク等、地域的な視点なくして、これからの住宅のあり方・新しいライフスタイルに対応する住宅を語ることはできない。

 断片的ではあるが、都市計画を生活者側からとらえた場合のまちづくりを語ってみたい。

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第4回 

1997年4月24日(木)

講 師 : 日本女子大学家政学科住居学科教授 小川信子氏

[プロフィール]          

「子供の生活圏」(NHKブックス)、「子供と住まい」(草書房)
「先端のパイアフリー環境」(中央法規出版)
「やさしいまちの空間学」(建設省監修)
など多数の著書。自治体の委員など多数。子供と環境について日本の第一人者。

テーマ: 「少子化社会 一住まいと都市の課題一 」                                   

 東京からファミリーが逃げ出す。超高齢社会を目前に、少子化間題は十分な論議がないまま問題はいたって深刻である。少子化は生産人口のバランスを崩し、社会の活力をなくす。女性の社会進出を促すでもあろうが、果たしての住まいと都市は家族の変容をどれほど深く受け止めることができるのだろうか。

 子供の生活圏や住まいとこども、あるいは先端のバリアアフリー環境など多様な課題と取組ながら問題点を直視する小川先生によるスライドと講話。

口 小川信子氏談

 少子化社会は、社会の仕組みやバランスの崩れによって、やさしいまちづくりや環境づくりをしてこなかった結果と考えている。子を育む環境づくりができずニーズを受け止めら打なかつた結果が超高齢化社会をまねいたともいえる。   

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第5回

1997年6月11日(水)

テーマ : 「都市再生への挑戦」〜ニューヨークにおける地域開発〜

講師:計画技術研究所所長 林泰義氏                                                                                                                                                     [プロフィール]
1988から89東京都住宅政策懇談会委員、1989から90建設省住宅宅地審議会專門委員・1993国土庁国土審議会專門委員・世田谷区基本構想審議会委員
1994年東京都2010年懇談会委員・都市住宅学会理事など多くの公的委員を努める。
 都市計画及び地区計画制度関係、諸外国における住宅政策と都市計画制度などを専門分野とし、自治体住宅政策及び住宅整備計画の立案等多くの自治体のサポートコンサルタント等で活躍している。

テーマ概要 

 防災まちづくり、持続可能なまちづくり、やさしいまちづくりなど都市における課題はとどまることなくつづく。大規模開発とバンダリズム、再生と保全など世界の大都市の共通テーマをニューヨーク、シンシナティーなどの事例から学ぶ

 これからの都市開発に求められる考え方、都市哲学をどう位置づけるか。いま東京都市に求められるコミュニティ再生、あるいは課題の木造密集地域のまちづくりなどに多くのヒントが与えられるであろうアメリカのCDCの動向なども盛り込まれたスライドと講話。

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第6回

テーマ   ニつの復興まちづくり〜同潤会と神戸〜

講 師   早稲田犬学理工学部教授 佐藤 滋氏

[プロフィール]

国土審議会、生活都市東京構想懇談会、束京都市白書の委員等多数。
1989年ローマ大学交換教授・1991カリフォルニア大学特別客員

著書
「集合住宅団地の変遷一東京の公共住宅とまちづくり一」 (鹿島出版会)
「現代に生きるまち一東京の過去・未来を読み取る(彰国社)
「あづましい未来の津軽」(共薯・津軽書房) 
「城下町の近代都市づくり」 (鹿島出版会) 
「住み続けるための新まちづくり手法」(共著 鹿島出版会)
「近代都市計画の百年とその未来」 (共著 日本都市計画学会編・彰国社)等

5) テーマ概要 

 関東大震災の復輿期に住宅復興とまちづくりの先端を担った同潤会は、今日でもいまだに超えられない先進性をもっていた。多様な居住空間を都市性、文化性と融合させ、都市づくりと一体となった新しい方法の萌芽を見ることができた。

 一方、神戸を中心とした阪神・淡路犬震災の復興まちづくり孤地域社会をベースにしたまちづくりの文化がうまれてきているように見える。二つの復興まちづくりを通して見えてきたものを検証してみたい。 (佐藤)

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第7回

1997年7月30日(水)

テーマ   新方式の住宅供給〜コンパクト・シティーが都市の危機を救う

講 師   建設省建築研究所第一研究部室長 小林秀樹 氏

[プロフィール]

建設省建築研究所 第一研究部住宅計画研究室長・工学博士

主な著書:
集住のなわぱり学(彰国社)集合住宅の心理面からみた設計論*お勧め
集合住宅計画研究史(共著 日本建築学会)日本の住宅がわかる本(共著 PHP出版)
スケルトン定借(住宅 1997年2月号 日本住宅協会)
つくば方式が詳しく紹介されているのでお勧め!研究継続中

1996年つくば方式マンションで日本不動産学会業績賞を受賞

テーマ概要                      

 通称「つくば方式」一スケルトン型定期借地権マンション一の開発は建築研究所を中心に住宅研究者の長年の英知を集めた新方式である。大都市での年収4倍住宅の実現、地方都市での中心市街地の再生手法として住宅・都市政策の命題を受けた研究のいわば切り札なのである。所有から利用への土地への価値観の再転換は、都市の将来像を、コンパクト・シティのイメージにつなげる。さてコンパクト・シティーとは。

 高齢社会に相応しい住宅像を求める研究開発がきっかけで生まれた新方式は、1987年のショッキングな調査結果が研究者たちをびっくりさせてから10年たつ。

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第8回

テーマ:持続可能な都市の実現〜だんだん良くなる都市.建築〜

1997年8月27日(水)

講師:建設省建築研究所第4研究部長 渡辺一正氏

[プロフィール]

 建設省建築研究所で建設省総合プロジェクト成果を「持続可能な都市案現のための建築研究」にまとめ、同研究所50周年国際シンポジウムを企画するなど多くの国際交流を通じて都市・建築のありようを厳しく見つめ続ける。

 日仏交流、木造建築フォーラムなどにも力をそそぎ、豊かな住文化創造の場としての持続可能な都市の実現にむけて研究総体の引っ張役。

テーマ概要      

 持続可能な都市の概念は、エネルギーの消費と生産の均衡を達成する道具として生み出された。永久不減のものは存在しない。しかし、もしエネルギー消費を削減し、建物の耐用期間を引き延ばすことが出来るなら、地球の危機に歯止めをかけることが出きるのではないだろうか。もし・エネルギーの循環並びに物質移動の系が、総体として収支の均衡が得られれば環境問題は解決するであろう。

 直面する多くの課題に取り組んでいる建築研究所。様々な研究の中で、木造建築のもつ可能性について興味深い研究成果も発表される。建研での研究や国際交流の成果持続可能な都市の実現に役立つ建築研究から、循環型都市東京への実現をさぐる。

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第9回

テーマ:修復型都市〜ハンガリー・ウィーンをみる

1997年9月24日(水)

講師 R.I.A 井出幸子氏 第一工房 板東みさ子氏

[プロフィール]

井出幸子氏(R.I.A )

 教育施設・福祉施設・共同住宅・市街地再開発事業等を担当・現在都清掃事務所、市複合施設(女性センター、図書箏等)の設計・現場監理中。UIFA会員、建築士会会員

板東みさ子氏(第一工房)

教育施設(幼稚園・大学)・公共施設・共同住宅・個人住宅、景観計画等の設計及び現場監理。現在都内の大学の計画設計中。日本女子大非常勤講師・UIFA会員・建築士会会員

テーマ概要

 修復型の都制は、持続可能な都市、循環型都市への苦悩をクリアできるか。
 持続可能な都市とは、概念的には第8回の「住まい研究会」での建設省建築研究所渡辺一正部長の講義のとおり、総体としての収支の均衡が得られなければならないが建物の耐用期間を引き伸ばすことも実に大切な要素である。

 今回の中欧地域の建築物は・石・煉瓦がスケルトンを構成していることにおいて、あるいは地域によっては骨格のある木材であることにおいて耐用性は高く、丹念な修復型の使いこなし術を心得ているといえる。ハンガリーの再開発や、保全修復の様子あるいは、ウィーンの街並みなどをスライド・面にて報告する。

 今回使用のスライドは、UIFA(国際女性建築家会議)1996ハンガリー会議の記録としてまとめられたものである。

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第10回

テーマ : 都心再生 〜都心空洞化問題と再開発について〜

1997年10月29日(水)

講師:大内浩 芝浦工業大学教授 

[プロフィール] 

1995〜芝浦工大教授(工学部建築工学科、専門は公共政策学、地域政策論)1974〜86 総合研究開発機構(NIRA)主任研究員、1989国際大学助教授(日米関係研究所主任研究員)建設省・新潟県・埼玉県・北海道など懇談会などの委貝を受けて活躍          1

主な著書:共編著「事典日本の課題」(学陽書房)「1990年代日本の課題」
(三省堂)「日米関係の再構築」(同文館)

共著「日米構造摩擦の研究」(日本経済新聞社)「西太平洋新時代と日本」ジャパンタイムズ

5)テーマ概要 

 都心から住人が消え、いたるところオフィスに占拠されてしまった。

 古くからの商店街も活力を失い、郊外店に競争力を奪われている。ウイークデイの昼間だけ輝く都心が、はたして未来都市の姿なのだろうか。

 高騰する地価や住人に非情な税制だかが背景ではなさそうだ。集合住宅の設計や商業施設の建設手法のためのアイデアを欧米都市のケースを紹介しながら考える。

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第11回

1) テーマ 集合住宅再生〜高齢化社会における都営住宅とソフトのあり方〜

2) 日 時 97年11月28日(金)6時から8時半まで

3) 講 師 村上美奈子(設計工房所長)、佐藤滋(早大理工学部教授)

4)テーマ概要

  お二人の講師に事例研究として「都営住宅の高齢化対策」をトーク頂く。

 東京における集合住宅は、高齢社会の中で悲鳴をあげている、といっても過言でない。近年、建築物としての耐用性や、バリアーの解消は少しずつ進んでいるが、既存の、いわゆる中古集合住宅は課題が多い。ソフト面はさらに課題が多い。

 都営住宅は一般より高齢化が進んでいる。速度が早い、自治会参加の低迷、団地内活気の喪失、建替や居住移転によると新しい環境への適応困難、バリアー、子供の同居拒否、等解決すべき課題が、多い。この都営住宅の高齢化問題は、東京の集合住宅の現実や近未来の間題でもある。

 ここでは、「都営住宅」を事例として、集住の高齢化対策を、住まい手やソフト面
あるいは集住のあり方を中心に討論する。

 そして、都市や住まいのあり方、地域サービス、コミュニティー論へ展開する。

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第12回

1) テーマ:環境適応〜高齢期における環境適応と住まいとコミュニティ〜
2) 日時 1997年12月15日(月)
3)講師:外山義氏東北大学大学院助教授

[プロフィール]
 スウェーデン王立工科大学で高齢者住環境をテーマに研究。同大学博(88)帰国後(89)国立医療・病院管理研究所地域医療施設計画研究室長(90年日本建築学会奨励賞)
主な著書:「クリッパンの老人たち一スウェーデンの高齢者ケア」ドメス出版       「スウェーデンの住環境計画」鹿島出版会 
     ほか多数。

4)テーマ概要

 高齢社会の中で近年、建築物としての耐用性や、バリアーの解消は少しづつ進んでいるが、ソフト面はさらに課題が多い。特に住み手の立場からの課題は底深い。

 建替や居住移転と新しい環境への適応困難、パリアー、子供の同居拒否・民間賃貸住宅賃借拒否、など高齢者を取り巻く住環境は厳しい。

 特に高齢期における新しい環境への適応の困難は、都市更新事業等における大きな課題である。

 ここでは、建築家であり、環境適応に関する研究者である外山先生にお話いただき第11回の研究にも連関させ、住宅の高齢化対策を、住まい手やソフト面中心に討論する。

 そして、都市や住まいのあり方、地域サービス、コミュニティ論へ展開する。

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第13回

1) テーマ 健康住宅〜健康な住まいづくりについて〜

2) 日 時 98年1月22日(木)6時から8時半まで

3) 講 師 坊垣和明(建設省建築研究所第5研究部計画システム研究官)
   著 書 健康快適住宅宣言 ケイブン出版 共著 1991
       室内環境評価法「POEM-O」 ケイブン出版 共著 1994
       快適な住まいづくりのすべて 建築技術別冊 慣習 1990
4) テーマ概要

 「健康住宅」が強い関心を集めている。シックハウスシンドローム、新築住宅病などと呼ばれて、新築・改築された住宅における人体への健康影響が問題となっている。この問題に対応するため、既に1996年7月から、建設省をはじめとして4省が参加した「健康住宅研究会」が開始された。

 現在の住宅における健康問題を概観するとともに、そのような問題が発生するようになった背景や原因を解説する。

 さらに、この問題への官民の取り組みの現況と展望を示し、建築研究所のプロジェクト「健康的な居住環境形成技術の開発」を紹介する。 (坊垣)

 そして、都市や住まいのあり方、人と環境、循環型社会のあり方へ展開する。

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第14回

1) テーマ 都市景観〜ドイツのエコロジカルな都市計画システム〜

2) 日 時  98年2月18日(木)6時から8時半まで

3) 講 師  ジルケ・フォーグト Silke Vogt(ボン大学地理学部研究員)

4)プロフィール

 ドイツのボン大学で人文地理学と都市計画を研究。1992年から2年間ドイツ学術交流で来日。都庁、杉並区、世田ヶ谷区で研修。研究は現場でなければ旨くいかないと、再び来日。98年5月まで滞在の予定。研究テーマはまちづくりと住民参加。

 日本語は堪能。杉並区在住、区民との交流も積極的。

5) テーマ概要

 ドイツの都市計画の根幹はFプラン(土地利用計画)とBプラン(地区詳細計画)であるが、都市環境に関してLプラン(景観)Gプラン(緑地整備)が策定され、FプランやBプランと同列に位置付けられている。

 このように自然景観やエコロジカルな視点を重視しつつ、全体計画と詳細計画を緻密に組み合わせていくのが、ドイツ流都市計画の特徴といえる。

 エコロジー重視のドイツの都市計画システムの概要や、ドイツの街並み、東京の街並みなどを題材に調和重視の環境行政を考える。

 そして、都市や住まいのあり方、人と環境、循環型社会へのあり方へ展開する。

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第15回

1) テーマ 住まいの長寿化〜エコロジカルな建築のベーシックシステム〜

2) 日 時  98年3月31日

3) 講 師  南 雄三 氏 住宅技術研究者。

 高断熱高気密住宅の分野ではリーダー的存在。全国の工務店と連係して工法開発する実践派。日本型環境共生住宅を提案している。世界50ヶ国を訪問し、貴重な体験を持つ。エコロジカルデザインの研究者。

5) テーマ概要

 日本の家は短命、アメリカの家は長命・・・というテーマで産業構造をチャートしていくと、実に見事に二つの住宅産業構造が浮きぼりにされると南氏はいう。

 日本の住宅産業はクローズな展開を、アメリカのそれはオープンな展開をみせているという。こうした違いは、建材や工法の問題だけではなくデザインや街並みにまで影響を及ぼす。

 日本の家長命論、なにを目標に日本の住宅のデザインを再構築すればよいのか、あるいは、オープン化の方法論をOHPとスライドで講話する。

 そして、都市や住まいのあり方、人と環境、循環型社会のあり方へ展開する。

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第19回

1) テーマ コレクティブハウジングの勧め〜コミュニティを醸成する生活の質を創る〜

2) 日 時  98年7月31日(金)

3) 講 師  小谷部 郁子 氏 日本女子大学住居学科教授

プロフィール

コーネル大学大学院修士課程終了、ストックホルム王立工科大学客員研究員、高齢社会や女性の就労などに対応する新しい居住形態としてのコレクティブハウジング研究の第一人者。建設省中央建築士審査会委員、建設省建築審査会委員、東京都設計者選定委員会委員等

著書

「コレクティブハウジングの勧め」丸善

「共に住むかたち」建築資料研究会

「高齢者会住宅設計モデル集」新日本法規出版等

4) テーマ概要

 1988年の海外調査で、働く女性の視点で最も身近な存在と感じたスエーデンのコレクティブハウジングを研究課題として、ストックホルム王立工科大学客員研究員として深く掘り下げた小谷部氏の住まい論は、今、日本の新しい住まい方として様々な場で議論、実践、研究が行われている。

 新しい住まい方であるがクラシックコレクティブなどの歴史をみると社会事業として位置付けられてきた経緯と実績がある。

 今回の研究会では、コレクティブハウジングの供給の背景や、制度的環境を具体的な事例をもとにお話しいただき、行政はどのような支援策を求められているかなどをふくめ、、日本におけるコレクティブハウジングの意義や展望を語っていただく。

 また、日本の最新情報や、北欧の最新情報、環境共生などを取り込んだ事例などをお話いただき、地域活性化と住まいづくり、まちづくりなどに展開する。

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第20回

1)テーマ:ライフスタイルの変化と近未来集合住宅について

2)日時:1998年8月26日

3)場所:第2庁舎10階210会議室

4)講師:浅倉与志雄氏 東京ガス株式会社都市生活研究所主幹研究員

 

[プロフィール」

(社)新都市ハウジング協会「都市居住環境研究会」委員一級建築士

‘85日本大学理工学部大学院建築学修士課程修了。同年東京ガス株式会社入社。新築集合住宅計画に関わる生活提案・市場調査の業務に従事。’94より現職。都市生活者の視点から、集合住宅居住を中心に研究を行っている。

 

5)テーマ概要

通産省「ハウスジャパンプロジェクト」で平成7年度より都市生活研究所において継続研究中の「ライフスタイルの変化に関する研究」概要のご紹介。

この研究では、近未来(2010年時点)までの都市生活者のライフスタイル変化を捉え、その変化に適合する集合住宅のあり方について提案を行っている。平成8年度までに、戦後の生活と集合住宅の変遷のまとめや生活者のライフスタイルモデル像の検討、先進的集合住宅事例調査などを行った。平成9年度には、多様なライフスタイルを持っ個々の生活者が都市内に居住できるような近未来集合住宅のコンセプトバリエーション提案をまとめた。現在、その各提案内容についての生活者と建築関係専門家を対象としたアンケートを実施、その評価を行っている。

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第21回

1)テーマ:地域活性化〜住まいづくり、まちづくりとNPO〜

2)日時:1998年10月1日(水)

3)場所:第2庁舎10階203会議室

4)講師:園田真理子氏 明治大学理工学部建築学科選任講師

 

[プロフィール」

日本建築センターを経て、明治大学で建築計画学、住宅政策論を担当

主な著書◆「世界の高齢者住宅-日本・アメリカ・ヨーロッパ」/日本建築センター/共著◆「高齢者時代を住まう-2025年の住まいへの提言」/建築資料研究社/共編◆「高齢者とまちづくり」風土社

 

5)テーマ概要

 本年3月に様々な議論を経てNPO法(特定非営利活動促進法)が制定された。以来NPO活動の発展と可能性に大きな期待が寄せられています。そうした中でたとえば、本年7月「すまいづくり・まちづくりNPOネットワーク」が誕生した。これは、すまいづくり・まちづくりに関連する活動に焦点を当てて、市民グループ相互のネットワークを形成し、情報交流を図ると同時に、地域社会における行政、企業、市民の連携を深めることを目的としたものです。今回の研究会では、これら最新の動向を紹介しながら、住まいづくり・まちづくりからみたNPOへの期待や課題について考えてみたい。(園田)

参考図書◆「NPO教書」ハウジングアンドコミュニティ財団編著/風土社◆「NPOとまちづくり」/風土社◆高齢者とまちづくり/風土社

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第22回

 

1)テーマ:地域活性化〜地域の国際化最前線にみる多文化共生型のまちづくり〜

2)日時:1998年10月30日(金)

3)場所:第2庁舎10階203会議室

4)講師:稲葉佳子 氏

 

[プロフィール」

まち居住研究会/ジオ・プランニング主宰

主な著書◆「外国人居住と変貌する街」/学芸出版社/共著◆「自治体政策の展開とNGO」/明石書店/共著

 

5)テーマ概要

 住人の5人にひとりは外国人という国際化最前線の街”大久保”は、近年”エスニックタウン”として雑誌やTVで紹介されたり、「不夜城」をはじめ小説や映画の舞台になるほど注目されはじめている。

 まち居住研究会は、1990年以来、外国人居住という視点から大久保地域で研究活動を続けてきた。そこで、この10年を振り返りながら、国際化による地域社会の変容過程を紹介する。困惑と受容の間で揺れ動いてきた大久保の実情を報告し、また同時に居住やコミュニティの問題を中心に現状における課題を整理し、皆さんとともに、多文化共生型のまちづくりを考えたい。(稲葉)

 

    


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