気管支喘息とアレルギー性鼻炎、アスピリン喘息、鼻茸、副鼻腔炎 笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室

【気管支喘息とアレルギー性鼻炎について】
 成人喘息患者の8割の人で鼻炎症状があり、アレルギー性鼻炎患者の4割の人が喘息を有しています。鼻とのどや気管・気管支は密接に関係していますから、鼻炎の治療は下気道の環境改善に非常に有効で、鼻の状態を良くすることで喘息や気管支炎の症状は非常に楽になります。
【気管支喘息の自覚症状】
1)発作性の喘鳴、夜間〜早朝に増悪する咳嗽、息苦しさ、胸部絞扼感や胸苦しさ
2)冷気暴露や運動あるいは飲酒により症状が増悪
3)症状の季節性変動
4)風邪罹患時に咳嗽が10日以上持続、喘鳴の出現
5)女性では月経との関係(月経時あるいは前に増悪)
6)逆流性食道炎(GERD)の症状
などの症状によって殆どの気管支喘息が診断されます。
【喘息を惹起する原因物質(アレルゲン)】
 気管支喘息にはアトピー型と非アトピー型があり、アトピー型は環境に存在するアレルゲンに対するIgE抗体を証明できるもので、小児気管支喘息では90%以上、成人気管支喘息では60〜70%で検出できます。
 アレルゲンとは、われわれの生活環境に存在して、IgE抗体によって媒介される即時型アレルギー反応を誘発する抗原物質のことで、以下のような様々な物質がアレルゲンとなり得ます。
室内アレルゲン
 ハウスダスト、ダニ、カビ類(アルテルナリア、アスペルギルス属、カンジダ、ペニシリウム属、クラドスポリウム属など)、ペット(ネコ、イヌ、ハムスター、ウサギなど)
室外アレルゲン
 花粉(スギ、ブタクサ、カモガヤ、オオアワガエリ)、カビ類、昆虫類(ユスリカ、ゴキブリなど)
その他の感作物質
 
植物性物質
  製材粉塵(ヒノキ、スギ、ラワン、りょうぶ)
  製粉粉塵(こんにゃく、小麦、そば粉、大豆、米糠、コーヒー)
  花粉(桃、梨、葡萄、林檎、苺、メロン、きのこ胞子)
 
動物性物質
  蚕、蜂、セシリン
  動物の毛、ふけ、尿(猫、犬、ハムスター、牛、馬)
  昆虫(ユスリカ、蝶、バッタ、トビケラ)
  魚・貝類(ホヤ貝、アカウミトサカ)
 
化学物質や薬
  ラテックス(医師、看護婦などゴム手袋使用者)
  薬剤(粉薬)の粉塵(薬剤師、製薬業)
  香料、化粧品(美容師、理容師)
  ローダミン、シカゴ酸(染料)
  アラビアゴム(印刷業)
  クロム、ニッケル(セメント業、メッキ)
  酵素洗剤(主婦、クリーニング業)
  TDI、MDI、HDI(塗装業、ポリウレタン樹脂製造)
  テトリル(火薬)
  抗酸化剤(サルファイト、硫化化合物、ワイン)
  グルタミン酸(中華料理、日本料理)
【喘息の薬】
 喘息の薬一覧

アスピリン喘息
 アスピリン喘息の方が大人の喘息の1割に存在します。解熱鎮痛剤の殆ど全てにおいて喘息発作がおきるという非常に怖い過敏体質であり、他のいろいろな薬や食品添加物、防腐剤などにも反応しやすいので日常生活では勿論のこと医療機関での検査や手術などに際しても注意が必要です。いままで解熱鎮痛剤で発作が悪化したことのある方が半数で、残りの方は気がついていなかったり、それまで薬を飲んだことが無いということでわからなかった方に突然発症します。臨床像が特徴的で、大人になってから喘息となった人で、鼻茸を伴う副鼻腔炎があり、嗅覚障害を高率に伴っている方は、アスピリン喘息である可能性が高いといえます。重度の発作は致死的なことがあります。
KYORIN-Symposia 気管支喘息治療の実際)

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