嗄声、声がれ  笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室
 
声の質が異常な状態を嗄声(させい)といいます。
 急性および慢性の喉頭炎
声帯ポリープポリープ様声帯声帯結節喉頭癌声帯乳頭腫反回神経麻痺(声帯麻痺の原因となることが多い疾患は甲状腺癌肺癌下咽頭癌食道癌胸部大動脈瘤感冒など:参考1-2)、心因性失声甲状腺機能低下症逆流性食道炎、咽喉頭酸逆流症、胃食道逆流症加齢現象声帯溝症などが嗄声の主な原因になります。
 診断は耳鼻咽喉科で喉頭鏡や内視鏡を用いて声帯やその周囲を直接見るところから始まります。
 治療は個別の疾患毎に病状にあわせて進める必要があります。
ほぼ正常な声帯所見

声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、挿管性喉頭肉芽腫
声帯ポリープ・1 声帯ポリープ・2 声帯ポリープ・4 声帯ポリープ・3 声帯ポリープ・5

 左右の声帯の表面は薄い粘膜で覆われており、主に呼気で振動することによって音声が発生します。いろいろな刺激が声帯に加わることによって声帯が傷つき、声帯ポリープや声帯結節が形成されます。声帯の粘膜の縁の所がマメやタコのように膨らんでいるのを声帯結節といい、キノコのように飛び出しているのを声帯ポリープといいます。その原因としては、声を乱暴に出したり、がなったり、怒鳴ったり、カラオケなどで長時間大声で歌い続けたり(参考記事)、咳き込みが続いていたりといったことが考えられます。環境要素としては、大気汚染、エアコンによる室内空気の乾燥、タバコが声帯にとって最も良くありません。幼稚園や学校の先生、歌手、アナウンサー、政治家、ジャズダンスやエアロビクス、スイミングなどのスポーツインストラクター、ナレーターコンパニオン、スチュワーデス、販売業などの声を酷使することが多い職業の方には非常に多い疾患です。
 声が出ない、声が嗄れたという症状が出たら、先ずは声を使わないようにします。風邪などがきっかけで嗄声になったものなら、声の安静を守ることで1週間くらいで治るでしょうが、それ以上続いたり声がれの酷い場合は耳鼻咽喉科を受診して下さい。急性症状であれば、飲み薬の治療やステロイドの吸入療法も併用して1,2週間の沈黙療法が効果的です。声帯結節やあまり大きくない声帯ポリープでは、2,3ヶ月から長い場合は半年くらいは声が改善するかどうか経過を見ます。その間、声の出し方に問題がある方は腹式呼吸の練習や発声訓練(ボイス・トレーニング)を行います。保存的治療で改善のない声帯ポリープは手術が必要になります。声帯ポリープ切除手術は内視鏡を使ってポリープを専用の鉗子で摘出します。単発性のポリープは外来手術で簡単に切除出来る場合もありますが、病変が声帯の広範囲に及んでいたり、咽の反射が強い方の場合には全身麻酔で行う必要が出てきます。たとえ手術で声帯ポリープを切除しても、その後も声の出し方には注意しないと再発することになります。日ごろから声の出し方などに注意することが、声帯ポリープの再発を防ぐには最も大切です。(参考記事嗄声1-2
 声門を閉じた状態で声帯に息を当てることによって声帯は振動して音が発生します。これが喉頭原音といわれるものですが、この喉頭原音が咽頭や鼻副鼻腔などで共鳴し、舌や軟口蓋や口唇などが関与して「声」となります。したがって、声の調子が悪いという場合に、声帯・喉頭だけではなく、咽頭や扁桃肥大、軟口蓋・口蓋垂などを含めたのど全体やアレルギー性鼻炎副鼻腔炎などの鼻・副鼻腔疾患なども原因として考えなくてはいけません。

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