補聴器について 笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室
★治療で治る難聴も
 高齢者の難聴=老人性難聴ではありません。高齢者の難聴には、耳垢栓塞浸出性中耳炎、耳管狭窄症や耳管開放症といった耳管機能障害などが原因のこともあります。補聴器を使うかどうか決める前に、耳鼻科の診察を受けて、耳の状態をきちんと診断することが必要です。たとえば、年をとってくると耳管の機能が低下してきます。この場合の聴力低下は治療により改善します。耳垢がふさがっているために聞こえが悪くなっていることも珍しいことではありません。治療することで補聴器を使用しなくてすむ人もいるくらいです。
 まず難聴が治るものかどうかを決め、これ以上聴力が良くならないと思われる時点で補聴器の使用を考えてください。補聴器を手に入れるには、耳鼻咽喉科を受診し、診断をうけてから補聴器の専門店を紹介してもらう方が良いと思います。その方がトラブルがあったときの対処、メンテナンスもしっかりしてくれます。また補聴器は高い機種だからよく聞こえるというものではありません。その人その人に会わせて使うものです。安いものでも数万円はしますから、慎重にお選び下さい。
★補聴器の基本的な考え方
1. 本人が使う気になること。難聴者は、自分が難聴であることに気付かないことが意外と多いのです。相手は機械です。いやいや使っていたのでは何もなりません。
2. 補聴器の基本的な役割は“耳に入る音を大きくすること”にあります。決して音を聞きやすくするのではありません。老人の難聴は、特に神経の機能が低下するわけですから、同じことを聞いても若いころに比べ言葉を聞き分ける能力が低下するのは当然です。ですから、早口でしゃべられると話についていけなくなってしまいます。これは、補聴器を使っても良くなることはありません。補聴器を使えば昔と同じように聞こえると勘違いしてしまうと、思った様によく聞こえないということになってしまいます。
★補聴器の選び方
3. 自分に合ったものを選ぶ。自分で実際につけた時の感触も大事にしましょう。
4. 一般的な補聴器は3種類です。耳の穴にすっぽり入るもの、耳に掛けるもの、箱型のもの。難聴の程度によっては使えないものもありますので、外見にこだわらずあくまでも自分の聴力に合わせたものを選ばなくてはなりません。目の悪い人や手の不自由な人は、小さすぎると操作が難しくなります。高価なものがかならずしもよく聞こえるというわけではありません。
 耳鼻咽喉科では、補聴器の適応の診断を行なっています。初めて使う人は勿論ですが、現在持っている補聴器の調整などの相談にも応じています。(難聴1-

難聴、感音難聴 耳とその周囲の構造

老人性難聴と補聴器
 年をとりますと誰でも耳が遠くなってきます。病気のためでもなく、年齢以外に原因が考えられない難聴を老人性難聴といいます。ヒトは25歳を過ぎる頃から肉体的には老化が始まりますが、耳でも同様に老化現象が起こり、音を感じ取る内耳の細胞や感じ取った信号を耳から脳に伝えたり、脳で言葉などを聞き分けたりする神経細胞が衰えたり死滅して、そのはたらきが悪くなります。そのため、小さい音が聞き取れなくなったり、言葉の聞き分けがしにくくなったりすることが起こるのです。この難聴の進み具合には個人差があり、40〜50歳で耳が聞こえにくくなってくる人もあれば、80歳頃になってもほとんど不自由しない人もあります。残念ですが、老人性難聴には有効な治療法はなく、補聴器を使って音を補うことしかありません。
「補聴器を買う前に」
1. あまり大きい期待を持ってはいけません。若い頃と同じような聞こえになることは望めません。言葉の聞き分けがしにくいという問題は補聴器では解決できません
2. 音はよく聞こえるけれども、雑音がうるさいといわれる方も多いようです。補聴器は周囲の雑音も大きくして耳に入れますので、この雑音も聞こえるようになります。人の声だけを大きくするというわけにはなかなかいきません。最近の補聴器は雑音は非常に小さくなってはいます。また、人の声が聞き分けにくいというのは、雑音のある中で人の声や話だけに注意を向けて聞き取る能力も若い頃に比べて低下していることにもよります。
3. 補聴器は使用する人の難聴の程度や聴力の型などの条件に合ったものでなくてはいけません。購入の前に耳鼻咽喉科を受診し、検査を受けて補聴器の使用が適当かどうか、どのような補聴器がよいかをよく相談して、補聴器の適合をして下さい。
「使用時の注意について」
1. 聞こえにくいのだから、音を大きくした方がよいだろうと思うのは間違っています。音を大きくし過ぎますと、かえって聞きづらくなり、突然非常に大きすぎる音が入ってきて耳を傷めることがあります。
2. よく調節された補聴器を使用しておれば問題はありませんが、難聴の進行が起らないとは言いきれませんので、1年に1度は聴力検査を受けて、難聴の進行がないことを確認するのがよいでしょう。
3. 補聴器は精密機械ですから取扱いには注意が必要です。耳に差し込む部分には耳垢がつまりやすく、掃除に気をつけねばなりません。

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