鼻出血 
鼻からの出血の原因は様々ですが、一番多いのは鼻入口部のキーゼルバッハ部位という場所の血管が傷ついて起こるものです。キーゼルバッハ部位とは鼻に指をほんの少し入れたとき、その指先が内側(鼻中隔側)で触れることのできる中央の硬い部分で、ここには血管が多く集まっています。
キーゼルバッハ部位が鼻出血の90%以上を占める
キーゼルバッハ部位、易出血性の毛細血管(右、鼻中隔前端部)
繰り返す鼻出血の原因血管を半導体レーザーで治療
【鼻血の止め方】
1. 前かがみの姿勢で、鼻血がのどにまわってゆかないようにして下さい。
2. のどにまわった血は飲み込まないで、吐き出して下さい。血を飲み込むと吐き気、嘔吐が起きます。
3. 親指の頭位の大きさ(母指頭大)の脱脂綿を出血側の鼻内につめ、両側の鼻翼(びよく)俗に小鼻(こばな)と呼ばれる部分を親指と人差し指ではさんで、強くつまむようにして15分間しっかり押さえ続けます。出血部位が左右どちらか確実な場合にはその側だけを指で圧迫することでもよいでしょう。よく間違えられているのは、鼻根部や鼻背、鼻屋部分をつまんで鼻血が止まらないという方があります。鼻翼とは、もっと下方で、「鼻を膨らませるときに」動かすことの出来る軟らかい部分です。
以上の処置で殆どの鼻血は止まりますが、それでも止血できない場合には耳鼻咽喉科を受診して下さい。
キーゼルバッハ部位からの鼻血の止血法(鼻翼:下図の5.を圧迫)
外鼻の名称 
1.眉間 2.鼻根 3.鼻背 4.鼻屋 5.鼻翼 6.鼻尖 7.鼻橋,鼻柱、鼻中隔 8.外鼻孔,前鼻孔 9.人中 10.鼻翼溝
耳鼻咽喉科外来では鼻の入り口から奥の方まで鼻鏡や内視鏡を使って出血場所を確認します。出血部位が見つかったら、血管収縮性のある薬液を用いて止血したり、止血用の圧迫タンポンを鼻腔内に詰めて応急的な止血処置をします。反復性鼻出血の場合には、腐食性薬剤、高周波電気凝固メス、ラジオ波凝固治療器、レーザーなどを使って原因血管を焼灼して止血処置や再出血の予防処置をします。激しい鼻出血が鼻腔の深部から起こるようなケースでは入院手術を要することもあります。
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高周波電気凝固による鼻腔粘膜焼灼手術
【鼻血の原因は】
原因が明らかな場合は、急性鼻炎(鼻かぜ)、鼻腔内異物、外傷などによる出血です。
小児で一番多い原因は、アレルギー性鼻炎や単純性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気があり、鼻汁の刺激でかゆいために鼻入口部を指でいじることです。鼻血を繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で鼻の治療と出血部位の処置をしてもらいましょう。
高血圧症や動脈硬化症:血管が脆くなる中年以降では特にしばしば出血が起こります。また、糖尿病や尿毒症、肝硬変などの肝臓病、ビタミンC欠乏症でも鼻血が出やすくなります。
白血病、血小板減少症などの血液の病気:鼻も触らない、傷もない、鼻のなかも荒れていないのに、ジワジワとしつこく、頻繁に鼻血がでる場合は注意が必要です。鼻血だけでなく、歯ぐきからも出血しやすくなります。まれな病気ですが、疑わしいときは念のために血液検査をすることをおすすめします。
がんなどの腫瘍:鼻をかんだときに少量の血が混じる状態が続く場合、上顎癌など鼻副鼻腔領域に腫瘍ができている可能性があります。いずれにしても鼻血が続く場合は早めに耳鼻科を受診しましょう。
代償出血:生理時に鼻出血が起こり易くなる方があります。
【鼻出血の注意事項】
●心身の安静を守り、刺激物の摂取は避けて下さい。
●洗顔は鼻孔に綿やガーゼが入っている間は止めて下さい。
●鼻を強くかまないようにして下さい。
(参考:取材記事、鼻出血1-2-3-4、女性の鼻血、鼻出血止血法、記事1-2-3-4、鼻血の原因と対処法、正しい鼻血の手当1-2-3、大人の鼻血、鼻のケア)
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