下鼻甲介のラジオ波凝固治療 笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室
 レーザー治療で下鼻甲介粘膜の縮小が十分に得られず鼻閉(鼻づまり)が続く場合、coblatorやcelonによるラジオ波凝固治療(参考:肥厚性鼻炎の手術的治療)を行います。

 鼻づまりのラジオ波治療前 レーザー治療を3回施行後にも残る下鼻甲介の腫脹に対し
鼻づまりのラジオ波治療中 ラジオ波凝固治療 ラジオ波凝固治療
鼻づまりのラジオ波治療後 ラジオ波凝固治療の2ヶ月後、粘膜は縮小し鼻閉が著明改善
 下鼻甲介のラジオ波凝固治療(高周波電気凝固法による下鼻甲介切除術)はレーザーによる下鼻甲介粘膜焼灼手術と同じ費用です。ラジオ波治療は粘膜に少量の局所麻酔注射をしてから針状電極を粘膜下に刺入して通電するという手術ですので、術前に出血傾向や肝炎などの感染症がないかどうか等の術前血液検査を行い、問題がないと判断されてから行います。ラジオ波凝固治療は、炭酸ガスレーザーなどの表層(A:粘膜上皮層)に作用する治療機器よりも深い層(B:粘膜固有層)に効果が出ますから、粘膜の縮小効果も大きいのですが、下鼻甲介の粘膜が一部壊死脱落して下鼻甲介骨が露出する場合があり、痂皮の付着が長く続きます。一部の露出した下鼻甲介骨を除去することで、下鼻甲介粘膜下骨切除術+下鼻甲介粘膜切除術と同等の鼻閉に対する治療効果を得ることが出来ますが、粘膜がその表面を覆うまでに期間を要したり、壊死した粘膜・骨や痂皮が脱落するときに希に鼻出血が起きることがありますので、術後の耳鼻咽喉科処置が重要です。2001年より2023年12月までに、990側の下鼻甲介粘膜下ラジオ波凝固治療を行い、1例だけですが、術後出血に対して止血処置を必要とするケースがありました。
レーザー手術、ラジオ波凝固治療、鼻腔粘膜構造 鼻腔粘膜構造とラジオ波凝固治療作用部位(B:粘膜固有層)

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