本福寺水御堂
淡路夢舞台から車で2分〜3分ほどの山のふもとに本福寺水御堂があります。
真言密教の寺であり、淡路四国五十九番霊場としてお遍路さんの鈴の音で賑わうこのお寺の設計者は安藤忠雄です。
このお寺は蓮池の下にお堂がある、というもので、今回の旅行で一番見たかったところです。
睡蓮や蓮の花咲く池の下にお寺があるなんて、不思議ですよね。
コンクリートでできた41m×30mの楕円の池の真ん中に階段があって
そこを降りていくと、左側がお堂で右側が庫裡となっています。
もっともっと睡蓮がいっぱいなのか、と思っていたのですが
わりとお行儀良く鉢が並んでいました。
真ん中にある蓮は二千年前の地層から出土したもので、古代蓮と呼ばれているようです。
お花が咲いていなくて残念・・・
睡蓮の見頃は5月から9月、蓮の見頃は6月から7月だそうです。
裏にある池(こちらは普通の池)では具合が悪くなったものの交換用なのか蓮や睡蓮が栽培されていました。
お堂の中は夕方に行くと朱色の光に包まれます。とても不思議な空間です。(写真撮影禁止)
西方浄土という考え方でしょうか・・・
お堂から出るときには空が見えます。
蓮池の中にはいって行って、出てくるときは空の中
お寺とは極楽を見せてくれる所・・・という意味なのでしょうか・・・。
睡蓮を綺麗に咲かせるためには、水の冷たい2月頃に池の中をお掃除しなければなりません。
とてもいい修行になるそうです。(安藤忠雄氏談)
あわじ花へんろ、というのがあるそうです。
詳しくお知りになりたい方はこちらをどうそ。もう少し歳をとったらそういうのもいいかも・・・
1991年竣工のこのお寺は大震災の時にもびくともしなかったそうです。
コンクリートの外壁は歳月をものともせず、できたてのように綺麗でした。
2003.10.15UP