奈良若草山の山焼きを紹介します

毎年1月の成人式前日は若草山の山焼きです

  山焼きというと絵ハガキにあるように全山が真っ赤に燃え上がるイメージが有りますが
 
  本当にそうなのか、どうやって火が燃え広がるのかも興味があります
 
  地元の人は意外と火をつけるところを知りませんし、どこからだとよく見えるかも知りません
 

(1)午後4時頃の奈良公園

  ・近鉄奈良駅から県庁の先を左に折れてすぐ右に入ると依水園の横を通って南大門の脇に出る道があります
   ここから間近に若草山が顔を覗かせます。近すぎて全山が見えないのが残念です
   午後4時過ぎともなると、沢山の人が太鼓の音に誘われて若草山の麓に向かいます
依水園前からの若草山

(2)若草山の麓

  ・東大寺大仏殿の右手を登った手向山八幡宮から春日大社に向かう途中に若草山の裾が広がります
   柵があって、いつもは入場料を取られますが、今日はタダです。奥に見える山が春日山です
若草山の麓

(3)太鼓ショー

  ・客集めだとは思いますが麓では、わかくさ太鼓のパーフォーマンスをやっています
わかくさ太鼓

(4)若草山の麓からの眺め

  ・観客席を兼ねた若草山のスロープからは大仏殿の屋根がよく見えます
東大寺大仏殿の屋根

(5)若草山の生え際

  ・少し上がるとロープが張られ立入禁止になっており、その上から頂上にかけてススキが伸び放題になっています
若草山の生え際

(6)護摩壇

  ・頂上に向かって右手には護摩壇が設けられてあります
護摩壇

(7)山焼き本部

  ・太鼓ショーが終わるといよいよ山焼き本部のテント前がざわめいてきます
山焼き本部

(8)山焼きの装備

  ・山焼きには火をつけるための竹の松明と延焼防止のための竹箒が重要な道具のようです
   竹筒の先にはボロ布が詰められていて灯油のようなものがしみ込ませてあります
   もちろん、水を詰めた黄色い消火バッグの近代装備も忘れていません。点火合図をするラッパ隊も揃いました
山焼きの道具

(9)自衛消防団

  ・山焼きの主役は各地区から集まった自衛消防団で、総勢300人。皆さんボランティアだそうです
   生駒の方の「富雄」や笠置の方の「加茂」、南の「帯解(おびとけ)」などのハンテンが見えます
自衛消防団

(10)夕闇迫る

  ・山焼き本部の提灯の光も増して薄暗くなってくると何となく興奮した雰囲気が漂い始めます
山焼き本部の提灯

(11)自衛消防団整列

  ・消防本部長の挨拶です。「かしら〜ナカ!」の号令で、日立自衛消防隊を思い出します
   「二年続いて予定通りに行われませんでしたが、今年は好天に恵まれ、きっと良く燃えることでしょう」
   との言葉に、思わずSFの「華氏451度」も思い出します
本部長挨拶

(12)火付けに出発

  ・いよいよ持ち場に向けて分団毎に山に登ります
   何となく意気揚々としている様に感じるのは、やはり火をつけるのが人の性に合っているからでしょうか
火付け出発

(13)聖火隊到着

  ・日もとっぷり暮れる頃、春日大社の方で点火した聖火が、春日大社の神官と東大寺の僧に守られて到着します
   いつもは全然気が付かない右手の小さなナントカ神社で山焼き行事の無事祈願やなにやらを延々と執り行います
   神様仏様の縄張りや御利益の微妙さは霞ヶ関並みなのでしょう
聖火到着

(14)冬の花火

  ・5時50分、若草山一重目の頂上から花火が打ち上げられます。乾いた冬空に響き渡る轟音は感動モノです
   燃えカスで山火事になっても心配がないせいだからかは知りませんが、これがメチャクチャすごい
   ケチな関西人が良くこれほど気前良くと思いますが、2分間で200発、あっという間です
   ただ、ロープ際にいると薬莢のカスが雨霰の様に降ってくるのでたまりません
冬の大花火

(15)点火準備

  ・5時55分、護摩壇に火が移され、そこからさらに松明に移され、山の麓に散っていきます
松明点火

(16)山焼き点火

  ・6時ちょうど、照明弾が打ち上げられ、ラッパ隊が突撃(?)ラッパを吹くと、横一列一斉に草に点火します
山焼き点火

  
  ・あっという間に燃え広がるのかと思いきや、
   結構威勢良く燃え上がるところと、なかなか火が上にあがっていかないところができます。イライラします
  
  ・でもやはりメラメラと燃え上がる炎と赤く映える煙を見ると興奮します。本能でしょうか
   しかし、麓のロープ際ので光景はここまでです。炎の線が遠ざかるだけなので、観客は一斉に帰路を急ぎます
山焼き点火2

(17)新公会堂からの眺め

  ・東大寺南大門横の新公会堂前広場に下りると、炎が山をはい上がるのが見えます
   水銀灯がついたままなのが興ざめですが、距離が比較的近いだけに燃える音まで聞こえそうな気がします
新公会堂からの眺め

(18)飛火野からの眺め

  ・南に下り、春日大社参道脇の飛火野からでは山の上だけしか見えず迫力は有りません
   ここは夏、高円山の大文字を見るところですが、
   別に意味も有りがたみもない火の線が少しずつ動いてるのをじっと見ているのは写真家達ぐらいです
  
   地元の駐車場や観光協会のオッチャンは、ここを推薦したのですが、本人は見たことがないに違い有りません
飛火野からの眺め

(19)ご参考までに

  ・翌日(成人式の日)最初の写真の場所から見た若草山です。燃え残りは予想以上で、トラ焼けです
   こういうのを見ると、来年は前夜、夜陰に紛れパンダの顔に草を刈ってやりたくなります
翌日の若草山

  
  ・ちなみに、駐車場や観光協会のオッチャンが、見物場所として二番目に推したのは、
   新大宮の先の平城宮跡ですが、余り信用しない方が良いと思います
  
   個人的には、晴れた日だと薬師寺近くの近鉄の線路の土手から見た若草山がカワイイのですが−−−

  
  ・畿内風物画帳に戻る →click
  
  ・メインに戻る →click